平成28年度 学力調査結果分析と対応策 数学科

平成28年度 学力調査結果分析と対応策
数学科
1.優れている設問
単元・観点等
1年 方程式
方程式を作り、解を求
める。
1年 正負の数
四則の計算
2年 連立方程式
A=B=C から連立方程
式を作る。
2.劣っている設問
単元・観点等
1年 方程式
解についての正しい
記述を選ぶ。
1年 比例と反比例
yの増加量を求める。
1年 比例と反比例
正しい記述を選び、そ
の理由を説明する。
1年 比例と反比例
反比例を表す事象を
選ぶ。
1年 比例と反比例
反比例のグラフから
式を求める。
欄が不足なら追加して下さい。
分析
本来、方程式を用いて答えを求める問題だが、方程式を作れなくても加法、減
法を組み合わせれば解くことができるためだと思われる。
1年 平面図形
垂線についての正し
い記述を選ぶ。
1年 資料の散らばり
真の値の範囲を求め
る。
2年 文字式
文字式を見て説明す
る。
単純な1つ1つの計算力はあると思われる。
どういう組み合わせが考えられるのかしっかり理解していると思われる。
欄が不足なら追加して下さい。
分析
解の意味と、問題中に載っている計算の意
味がしっかり区別できていないと思われ
る。
「yの増加量」とxを代入したときの「y
の値」の区別ができていないと思われる。
反比例の意味を具体的な数を用いて、自分
の言葉で説明することができないと思われ
る。
反比例の意味を正しく理解していないと思
われる。
対策
用語の意味や、計算していること
の意味をその都度確認する。
グラフと式の関係を理解していないと思わ
れる。
全学年通して、関数分野での表、
式、グラフの関係を時間をかけて
押さえる。
正しい記述を選べた生徒は1割ちょっとし
かいない。角の二等分線と間違えている生
徒が4割近くいる。
四捨五入する前の数の範囲で、不等号の使
い分けがうまくわかっていないと思われ
る。
解答類型に関係ない解答をした生徒が6割
以上いる。どのように記述をすればいいの
か、ほとんどわからなかったと思われる。
何を作図しているのか、その作図
の結果どんなことがわかるのかを
確認していく。
以上、以下、未満などの用語を正
しく使えるように指導していく。
1つ1つの用語の意味を確かめな
がら、話を進める必要がある。
記述式の問題や授業の中で、自分
なりの説明をする能力を身につけ
させる。
比例、反比例のx、yの関係を正
しく理解できるように説明する。
式を作るだけでなく、その式がど
ういう意味なのかも確認していく
ことが必要になる。
3.調査全体から 優れている点/劣っている点
ある程度の計算力はあるので、単に計算するだけという問題であれば正解することができている。計
算練習を積み、実力をつけていると思われる。
関数分野での表、式、グラフの関係(特に反比例)には弱さが見られる。また、あることがらが起こ
る理由や、何かを判断する際の根拠を述べるといったような記述問題にも苦手意識が見られる。
4.調査全体から 今後の対策
1,2年生の段階から、物事をいろいろな側面から見る力や、説明する力を身につけられるように授
業を工夫する必要がある。3年生については、授業はもちろん、テストや受験対策等でそのような問題
に触れる機会を増やすことで苦手意識を小さくしていきたい。