2016/10/14 区間推定とは 統計学2 を満たす をデータから求めるものである。 前回は母平均の区間推定を考えた。 母平均の区間推定 状 母平均の区間推定 況 (1母集団) • 母平均の区間推定(母分散が既知の場合) • 母平均の区間推定(母分散が未知の場合) • 2つの母集団における母平均の差の区間推 定(等分散が仮定できる場合) 正規分布 母集団 無作為抽出 標本 母平均:μ • 2つの母集団における母平均の差の区間推 定(等分散が仮定できない場合) 標本平均 を求める 推測する 分布 分布 標本平均の分布は正規分布になるが、推定に使用す る場合は、規準化した 自由度4 0.3 を用いる。ただし、この量には の両方が含まれて いるため母平均の推定においては を に置き直し た 自由度6 ※自由度を∞にすると、 標準正規分布になります。 0.2 自由度1 0.1 が使われる。この統計量は自由度 に従う(テキスト98ページ)。 の 分布 自由度0.5 -4 -2 2 4 1 2016/10/14 母平均の区間推定 (母分散が未知の場合) t分布の確率計算も 具体的にはできない ので、数表を用いる。 母集団分布が正規分布 であるとし、こ の母集団から 個のデータ が得 られたとする。 いま、 で自由度 の 分布の上側 2.5%点を表すと 母平均の区間推定 母平均の区間推定 (母分散が未知の場合) (母分散が未知の場合) 例 アヤメを10本採取し、ガク片の幅を測定したところ 3.5, 3.0, 3.2, 3.1, 3.6, 3.9, 3.4, 3.4, 2.9, 3.1 (cm) であった。このとき、ガク片の幅の母平均μの95%信頼 区間を求めよ。 よって母平均μの95%信頼区間は データより であり、自由度9=(10-1)の t分布の上側2.5%点は2.262であ るので、求める信頼区間は となる。 となる。 状 標本平均・標本分散の計算 ((データ)-標本平均)2 No. データ 1 3.5 0.19 0.0361 2 3.0 -0.31 0.0961 3 3.2 -0.11 0.0121 4 3.1 -0.21 0.0441 5 3.6 0.29 0.0841 6 3.9 0.59 0.3481 7 3.4 0.09 0.0081 8 3.4 (データ)-標本平均 0.09 況 (2母集団) 0.0081 9 2.9 -0.41 0.1681 10 3.1 -0.21 0.0441 合計 33.1 0 0.849 平均 3.31 0 0.0849 母集団1 正規分布 μ1 無作為抽出 標本1 標本2 母集団2 μ2 なので μ1‐μ2を推測 2 2016/10/14 2つの母平均の差の区間推定 2つの母平均の差の区間推定 (2つの母集団の母分散が等しい場合) (2つの母集団の母分散が等しい場合) 2つの母集団分布が正規分布 この母集団からそれぞれ 個のデータ が得られたとする。ただし、 このとき、母分散 であるとし、 とする。 の推定量を よって母平均の差μ1ーμ2の95%信頼区間は とすると、 は自由度 のt分布に従う。 となる。 2つの母平均の差の区間推定 2つの母平均の差の区間推定 (2つの母集団の母分散が等しくない場合) (2つの母集団の母分散が等しい場合) このとき、母分散の推定量を とすると、 は自由度 のt分布に近似的に従う。 例 男性10人女性11人を選び、尿酸量を測定したところ 女性 5.0, 4.1, 4.2, 5.1, 3.5, 4.1, 4.8, 4.1, 4.8, 5.1, 5.1 男性 5.1, 5.8, 5.2, 6.0, 6.3, 4.8, 6.8, 5.9, 5.9, 6.1 であった。女性の平均尿酸量μ1と男性の平均尿酸量μ2の差の95%信頼区間を 求めよ。ただし、女性の尿酸量の母分散と男性の尿酸量の母分散は等しいもの とする。 データより は 自由度19(=11+10‐2)の上側2.5%点は2.093 であるので、求める信頼区間は とする。 となる。 標本平均・標本分散の計算 女性 データ (データ)-標本平均 ((データ)-標本平均)2 男性 データ (データ)-標本平均 ((データ)-標本平均)2 1 5.0 1.69 2.8561 1 5.1 1.79 3.2041 2 4.1 0.79 0.6241 2 5.8 2.49 6.2001 3 4.2 0.89 0.7921 3 5.2 1.89 3.5721 4 5.1 1.79 3.2041 4 6.0 2.69 7.2361 5 3.5 0.19 0.0361 5 6.3 2.99 6 4.1 0.79 0.6241 6 4.8 1.49 2.2201 7 4.8 1.49 2.2201 7 6.8 3.49 12.1801 8 4.1 0.79 0.6241 8 5.9 2.59 6.7081 8.9401 9 4.8 1.49 2.2201 9 5.9 2.59 6.7081 10 5.1 1.79 3.2041 10 6.1 2.79 7.7841 11 5.1 1.79 3.2041 合計 57.9 0 64.753 合計 49.9 0 19.6091 平均 5.79 0 6.4753 平均 4.54 0 1.782645455 なので なので 3 2016/10/14 演 習 次のデータは健康な成人男性10人を無作為抽 出し、尿酸量(mg/dl)を計測したものである。 5.1, 5.8, 5.2, 6.0, 6.3, 4.8, 6.8, 5.9, 5.9, 6.1 健康な成人男性の平均尿酸量μの95%信頼区 間を求めよ。ただし、健康な成人男性の尿酸量 は正規分布に従っているとする。 4
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