ICT等実践記録(17)(国語「文化祭のポスターを作ろう」)

大阪市立
タイトル(テーマ)
西淀川
高等部 文化祭のポスターを作ろう
対象の児童生徒
2
年
3
困り感
号
No
平成
28 年
特別支援学校
高等 部
西淀川
3
月 31 日
取り組みの内容・授業の様子等
【使用アプリ、機器等】:「UPAD3」
【内容・授業の様子】:「UPAD3」は手書き入力が可能なメモアプリで、写真や画像を読み込み、その上に
手書きの文字を入力することもできる。
事前学習として、ポスターの具体物を提示し、どのような情報が必要かを確認した。そのうえで紙の短冊に
まず必要な情報を手書きし全体の構成を決めた。それをUPAD上に画像として取り込み、自身の手書きの文
字をなぞることで、ポスターを完成させた。背景の模様はあらかじめ用意したものの中から生徒が選択し、
それを手書き入力の画面の背景として貼りつけた。
白紙の短冊
生徒の手書き短冊
手書きの文字をアプリ上でなぞ
り背景を重ねて完成
・「必要な情報を人に分か
りやすく伝える」ことを単
元のねらいとして設定し、
ポスター作製を題材として
取り上げる際に、美術的な
構成にかかる時間を極力減
らし、国語的な構成(どん
な情報が必要か)に、より
集中して取り組めるように
授業展開を図りたい。
成果と今後の課題
取り組み当初、アプリに直接文字入力することを試みたが、全体の構成を考えながら、部分を完成させることが難しい様子であった。手書きの文字を画像として読み
込み、それをなぞることで全体の構成を同時に考える必要がなくなり、課題に対する生徒の集中力が増した。また、書き換えが容易にできることで、試行錯誤を繰り
返しながら、生徒個々が納得のいくまで取り組む様子が見られた。今後の課題として、スポットネットワーキング(授業教室内での双方向ネットワーク)等を活用
し、生徒相互のコミュニケーションが活発に行われるよう、ICT機器を有効に活用したいと考えている。その際、「ICT機器ありき」の授業展開に陥らないよう、あく
までも生徒の「学び」を支援する一つの選択肢として有効活用したい。