仕様書等 [PDF 565.1 KB]

(別添2)
平成 28 年度特定有害廃棄物等の輸出入に係る海外動向等調査検討業務仕様書
1.業務の目的
近年、リサイクルを目的とした循環資源の国際移動が活発化しており、我が国において
も特定有害廃棄物等の輸出入等の規制に関する法律(平成4年法律第108号。以下「バーゼ
ル法」という。)等に基づき輸出入が行われる特定有害廃棄物等の輸出入量が近年増加し
ている。こうした中、「日本再興戦略2016」(平成28年6月2日閣議決定)において、「国
内外で発生した二次資源(使用済鉛蓄電池、電子部品スクラップ等)について、我が国の
誇る環境技術の先進性をいかしつつ非鉄金属のリサイクルを着実に進めるため、特定有害
廃棄物等の輸出入等の規制に関する法律における規制の在り方等について、本年度中に検
討を行い、その結果を踏まえ、早期に必要な措置を講じる」とされたところである。
こうした状況を踏まえ、バーゼル法における輸出入等の規制の在り方について検討を行
うため、中央環境審議会循環型社会部会の下に「特定有害廃棄物等の輸出入等の規制の在
り方に関する専門委員会」が設置され、本格的な検討が開始されることとなった。バーゼ
ル法における規制の在り方を検討するに当たっては、バーゼル条約の実施に係る諸外国の
法制度及び運用を正確に把握することが重要となる。
本業務では、バーゼル条約の実施に係る諸外国の法制度及び運用に関する情報の収集及
び整理を行うことで、我が国としての対応方策の検討に資することを目的とする。
2.業務の内容
下記(1)から(2)までの業務を実施するものとする。
各業務の進行に当たっては、環境省担当官と十分な相談及び調整を行うとともに、「廃
棄物等の越境移動等の適正化に関する検討会報告書」(平成28年4月 廃棄物等の越境
移動等の適正化に関する検討会)を踏まえることとする(報告書及び報告書の検討過程で
ある「廃棄物等の越境移動等の適正化に関する検討会」の情報は環境省ウェブサイト
(http://www.env.go.jp/recycle/yugai/conf_h27.html)参照。)。
(1)リサイクル施設への「事前同意」制度に関する調査
リサイクル目的でのOECD加盟国間の有害廃棄物等の越境移動については、OEC
Dの「回収作業が行われる廃棄物の国境を越える移動の規制に関する理事会決定」(C
(2001)107/FINAL。以下「OECD理事会決定」という。)の規定が適
用されている。欧州連合(EU)においては、環境上適正に有害廃棄物等のリサイクル
を行うことができる施設に対してOECD理事会決定に基づく「事前同意」制度を導入
することで、輸入手続の円滑化を図っている。一方、我が国においては「事前同意」制
度が導入されておらず、OECD理事会決定におけるあらゆるアンバーリスト対象物の
輸入案件に対して、一律にバーゼル法に基づく輸入手続が求められているため、輸入の
-1-
障壁になっているとの指摘がある。我が国においても「事前同意」制度の導入に向けた
検討を進める必要があるところ、検討に資するために以下の業務を行う。
なお、調査の実施に当たっては、必要な調査事項及び調査方法を提案し、環境省担当
官との協議の下で決定したところに従うものとすること。
1)「事前同意」制度による施設の指定を積極的に行っているオランダ、スイス、ド
イツ及びベルギーにおける関係法令について、文献調査や、現地でのヒアリング(ヨ
ーロッパ、期間:7~8日、派遣人数:2名程度を想定)を実施し、法令上の規
定、施設指定に当たっての審査事項、運用実態等の関係情報を整理する。
2)我が国内の環境上適正に有害廃棄物等のリサイクルを行うことができる施設(3
カ所程度を想定)に対して、ヒアリング及び現地調査を行い、処理対象物、施設状
況、事業者の立場における「事前同意」制度導入に対する懸念、影響等について整
理する。
3)1)及び2)の調査結果を踏まえて、我が国において「事前同意」制度を導入す
る際の課題について分析・整理を行う。
(2) バーゼル条約に基づくシップバックへの対応に関する調査
バーゼル条約では、越境移動が行われた有害廃棄物等について予定どおりの処理がで
きなくなった場合には、輸出者が90日以内に当該貨物を引き取ることが原則とされて
いる(バーゼル条約8条)。また、不法取引が生じ、その責任が輸出者に帰せられる場
合には、輸出者が30日以内に引き取ることが原則とされている(バーゼル条約9条1
及び2)。
近年、我が国から輸出された貨物が不法輸出であるとして、輸出先国からバーゼル条
約に基づく貨物の返送(シップバック)に関する通報を受ける事例が増加している。今
後も同様の事例が相次ぐ可能性があることに鑑み、シップバック通報に迅速に対応する
ことができるよう制度を検討すべきとの指摘があることから、以下の業務を行う。
なお、調査の実施に当たっては、必要な調査事項及び調査方法を提案し、環境省担当
官との協議の下で決定したところに従うものとすること。
1)EUでは、バーゼル条約の履行を担保する観点から、有害廃棄物等の輸出に際して、
契約履行が不可能となった場合などに対応するための資力の保証があることを輸出の
条件としている。また、具体的な資力保証の仕組みについては各国で定められている。
オランダ、スイス、ドイツ及びベルギーにおける資力保証に関する関係法令、運用実
態等について、電話、メール等によるヒアリング調査を実施し、法令上の規定、特に
保証額の算定の方法等について情報を整理する。
-2-
2)バーゼル条約事務局がシップバックに関する標準的な手順を定めた「Guidance on the
implementation of the Basel Convention illegal traffic take-back provision
(paragraph 2 of Article 9)」(英文 全27P)の全文を翻訳し、その概要を作成する。
( http://www.basel.int/Implementation/LegalMatters/Compliance/GeneralIssuesAct
ivities/Activities201617/IllegalTraffic/tabid/4581/Default.aspx 参照)
3)1)及び2)の調査結果を踏まえて、我が国において「資力保証」制度の導入及び
シップバックの適切な履行を行う際の課題について分析・整理を行う。
3.業務履行期限
平成 29 年3月 27 日(月)まで
4.成果物
紙媒体:報告書 12 部(A4版 200 頁程度)
電子媒体:報告書の電子データを収納した電子媒体(DVD-R)2 式
報告書等(業務上発生するパンフレット・冊子等の印刷物を含む。)及びその電子デ
ータの仕様及び記載事項等は、別添によること。
提出場所 環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部適正処理・不法投棄対策室
5.著作権等の扱い
(1)成果物に関する著作権、著作隣接権、商標権、商品化権、意匠権及び所有権(以下
「著作権等」という。)は、環境省が保有するものとする。
(2)請負者は、自ら制作・作成した著作
物に対し、いかなる場合も著作者人格権を行使しないものとする。
(3)成果物の中に請負者が権利を有する著作物等(以下「既存著作物」という。)が含
まれている場合、その著作権は請負者に留保されるが、可能な限り、環境省が第三
者に二次利用することを許諾することを含めて、無償で既存著作物の利用を許諾す
る。
(4)成果物の中に第三者の著作物が含まれている場合、その著作権は第三者に留保され
るが、請負者は可能な限り、環境省が第三者に二次利用することを許諾することを
含めて、第三者から利用許諾を取得する。
(5)成果物納品の際には、第三者が二次利用できる箇所とできない箇所の区別がつくよ
うに留意するものとする。
(6)納入される成果物に既存著作物等が含まれる場合には、請負者が当該既存著作物の
使用に必要な費用の負担及び使用許諾契約等に係る一切の手続を行うものとする。
-3-
6.情報セキュリティの確保
請負者は、下記の点に留意して、情報セキュリティを確保するものとする。
(1) 請負者は、請負業務の開始時に、請負業務に係る情報セキュリティ対策とその実施
方法及び管理体制について環境省担当官に書面で提出すること。
(2) 請負者は、環境省担当官から要機密情報を提供された場合には、当該情報の機密性
の格付けに応じて適切に取り扱うための措置を講ずること。
また、請負業務において請負者が作成する情報については、環境省担当官からの
指示に応じて適切に取り扱うこと。
(3) 請負者は、環境省情報セキュリティポリシーに準拠した情報セキュリティ対策の履
行が不十分と見なされるとき又は請負者において請負業務に係る情報セキュリティ
事故が発生したときは、必要に応じて環境省担当官の行う情報セキュリティ対策に
関する監査を受け入れること。
(4) 請負者は、環境省担当官から提供された要機密情報が業務終了等により不要になっ
た場合には、確実に返却し又は廃棄すること。
また、請負業務において請負者が作成した情報についても、環境省担当官からの
指示に応じて適切に廃棄すること。
(5) 請負者は、請負業務の終了時に、本業務で実施した情報セキュリティ対策を報告
すること。
(参考)環境省情報セキュリティポリシー
http://www.env.go.jp/other/gyosei-johoka/sec-policy/full.pdf
7.その他
請負者は、本仕様書に疑義が生じたとき、本仕様書により難い事由が生じたとき、あ
るいは本仕様書に記載のない細部については、環境省担当官と速やかに協議しその指示
に従うこと。
-4-
(別添)
1.報告書等の仕様及び記載事項
報告書等の仕様は、「環境物品等の調達の推進に関する基本方針」(平成 28 年 2 月 2 日
閣議決定。以下「基本方針」という。)の「印刷」の判断の基準を満たすこと。
なお、「資材確認票」(基本方針 204 頁、表3参照)及び「オフセット印刷又はデジタ
ル印刷の工程における環境配慮チェックリスト」(基本方針 205 頁、表4参照)を提出す
るとともに、印刷物にリサイクル適性を表示する必要がある場合は、以下の表示例を参考
に、裏表紙等に表示すること。
リサイクル適性の表示:印刷用の紙にリサイクルできます
この印刷物は、グリーン購入法に基づく基本方針における「印刷」に係る判断の基準に
したがい、印刷用の紙へのリサイクルに適した材料[Aランク]のみを用いて作製してい
ます。
なお、リサイクル適性が上記と異なる場合は環境省担当官と協議の上、基本方針
(http://www.env.go.jp/policy/hozen/green/g-law/kihonhoushin.html)を参考に適切な
表示を行うこと。
英語サマリーについては、以下により作成すること。
(1) 以下の対訳集等を参考に、ネイティブチェックを経ること。
① 環境用語和英対訳集(EIC ネット http://www.eic.or.jp/library/dic/)
② 法令用語については、日本法令外国語訳データベースシステムの標準対訳辞書
(http://www.japaneselawtranslation.go.jp/)
(2)海外で参照されることを念頭に入力は半角で行い、全角文字や全角スペースは使用
しないこと。特に以下に注意すること。
・丸数字は使用不可。「℃」→「degrees C」又は「degrees centigrade」
・記号はすべて半角。例:「“ ”」→「" "」、「`」「’」→「'」、「-」→「-」
・化学物質は英文名+化学記号(半角の英数字)。1/4 文字にしない。二度目以降は化
学記号のみでも可。例:carbon dioxide (CO2)
・環境省の略称は「MOE」(大文字)
2.電子データの仕様
(1)Microsoft 社 Windows7 SP1 上で表示可能なものとする。
(2)使用するアプリケーションソフトについては、以下のとおりとする。
・文章; Microsoft 社 Word(ファイル形式は Word2010 以下)
・計算表;表計算ソフト Microsoft 社 Excel(ファイル形式は Excel2010 以下)
・画像;BMP 形式又は JPEG 形式
-5-
( 3 )( 2 )に よ る 成 果 物 に 加 え 、「 PDF ファイル形式」による成果物を作成すること。
(4)以上の成果物の格納媒体は DVD-R 等とする。事業年度及び事業名称等を収納ケース
及び DVD-R 等に必ずラベルにより付記すること。
(5)文字ポイント等、統一的な事項に関しては環境省担当官の指示に従うこと。
3.成果物の二次利用
(1)納品する成果物(研究・調査等の報告書)は、オープンデータ(二次利用可能な状
態)として公開されることを前提とし、環境省以外の第三者の知的財産権が関与する
内容を成果物に盛り込む場合は、①事前に当該権利保有者の了承を得、②報告書内に
出典を明記し、③当該権利保有者に二次利用の了承を得ること。
第三者の知的財産権が関与する内容の一部または全部について、二次利用の了承を
得ることが困難な場合等は、当該箇所や当該権利保有者等の情報を、以下の URL から
ダウンロード出来る様式に必要事項を記入し提出すること。
(2)環境省が保有するオープンデータの情報を政府が運用するオープンデータのポータ
ルサイト「データカタログサイト DATA.GO.JP(http://www.data.go.jp/)」に掲載及
び更新情報を反映させるためのデータに関する説明(メタデータ)について、成果物
と併せて以下の URL からダウンロード出来る様式に必要事項を記入し提出すること。
http://www.env.go.jp/kanbo/koho/opendata.html
4.その他
成果物納入後に請負者側の責めによる不備が発見された場合には、請負者は無償で速
やかに必要な措置を講ずること。
-6-
(別添3)
平成 28 年度特定有害廃棄物等の輸出入に係る海外動向等調査検討業
務に係る提案書作成・審査要領
環
境
省
本書は、平成 28 年度特定有害廃棄物等の輸出入に係る海外動向等調査検討業
務に係る提案書の作成、審査等の要領を提示するものである。
Ⅰ 提案書作成要領
1.提案書の構成及び作成方法
以下に、「平成 28 年度特定有害廃棄物等の輸出入に係る海外動向等調査検討
業務に係る提案書の評価基準表」(以下「評価基準表」という。)から「評価項
目」及び「要求要件」を転載する。
評価項目
大項目
要求要件
中項目
小項目
0 仕様書の遵守
仕様書に規定する業務の目的や作業事項に反し、
又は矛盾する提案がないこと。
1
業務の基本方針
仕様書を踏まえ、業務の実施に当たっての基本方
針を記述すること。
2
業務の実施方法
EU における「事前同意」制度を調査するに当たっ
て、調査対象として想定される関係法令や文献及
2.1 仕様書 2(1)1)の
び現地調査の対象として考えられる会社等を例示
事業内容
し、ヒアリングおよび現地調査の具体的な調査の
対象、調査事項、情報整理の方法を提案すること。
我が国内の環境上適正に有害廃棄物等のリサイク
ルを行うことができる施設にヒアリング及び現地
2.2 仕様書 2(1)2)の 調査を実施するに当たって、調査対象として想定
事業内容
される会社等を例示し、ヒアリング調査の具体的
な調査の対象、調査事項、情報整理の方法を提案
すること。
EU での資力保証の仕組みに関する調査を行うに
2.3 仕様書 2(2)1)の 当たり、ヒアリング調査の想定される調査対象及
事業内容
び具体的な想定される対象(法令含む)、調査事
項、情報整理の方法を提案すること。
-7-
3
業務の実施計画
4
業務の実施体制
仕様書に係る作業事項を作業進行予定表にまとめ
ること。
4.1 執行体制、役割 業務の実施体制について、従事者の役割分担、従
分担等
事者数、内・外部の協力体制等をまとめること。
業務に従事する主な担当者の特定有害廃棄物等の
4.2 従事者の実績、
輸出入に関する調査業務の実績、本業務に関係す
能力、資格等
る能力の資料、資格等を明示すること。
5
組織の実績
5.1
績
類似業務の実
5.2 うち官公庁か
らの受注
6 組織の環境マネメントシス
テム認証取得状況
過去に特定有害廃棄物等の輸出入に関する調査業
務、を行った実績があれば、業務名、それぞれの
概要、その発注元名称を記載すること。
ISO14001、エコアクション21、KES、エ
コステージ、地方公共団体による第三者認証制度など、
環境マネジメント認証取得の有無、有の場合は認証の
名称を記載し、証明書の写しを添付すること。ただし、
開札する時点において認証期間中であること。
提案書は、上記評価項目に基づき、次に従って作成すること。
1)
「はじめに」の項を冒頭に設け、
「本書は、平成 28 年度特定有害廃棄物等の
輸出入に係る海外動向等調査検討業務仕様書に基づき、その実施方法等に関
する提案を行うものである。本調査の実施に当たっては、同仕様書を遵守し、
本提案書をその実施計画書と位置づけて行うものとする。」と必ず記載するこ
と。
このため、提案書の作成に当たっては、仕様書に反し、又は矛盾する事項
がないか十分に点検すること。なお、提案書が仕様書に反し、又は矛盾する
と認められたときは、評価項目「0 仕様書の遵守」に基づき、当該提案書は
不合格となる。
2)
「はじめに」以下は、上記評価項目に従い「業務の基本方針」から「組織の
実績」までの各評価項目を目次とし、それぞれの要求要件に基づき提案書を
作成すること(別添様式参照)。記述上の必要性に応じ、各評価項目内を細分
化して目次立てすることは差し支えない。
-8-
3)提案書に詳細に記載するよりも添付資料を参照した方が分かりやすい事項
については、提案書中に「△については、別添資料○参照」と記載して、資
料添付を行うことは差し支えない。ただし、添付資料が大部にわたる場合は、
必ずその要点を提案書中に記載すること。
「評価項目」及び「要求要件」との
関係が容易に分かり難い添付資料は、添付されなかったとみなすことがある。
4)提案書は、難解な専門用語には注釈を付すなど、専門家以外でも理解でき、
審査可能なように平易な記述に努めること。
2.提案書様式、提出部数等
1)提案書は、別添様式を踏まえて作成すること。記載上の必要に応じて様
式を変更しても差し支えないが、様式の変更は必要最小限にとどめること。
提案書の分量は、15 枚程度とすること。
2)提案書は、添付資料を含めて綴じ込んだ1式を6部提出すること。
3)環境省から連絡が取れるよう、提案書上に連絡先(電話番号、FAX番
号及びメールアドレス)を記載すること。
3.留意事項
落札した者が提出した提案書は、仕様書とともに原則としてそのまま契約書
に添付され、本業務の実施計画書になるものであり、確実に実施可能な内容と
して作成すること。提案書に従った履行がなされない場合は、債務不履行とし
て契約解除及び損害賠償請求の事由となる。
Ⅱ 提案書の審査及び落札決定の方法
1.落札方式及び得点配分
1)落札方式
次の要件を満たしている者のうち、2)によって得られた総合評価点の最
も高い者を落札者とする。
① 入札価格が予定価格の範囲内であること。
② 「評価基準表」中、必須とされた評価項目の基礎点をすべて獲得している
こと。
2)総合評価点の計算方法
総合評価点=技術点+価格点
技術点=基礎点+加点 (満点 200 点)
*技術点は、環境省に設置する提案書審査委員会の各委員の採点結果
の平均値を算出し、小数点第三位以下を切り捨てたものとする。
-9-
価格点=100×(1-入札価格÷予定価格)
*価格点は、上記式により数値を算出し、小数点第三位以下を切り捨
てたものとする。
3)基礎点部分の採点
技術上の基準を満たす場合に、当該基礎点全部を得点とする。
4)加点部分の採点
① 配点5点の場合、技術上の基準に基づき、優:5点、良:3点、可:1点、
不可:0点の4段階評価とし、配点に応じて係数をかけて得点を算出する。
② 基礎点がある項目に係る加点部分の「不可:0点」とは、基準点の基準は
満たす(基礎点は得点)が、加点部分の基準をなんら満たさない場合である。
2.提案書審査(技術点の採点)の手順
1)入札資格を有する者から提出された提案書について、
「評価基準表」に基づ
き、必須とされた項目の基礎点に係る評価を提案書審査委員会の各委員が行
う。各委員の評価結果を同委員会で協議し、委員会において必須項目毎に基
礎点の獲得の可否を判断する。すべての必須項目の基礎点を獲得した提案書
を合格(基礎点を付与)とし、それ以外の提案書は不合格とする。
2)合格した提案書について、各委員毎に評価項目の加点部分の評価を行い、
基礎点と合計した採点結果を記入する。各委員の採点結果を委員会で確認し、
事実誤認等があれば各委員において訂正する。確定した各委員の採点結果の
技術点について、その平均値を算出する。
3.落札決定
2.による技術点に、当該提案書に係る入札価格に基づく価格点を加算し、
総合評価点を算出する。各提案書の総合評価点を比較し、最も高い数値を得た
提案書の提出者を落札者とする。
- 10 -
(別添4)
平成
支出負担行為担当官
環境省大臣官房会計課長
年
月
日
殿
住所
商号又は名称
代表者役職・氏名
平成 28 年度特定有害廃棄物等の輸出入に係る海外動向等調査検討業務に係る
提案書の提出について
標記の件について、別添のとおり提出します。
なお、書類の提出にあたり、暴力団排除に関する誓約事項に誓約します。
- 11 -
平成 28 年度特定有害廃棄物等の輸出入に係る海外動向等調査
検討業務に係る提案書
提案書作成責任者
<名称、所属、氏名>
<電話番号、FAX番号、メールアドレス>
はじめに
本書は、平成 28 年度特定有害廃棄物等の輸出入に係る海外動向等調査検討業務仕
様書に基づき、その実施方法等に関する提案を行うものである。本業務等の実施に
当たっては、同仕様書を遵守し、本提案書をその実施計画書と位置づけて行うもの
とする。
1.業務の基本方針
(作成注)
「日本再興戦略 2016」(平成 28 年 6 月 2 日閣議決定)において、「国内外で発
生した二次資源(使用済鉛蓄電池、電子部品スクラップ等)について、我が国の誇
る環境技術の先進性をいかしつつ非鉄金属のリサイクルを着実に進めるため、特定
有害廃棄物等の輸出入等の規制に関する法律における規制の在り方等について、本
年度中に検討を行い、その結果を踏まえ、早期に必要な措置を講じる」とされたと
ころである。
こうした状況を踏まえ、バーゼル法における輸出入等の規制の在り方について検
討を行うため、中央環境審議会循環型社会部会の下に「特定有害廃棄物等の輸出入
等の規制の在り方に関する専門委員会」が設置され、本格的な検討が開始されるこ
ととなった。バーゼル法における規制の在り方を検討するに当たっては、バーゼル
条約の実施に係る諸外国の法制度及び運用を正確に把握することが重要となる。
本業務では、バーゼル条約の実施に係る諸外国の法制度及び運用に関する情報の
収集及び整理を行うことで、我が国としての対応方策の検討に資することを目的と
する。
このような状況を踏まえて論じてください。(A4版1枚以内とする。)
2.業務の実施方法
(作成注)
仕様書の2(1)1)~2)及び2(2)1)に掲げた調査業務について、具体
的な調査の対象、情報整理の方法等をご提案ください。(項目ごとにA4版1枚程
- 12 -
度とする。)
(1) リサイクル施設への「事前同意」制度に関する調査
1)EUにおける「事前同意」制度の調査
調査の対象、調査事項、情 報 整 理 の 方 法
2)「事前同意」制度導入における、国内施設へのヒアリング等業務
調査の対象、調査事項、情 報 整 理 の 方 法
(2 ) バ ー ゼ ル 条 約 に 基 づ く シ ッ プ バ ッ ク へ の 対 応 に 関 す る 調 査
1)EUにおける、資力保証の仕組みに関する調査
想定される対象(法令含む)、調査事項、情 報 整 理 の 方 法
3.業務の実施計画
(作成注)
業務スケジュール等につき、フロー図で示してください。(A4版1枚以内とす
る。)
時
期
内
容
4.業務の実施体制
4.1 執行体制、役割分担等
(作成注)
業務の実施体制について、従事者の役割分担、従事者数、内・外部の協力体制等
をまとめること。(A4版1枚程度とする。)
- 13 -
4.2 従事の実績、能力、資格等
(作成注)
複数名の場合は、各人について記入すること。
氏
名
生年月日
所属・役職
経験年数(うち本業務の類似業務従事年数)
年(
年)
専 門 分 野
所 有 資 格
経歴(職歴/学位)
所
属
学
会
類似業務の実績
業務名
業務内容
履行期間
年
5.組織の実績
業務名
発注機関
(名称、所在地)
(受託者名)
(受託形態)
履行期間
業務の概要
- 14 -
月~
年
月
技術的特徴
主たる担当者の従事の有無
注1
注2
注3
注4
注5
本様式は、A4版4枚以内に記載すること。
業務名は10件まで記載できるものとする。
発注機関の受注形態欄には、元請受注か下請受注かの区別を記載すること。
業務の概要の欄には、調査等業務内容を具体的かつ簡潔に記載すること。
実績を証明するものと して、契約書写し、注 文・請書写し(下請の 場合のみ)を添
付すること。
6.組織の環境マネジメントシステム認証取得状況
認証の有無:
認証の名称:
注1
注2
注3
認証期間:
証明書の写しを添付すること。
事業者の経営における主たる事業所(本社等)において、取得しているもの
に限る。
申請中の場合は、その旨を明記し、開札前までに証明書の写しを提出したも
のについて加点対象とする。
- 15 -
平成28年度特定有害廃棄物等の輸出入に係る海外動向等調査検討業務に係る提案書の評価基準表
評価項目
(別添5)
得点配分
技術上の基準
要求要件
評価
区分
0 仕様書の遵守
仕様書に規定する業務の目的や作業事項
に反し、又は矛盾する提案がないこと。
必須
5
5
1 業務の基本方針
仕様書を踏まえ、業務の実施に当たっての
基本方針を記述すること。
必須
10
5
2.1 仕様書2(1)1)の
事業内容
EUにおける「事前同意」制度を調査するに
当たって、調査対象として想定される関係
法令や文献及び現地調査の対象として考
えられる会社等を例示し、ヒアリングおよび
現地調査の具体的な調査の対象、調査事
項、情報整理の方法を提案すること。
必須
30
15
調査の対象や調査の項目・方法、提案さ
15 れた視点が妥当であり、確実性があるこ
と。
2.2 仕様書2(1)2)の
事業内容
我が国内の環境上適正に有害廃棄物等の
リサイクルを行うことができる施設にヒアリ
ング及び現地調査を実施するに当たって、
調査対象として想定される会社等を例示
必須
し、ヒアリング調査の具体的な調査の対象、
調査事項、情報整理の方法を提案するこ
と。
25
15
ヒアリング調査の対象者の例示や調査の
提案された視点や作業内容に創造性があ
10 項目・方法が具体的かつ妥当であり、確実
るか。
性があること。
2.3 仕様書2(2)1)の
事業内容
EUでの資力保証の仕組みに関する調査を
行うに当たり、ヒアリング調査の想定される
調査対象及び具体的な想定される対象、調
査事項、情報整理の方法を提案すること。
必須
25
15
ヒアリング調査の対象者の例示や調査の
10 項目・方法が具体的かつ妥当であり、確実 それぞれの手法に創造性があるか。
性があること。
仕様書に係る作業事項を作業進行予定表
にまとめること。
必須
10
5
大項目
中項目
小項目
合計 基礎点 加点
基礎点
提案書が全体として仕様書を遵守してお
- り、業務の目的や作業事項に反し、又は矛
盾する内容がないこと。
5
業務の目的を的確に理解し、妥当な基本
方針であること。
加点
基礎点 加点の
の採点 採点
-
-
基本方針に創造性、確実性があるか。
2 業務の実施方法
3 業務の実施計画
5
提案された作業内容に創造性があるか。
実施可能で妥当な作業進行予定表である 作業進行予定表が効率的で確実性がある
こと。
か。
4 業務の実施体制
適切な役割分担等により実施体制が構築
されていること。
外部の協力者(又は再委託者)に業務の
一部を行わせる場合は、業務の根幹部分
を提案者が実施すること、協力者等の役
割分担が明確で、適切であること
必須
10
10
任意
15
-
15
-
業務に必要な外部ネットワークや内部バッ
クアップ体制等が存在するか。
-
業務に従事する主な担当者の特定有害廃
任意
棄物等の輸出入に関する調査業務、または
4.2 従事者の実績、
廃棄物に関する調査業務の実績、本業務
能力、資格等
に関係する能力の資料、資格等を明示する
任意
こと。
10
-
10
-
従事者2名以上に本業務に関連する業務の
実施実績があるか。
-
20
-
20
-
業務を実施するに相応しい能力、資格等を
有する従事者が確保されているか。
-
任意
20
-
20
-
特定有害廃棄物等の輸出入に関する調査
業務に関する調査実績(官公庁受託分を除
く。)があるか。ある場合を可;4点とし、それ
以上の件数や調査概要に応じて加点する。
-
任意
15
-
15
-
過去に官公庁から受託した特定有害廃棄
物等の輸出入に関する調査業務に関する
調査実績があるか。ある場合を可;3点と
し、それ以上の件数や調査概要に応じて加
点する。
-
ISO14001、エコアクション21、KES、エコ
ステージ、地方公共団体による第三者認証
6 組織の環境マネジメントシステ 制度など、環境マネジメント認証取得の有
任意
ム認証取得状況
無、有の場合は認証の名称を記載し、証明
書の写しを添付すること。ただし、開札する
時点において認証期間中であること。
5
-
5
-
事業者の経営における主たる事業所(本社
等)において、環境マネジメント認証取得が
あるか。1つでもあれば加点(5点)
-
技術点
小計
200
70
130
価格点
総計
100
300
業務の実施体制について、従事者の役割
4.1 執行体制、役割
分担、従事者数、内・外部の協力体制等を
分担等
まとめること。
-
5 組織の実績
5.1 類似調査の実績
5.2 うち官公庁から
の受注
過去に特定有害廃棄物等の輸出入に関す
る調査業務を行った実績があれば、業務
名、それぞれの概要、その発注元名称を記
載すること。
加点合計
基礎点部分の採点は、技術上の基準を満たす場合に、当該基礎点全部を得点とする。
加点部分の採点は、配点5点の場合、技術上の基準に基づき、優;5点、良;3点、可;1点、不可;0点、の4段階評価とし、配点に応じて係数をかけて得点を算出する。
基礎点がある項目に係る加点部分の「不可;0点」とは、基礎点の基準は満たす(基礎点は得点)が、加点部分の基準をなんら満たさない場合である。
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(別添6)
◆環境マネジメントシステム認証制度の例◆
事業者が、その事業経営の中で自主的に環境保全に関する取組を進めるにあたり、環境に関する方針や目標を自ら設定し、
これらの達成に向けて取り組み、その取組結果を確認・評価し、改善していくこと(環境保全の取組に係るPDCAサイクル)を
「環境マネジメント」といい、そのための事業者内の体制・手続等の仕組みを「環境マネジメントシステム」(EMS)という。その
主な例は以下のとおりであるが、他にも地方版のEMSや、運送事業者を対象としたグリーン経営認証制度などがある。
全国版EMS
ISO14001
エコアクション21
KES
エコステージ
概要
ISO審査登録機関及び
認定機関で構成。国際
的に認められた第三者
認証制度。1996年に制
定。
環境省が策定した中小
企業にも取り組みやすい
環境マネジメントシステム。
2004年に開始。把握す
べき環境負荷指標を特
定しているほか、環境活
動レポートの作成・公表
を必須要件としている。
中小企業にも取り組
みやすい環境マネジメ
ントシステムとして
2001年に京都で開始。
KESを参考とした地方
版KESが他の自治体
等に広がっているとと
もに、相互認証も行わ
れ、KESの認証取得
事業者は全国に広
がっている。
ISO14001取得前から取
得後も含めた環境マネジ
メントシステム。5段階の
認証ステージがある。エ
コステージ2は
ISO14001の要求事項を
全て含んでおり、エコス
テージ2の認証を取得で
きれば、ISO14001に挑
戦可能なレベルとなる
事務局の母体となる団
体
ISO(国際標準化機構)
持続性推進機構
KES環境機構
エコステージ協会
地方版EMSの例:
北海道環境マネジメントシステムスタンダード(HES),青森環境マネジメントフォーラムAES, いわて環境マネジメントフォーラムIES,みちのくEMS,三重環境マネージ
メントシステム(M-EMS),宝塚環境マネジメントシステム(TEMS), 神戸環境マネジメントシステム(KEMS) 等
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