NEWS RELEASE 2016年10月20日 【格付維持】 台湾 外貨建発行体格付: AA [格付の方向性:安定的] 自国通貨建発行体格付: AA [格付の方向性:安定的] 外貨建短期債務: a-1+ 格付投資情報センター(R&I)は上記の格付を公表しました。 【格付理由】 1人当たり国内総生産(GDP)は2万米ドルを超え、国際競争力のある企業を擁するIT(情報技術)産業 や化学産業など確固たる経済基盤を持つ。経済全体の競争力は高く、分厚い経常収支黒字、潤沢な対外 純資産を抱え対外面は非常に強固だ。財政運営は手堅く政府債務負担も軽い。新政権の政策の方向性も 評価できる。これらを考慮し、外貨建及び自国通貨建発行体格付を維持した。格付の方向性は安定的。 目下の経済成長の伸び悩みはやや気掛かりだ。ハイテク産業の輸出が先導する経済成長の構造に大き な変化は無いが、世界経済の需要不足や中国企業との競合激化などの環境変化もあり、従来のような力 強さは期待できない。また、2016年から生産年齢人口は縮小に向かう見通しだ。新政権のもくろみ通 り、産業イノベーションを視野に、成長基盤の多角化・高度化を後押しできるか注目していく。 財政運営は手堅いと評価している。経済成長率次第では税収などに一定の注意が必要だが、債務上限 規定を含む公共債務法の順守意識は強い。財政赤字、政府債務ともに安定的な推移が期待できる。一 方、社会的な課題である少子高齢化は財政にも影響を及ぼす。経済活動の活性化に向けた税制の活用な ども考えられる。今後、活発化するとみられる年金制度改正などの議論には注目だ。 8年ぶりに政権に返り咲いた民進党が経済政策に注力している点は評価できる。懸案の台中関係も、経 済的関係を中心に現実的な態度で臨むものとみられる。今回は、立法院議席の過半数を押さえたこと で、政策立案・実施に向けた環境は比較的、整っているといえよう。産業構造の変化などは、容易に効 果が表れる分野ではないだけに、こうした政策運営環境を十分に生かし、関連政策の一貫性のある実行 が求められる。 【格付対象】 発行者:台湾 名称 格付 格付の方向性 外貨建発行体格付 AA(維持) 安定的 自国通貨建発行体格付 AA(維持) 安定的 名称 格付 外貨建短期債務 a-1+(維持) ■お問合せ先 :インベスターズ・サービス管理部 TEL.03-3276-3511 E-mail [email protected] ■報道関係のお問合せ先 :経営企画室(広報担当) TEL.03-3276-3438 株式 会社 格付投資情報センター 〒103-0027東京都中央区日本橋1-4-1 日本橋一丁目三井ビルディング http://www.r-i.co.jp 信用格付は、発行体が負う金融債務についての総合的な債務履行能力や個々の債務等が約定通りに履行される確実性(信用力)に対するR&Iの意見であり、事実の表明ではありませ ん。また、R&Iは、信用リスク以外のリスクにつき意見を表明するものではなく、投資判断や財務に関する助言や、投資の是非等の推奨をするものではありません。R&Iは、信用格付に 際し関連情報の正確性等につき独自の検証を行っておらず、これに関し何ら表明も保証もいたしません。R&Iは、信用格付(変更・取り下げ等を含む)に関連して発生する損害等につ き、何ら責任を負いません。信用格付は、原則として発行体から対価を受領して実施したものです。なお、詳細につきhttp://www.r-i.co.jp/jpn/policy/policy.html をご覧下さい。 ⓒRating and Investment Information, Inc. NEWS RELEASE 信用格付に関わる事項 信用格付業者 登録番号 株式会社格付投資情報センター 金融庁長官(格付)第6号 直近一年以内に講じられた監督上の措置は、ありません。 主任格付アナリスト 関口 健爾 信用格付の付与について 代表して責任を有する者 細田 弘 信用格付を付与した日 2016年10月13日 主要な格付方法 ソブリンの格付の考え方 [2012.03.16] 上記格付方法は、格付を行うにあたり考慮した他の格付方法とともに以下のウェブサイトに掲載して います。 http://www.r-i.co.jp/jpn/cfp/about/methodology/index.html 評価の前提は、以下のウェブサイトの格付付与方針に掲載しています。 http://www.r-i.co.jp/jpn/ratingpolicy/index.html 格付符号とその定義は、以下のウェブサイトに掲載しています。 http://www.r-i.co.jp/jpn/cfp/about/definition/index.html 格付関係者 台湾 注 格付関係者は、金融商品取引業等に関する内閣府令第三百七条に基づいて、R&Iが判断したものです。 利用した主要な情報 政府を含む公的機関が作成した財政・経済資料 品質確保のための措置 政府を含む公的機関が作成した、またはそれに準じた信頼性が確保さ れている資料であること。 情報提供者 - 信用格付の前提、意義及び限界 R&Iの信用格付は、発行体が負う金融債務についての総合的な債務履行能力や個々の債務等が約定 通りに履行される確実性(信用力)に対するR&Iの意見です。R&Iは信用格付によって、個々の債務等 の流動性リスク、市場価値リスク、価格変動リスク等、信用リスク以外のリスクについて、何ら意見 を表明するものではありません。信用格付は、いかなる意味においても、現在・過去・将来の事実の 表明ではありません。また、R&Iは、明示・黙示を問わず、提供する信用格付、又はその他の意見に ついての正確性、適時性、完全性、商品性、及び特定目的への適合性その他一切の事項について、い かなる保証もしていません。 R&Iは、信用格付を行うに際して用いた情報に対し、品質確保の措置を講じていますが、これらの 情報の正確性等について独自に検証しているわけではありません。R&Iは、必要と判断した場合に は、信用格付を変更することがあります。また、資料・情報の不足や、その他の状況により、信用格 付を保留したり、取り下げたりすることがあります。 利息・配当の繰り延べ、元本の返済猶予、債務免除等の条項がある債務等の格付は、その蓋然性が 高まったとR&Iが判断した場合、発行体格付又は保険金支払能力とのノッチ差を拡大することがあり ます。 信用格付に関わる留意事項 当該信用格付は、格付関係者からの依頼によるものではありません。 格付関係者から信用評価に重要な影響を及ぼす非公開情報は入手していません。 ■お問合せ先 :インベスターズ・サービス管理部 TEL.03-3276-3511 E-mail [email protected] ■報道関係のお問合せ先 :経営企画室(広報担当) TEL.03-3276-3438 株式 会社 格付投資情報センター 〒103-0027東京都中央区日本橋1-4-1 日本橋一丁目三井ビルディング http://www.r-i.co.jp 信用格付は、発行体が負う金融債務についての総合的な債務履行能力や個々の債務等が約定通りに履行される確実性(信用力)に対するR&Iの意見であり、事実の表明ではありませ ん。また、R&Iは、信用リスク以外のリスクにつき意見を表明するものではなく、投資判断や財務に関する助言や、投資の是非等の推奨をするものではありません。R&Iは、信用格付に 際し関連情報の正確性等につき独自の検証を行っておらず、これに関し何ら表明も保証もいたしません。R&Iは、信用格付(変更・取り下げ等を含む)に関連して発生する損害等につ き、何ら責任を負いません。信用格付は、原則として発行体から対価を受領して実施したものです。なお、詳細につきhttp://www.r-i.co.jp/jpn/policy/policy.html をご覧下さい。 ⓒRating and Investment Information, Inc.
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