いじめ防止基本方針

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渋川市立子持中学校「いじめ防止基本方針」
学校教育目標
自ら学び、自ら考える力を持ち、
知・徳・体の調和のとれた生徒を育成する。
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目指す生徒像
自ら進んで学習できる生徒・・・・・・・・・・・自主
豊かな心をもち協力できる生徒・・・・・・・・・協力
責任をもってやりぬく生徒・・・・・・・・・・・根気
たくましい気力を持ち進んで体を鍛える生徒・・・気力
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いじめ防止等の対策に関する基本理念
【「 い じ め 」 の 定 義 】 ※ い じ め 防 止 対 策 推 進 法 の 施 行 に 伴 い 、 平 成 2 5 年 度 か ら 以 下 の と お り 定 義 。
「 い じ め 」 と は 、「 児 童 生 徒 に 対 し て 、 当 該 児 童 生 徒 が 在 籍 す る 学 校 に 在 籍 し て い る
等当該児童生徒と一定の人的関係のある他の児童生徒が行う心理的又は物理的な影響を
与 え る 行 為 ( イ ン タ ー ネ ッ ト を 通 じ て 行 わ れ る も の も 含 む 。) で あ っ て 、 当 該 行 為 の 対
象 と な っ た 児 童 生 徒 が 心 身 の 苦 痛 を 感 じ て い る も の 。」 と す る 。 な お 、 起 こ っ た 場 所 は
学校の内外を問わない。
「 い じ め 」の 中 に は 、犯 罪 行 為 と し て 取 り 扱 わ れ る べ き と 認 め ら れ 、早 期 に 警 察 に 相 談 す る こ と が 重 要 な も の や 、
児 童 生 徒 の 生 命 、身 体 又 は 財 産 に 重 大 な 被 害 が 生 じ る よ う な 、直 ち に 警 察 に 通 報 す る こ と が 必 要 な も の が 含 ま れ る 。
これらについては、教育的な配慮や被害者の意向への配慮のうえで、早期に警察に相談・通報の上、警察と連携し
た対応を取ることが必要である。
このように、いじめの定義には、
① 行為をした者( A ) も行為の対象となった者( B ) も児童生徒であること
② A とB の間に一定の人的関係が存在すること
③ A がB に対して心理的又は物理的な影響を与える行為をしたこと
④ 当該行為の対象となったB が心身の苦痛を感じていること
という4つの要素しか含まれていない。
か つ て の い じ め の 定 義 に は 「 自 分 よ り も 弱 い 者 に 対 し て 一 方 的 に 」、「 継 続 的 に 」、「 深 刻 な 苦 痛 」 と の 要 素 が 含
まれていたが、法律上の定義にそれらの要素は含まれていないことに留意する。
いじめは、いじめを受けた生徒の教育を受ける権利を著しく侵害し、その心身の健全な
成長及び人格の形成に重大な影響を与えるのみならず、その生命又は身体に重大な危険を
生じさせる恐れがある。したがって、本校では、すべての生徒が「いじめの芽」や「いじ
めの兆候」も含めていじめを認知しながら、これを放置することがないようにいじめが心
身に及ぼす影響その他のいじめの問題に関する生徒の理解を深めることを旨として、いじ
めへの対応と防止等のための対策を行う。
また、いじめが行われず、すべての生徒が安心して学習その他の活動に取り組むことが
できるように、校内だけでなく保護者や地域との連携を図りながら、社会全体でいじめの
防止と早期発見・早期解消に取り組むとともに、いじめが疑われる場合は、適切かつ迅速
に対応し、さらにその再発防止に努めることとする。
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いじめ防止等のための校内組織
本 校 で は 、 い じ め 防 止 等 の 対 策 の た め の 組 織 「 生 徒 指 導 委 員 会 ( い じ め 対 策 委 員 会 )」
を設置し、いじめ防止等を実効的に行っていく。
<構成員>
校長、教頭、教務、生徒指導主事、教育相談主任、養護教諭、学年生徒指導担当、SC
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未然防止の取組
本校ではいじめを未然に防ぐために、次のことを行う。
○授業等の充実
「わかる」授業、すべての生徒が参加、活躍できる授業を目指し、校内研修や学力向上
委員会の充実を図る。また、学級担任は道徳や学級活動の授業を通して、学級経営の充実
を図る。
○学習規律
校内研修で作成した「子持中授業の5か条」を基に、学習環境を整え、授業に対する意
欲を高める。
○人権教育の充実
教師が生徒一人ひとりを大切にする姿勢を示したり、協力して活動できる場を工
夫し、互いの考えの良さに気付かせたりするなど、常時指導の充実に努め、生徒相
互の望ましい人間関係づくりや学級の温かい雰囲気づくりに努める。また、人権集中
学習期間を設定し、全校体制で人権教育の推進に努める。
○言語環境
担任をはじめ大人との会話、教科連絡、職員室に入る時等、きちんと丁寧な言葉で話せ
るようにする。また、生徒同士でも同級生や同学年、先輩と後輩の会話等、相手を思いや
る言葉を使えるようにする。教職員では、服務確保行動計画チェック表を活用し、生徒の
心情をつかみながら適切な言葉で指導していくようにする。
○自己有用感
生徒の活動のねらいや考える視点を明確にし、互いに意見を伝えたり、考えを深めた
りする生徒主体の活動の充実を図り、できた喜びやわかった喜びを生徒一人一人が味わ
えるようにする。
委員会活動や部活動において、生徒一人ひとりが課題をもち意欲的に取り組めるよう
に担当や顧問教師が言葉掛けをしたり、サポートしたりして充実した活動 となるよう
に心がける。
○生徒会活動と小・中・高の連携
生徒会本部を中心にスローガンを作成し、生徒が主体となり、いじめを許さい環境をつ
くっていく。また、ポスターや生徒朝礼で一人ひとりが大切にされる学校生活を生徒全員
でつくりあげていくことを呼び掛けていく。
群馬県いじめ防止フォーラムに渋川広域圏の代表として参加し、実践発表・情報交換・
協 議 を 行 い 、 県 内 で の 取 り 組 み を 確 認 し て 学 校 や 地 域 で 生 か す ( 今 年 度 は 無 し )。 ま た 、
渋川地区いじめ防止フォーラムに参加し、自校だけでなく小学生から高校生までの考え方
や他校の様子を知る。また、子持中ブロック小中いじめ防止子ども会議を運営して自分た
ちの学校をさらによくしていこうとする気持ちを育てていく。
渋川広域圏いじめ防止フォーラムと関連させ、子持中ブロックの小学生と中学生がいじ
め子ども会議を開いて、情報交換・意見交換を行い、共通のテーマを設定していじめ防止
に取り組む。
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早期発見・早期解消の取組
本校では早期発見・早期解消に努めるため、いじめを発見した場合は、生徒指導委員会
において配慮を要する生徒の情報交換や対応方針の具体化、スクールカウンセラーとの連
携を図りながら、以下のことを行っていく。
○校内における取組
教師自身がアンテナを高くし、生徒の様子を観察したりいじめアンケート等を実施した
りして実態を把握することによりいじめ問題の早期発見・早期解消に努める。生活ノート
を 活 用 し 、 生 徒 の さ さ い な 変 化 に 気 付 き 、、 情 報 を 共 有 す る た め の 手 掛 か り に す る 。
保 健 室 に NSB( 何 で も 相 談 BOX) を 設 置 し 、 生 徒 の 日 頃 の 悩 み を 把 握 で き る よ う に し 、
紙面を通して生徒の悩みに対応できるようにしていく。
スクールカウンセラーとの連携では、毎週1回訪れるスクールカウンセラーを活用し、
日頃の悩みがあれば話を聞いてもらい、早期発見・早期解消に努める。できるだけ多くの
生徒や保護者と関わってもらえるように時間調整をしたり、呼びかけをしていく。
○保護者からの情報に対する対応
保護者からの電話や面談による連絡や相談を受けた場合は、即座に事実関係を確認し、
連絡を取り合い適切に対応していく。
○啓発活動
携帯やインターネットなどのSNSを通じて行われるいじめに対しては、生徒及び保
護者が発信された情報の高度の流通性、発信者の匿名性、その他のインターネットを通
じて送信される情報の特性を踏まえて、インターネットを通じて行われるいじめを防止
し及び効果的に対処できるように、必要な啓発活動として年1回以上情報モラル研修会
等を行う。また、生徒が自らつくった「子持中ネット利用のルール」を再確認し、自主
的にSNSの使い方に配慮できるようにさせる。
7 保護者や地域等との連携
○授業参観等
授業参観、学級懇談会、学年懇談会等の実施(4・6・2月)
○教育相談等
家庭訪問や教育相談(三者面談)をそれぞれ1学期と2学期に行う。
○三者連携
三者連携会議を行い、地域からの情報を得たり、学校での生徒の様子を地域の方に伝
えたりしていく。
○地域行事への参加
市民運動会や黒井峯マラソン等の地域行事への積極的参加を呼びかけていく。
○外部機関
市役所こども課、児童相談所、警察等の外部機関と連携していじめ対策に取り組む。
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重大事態への対応
「 生 命 ・ 心 身 又 は 財 産 に 重 大 な 被 害 が 生 じ た 疑 い 」 や 、「 相 当 の 期 間 学 校 を 欠 席 す る こ
とを余儀なくされている疑い」がある場合は、次の対応を行う。
① 重大事態が発生した旨を、渋川市教育委員会に速やかに報告する。
② 教育委員会と協議の上、当該事案に対処する組織を設置する。
③ 上記組織を中心として、事実関係を明確にするための調査を実施する。
④ 上記調査結果については、いじめを受けた児童・保護者に対し、事実関係その他
の必要な情報を適切に提供する。
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いじめ防止に関する年間計画
月
具体的な取組内容
取組上の留意点
4月 ○職員会議で、生徒指導における基本的な考え方を協議 ・ 全 て の 教 職 員 が 学 校
○いじめ防止に関する年間計画の作成と共通理解
基本方針、生徒指導
○学校間、学年間の情報交換、引き継ぎ
の基本的な考え方を
○ い じ め 防 止 等 の 対 策 の た め の 組 織「 生 徒 指 導 委 員 会( い
共通理解する。
じ め 対 策 委 員 会 )」 の 設 置
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
○生徒指導委員会の実施(毎週実施予定)
・保護者や地域の方々
○学級開き、学級のルールづくり
にもいじめ防止等に
○授業参観①、学級懇談、学年懇談の実施
ついて理解してもら
○家庭訪問(4月下旬~5月上旬)実施
えるよう、学校から
○学校通信、学年通信の発行(年間を通して)
の情報を伝えていく。
○生活(いじめ)アンケート調査実施①
・毎月のアンケートで
○ 生 徒 会 中 心 の い じ め 防 止 活 動 の 実 施( あ い さ つ 運 動 等 ) い じ め の 早 期 発 見 に
○学校行事(3年:修学旅行)や学年行事等における人
努める。
間関係づくり
・挨拶運動でいじめ防
○学校行事(1年:高原学校)を通した人間関係づくり
止の登り旗を立て、
○前期生徒総会実施
い じ め を し な い 、さ せ
○生徒指導委員会実施
ない意識を持たせ る。
○生活(いじめ)アンケート調査実施②
・学期毎に悩みアンケ
ートを実施し、不安
○生徒指導委員会実施
なことを書かせる。
・いじめ防止会議の計
○ブロック研修会
画を立てる。
○悩みアンケート・ネット使用アンケート実施①
・学校評価を行い、教
○授業参観②、学年懇談会実施、情報モラル研修会
職員の取組の振り返
○学校評価アンケート実施(生徒・保護者・教職員)①
りや保護者や生徒か
○生徒指導委員会実施
らの評価の集計をし、
(長期休業中における、気になる生徒への対応を確認す
改善策を考えていく。
る。例:電話連絡、学習会参加等)
○いじめ防止フォーラム参加(生徒会)
○ 長 期 休 業 中 に お け る 配 慮 を 要 す る 生 徒 へ の 連 絡( 担 任 ) ・ 休 業 中 の 生 徒 の 実 態
○生徒指導委員会実施
を把握し、いじめの
○生活(いじめ)アンケート調査実施③
未然防止等に努める。
○学校行事(体育大会)を通した人間関係づくり
・アンケート結果を
○生徒指導委員会実施
・小中でいじめ防止を
○子持中ブロック小中いじめ防止こども会議①
主体的に考える。
○生活(いじめ)アンケート調査実施⑤
・行事を通して良い人
○学校行事(コーラス大会・絵画の日)
間関係づくりをする。
○生徒指導委員会実施
○悩みアンケート・ネット使用アンケート実施②
・教育相談前にアンケ
○全学年:教育相談(三者面談)の実施
ートを実施し、心配
○生徒指導委員会実施
なことを保護者に伝
えられるようにする。
○生活(いじめ)アンケート調査実施⑥
・生徒同士がお互いの
○人権週間(人権意識啓発活動)
よさを認め合える温
・朝礼(校長講話)
かい学級の雰囲気作
・人権に視点をあてた道徳・学活の実践
りに努める。
・人権標語の作成
○学校評価の実施
○生徒指導委員会実施
○生活(いじめ)アンケート調査実施⑦
・小中学生のいじめ防
○子持中ブロック小中いじめ防止子ども会議実施②
止の取組について成
○生徒指導委員会実施
果と課題を話し合う
○悩みアンケート・ネット使用アンケート実施③
○生徒指導委員会実施
○生活(いじめ)アンケート調査実施⑧
・今年度の活動を振り
○学校基本方針の見直しと来年度へ向けての検討
返り、次年度へ向けて
○生徒指導委員会実施
の取組について考える。