高知県立高知公園天守・懐徳館等展示改修設計・施工業務 公募型プロポーザルに関する企画提案書作成要領 1 提出書類 提出書類、様式及び提出部数は次表のとおりです。 番号 提出書類の名称 規格及び制限枚数 提出部数 正本1部、 1 展示室改修の概要と考え方 A4縦3枚まで 副本10部 正本1部、 2 企画提案による効果 A4縦3枚まで 副本10部 3 実施体制図 4 設計・施工・監理工程表 5 設計・施工・監理経費の見積書 正本1部、 副本10部 正本1部、 副本10部 正本1部、 副本10部 2 提出方法 持参、又は郵送(書留郵便又は配達証明に限る。)もしくは宅配便(手渡ししたこ とが証明されるものに限る) 3 提出期限 平成 28 年 11 月 14 日(月)午後5時(必着) ※この期限までに必要書類のすべての提出がないものは、受付することが出来ま せんのでご注意ください。 4 提出先 〒780-8570 住所 高知市丸ノ内1丁目7番52号 高知県教育委員会事務局文化財課(担当:中内、畠中) TEL 088-821-4761 E-mail [email protected] 5 受理の通知 提出いただいた書類が期限までに到着し受付されたときは、提出者に対して書 類が到着したことをお知らせする電子メールを送信します。 6 企画提案のポイント (1) 事業の目的と効果 これまでの解説板等を高知城の歴史や文化財をより分かりやすく情報を 伝えるものに見直す。また、増加する外国人見学者に対応をはかるため、多 言語化をおこなう。 これらにより、平成28年度末に開館を予定している高知城歴史博物館と あわせて見学する見学者の満足度を更に高めることを目指す。 (2) 現状の問題点、課題 ①大きな模型・ジオラマがあり、フレキシブルな展示ができない。 ②記載内容は、正確ではあるが、整備時期により表現の内容・水準が統一され ていない。 ③城内説明板は、すべて日本語表記のみとなっており、外国人観光客が高知城 について理解を深めることができない。 ④見学動線が定まっていない中で、解説板等が効果的な配置になっていない。 ⑤字が小さく、高齢の見学者には読みづらい。 ⑥漢字にふりがなが無いものがあるため、小学生が読めないものもある。 (3)事業の要件 高知城天守、懐徳館、納戸蔵、東多聞、廊下門は、文化財保護法で定める重要 文化財に指定されていることから、重要文化財に相応しい内容とするとともに、固 定にあたっては重要文化財建造物に固定のために釘やビス止めなどの加工を行 わない仕様とする。 インパクトのある展示環境により観光客のみならず県民の関心が高まり、集客 増につなげる。企画提案にあたっては、配布参考資料「高知公園天守・懐徳館等 展示改修計画」を参照するとともに、以下の点に留意すること。 (解説板等の概数) 工事費の積算にあたって計画した解説板等の枚数 70枚 ※計画上の必要に基づき協議の上、枚数調整をおこなうこととします。 (各展示室の内容等について) ①天守 ・現在設置しているジオラマ(別掲)は、見学動線の再配置のため止むを得ない 場合などを除いて原則、撤去せずそのまま使用する。 ・一次資料を展示するケースについては、環境・照明・盗難など資料保存に十分 な配慮をする。 ・既設の照明は、通路を照らすものであり、説明板に対しては十分な照度・配光 が確保できていないことから必要に応じ照明を設置する。 ・一番大きな展示空間であり、見学者のほとんどが見学する建物であることから 高知城の特徴や天守の役割を体感できるようにする。 ②懐徳館、納戸蔵 懐徳館の正殿は、藩主が公式な会見場として使用した場所であり、その意義 が感じられるよう工夫を行う。 廊下門に展示している尾戸焼等を展示替えする。 欄間及び乗り物(駕籠)にキャプションを付す。 納戸蔵は、空間が狭いので解説板は控える。 ③東多聞、廊下門 ・現在設置しているジオラマ(別掲)は、撤去せずそのまま使用する。 ・維新の志士のパネルは撤去する。 ・尾戸焼等陶器については、納戸蔵に集約する。 (解説板等の構造等について) ①多様な重要文化財に対応した展示環境をつくりだせること。 ・ 資料及びケースへの地震による影響が少ないこと。 ・ 調光が可能であること。 ・ 湿度調整が可能であること。 ・ 照明器具の熱がこもらないこと。 ・ 資料に悪影響を与えるガスなどが出ないこと。 ②堅牢であること。 ③鑑賞しやすいこと。 ④資料の出し入れが容易で安全であること。 ⑤扉の開閉、施錠が容易であること。 ⑥ケースの移動が容易であること。 ⑦資料の列品が容易であること。 ⑧解説板については、主要なものについて、多言語化(日本語、英語、中国語 (繁体字、簡体字)、ハングル、タイ語)を図ることとする(日本語、英語以外の 言語の掲載については、解説板のサイズ、掲載内容等をみて調整する)。 (パネル・キャプションと印刷について) ①各室の展示室に共通したデザインを用いて統一感を出す。 ②高齢者や年少者にも読めるように配慮する。 ③資料に影響のないインクを使用する。 ④解説板は耐震性を考える。 ※パネル・キャプションの文案については、提案を踏まえて提案者と協議の上、 県が準備します。 (サインについて) ①サインは解りやすくするとともに、デザインを総合的に調和のとれたものとし、 配色に考慮する。 (照明について) ①資料に影響のない照明を使用すること。 ②スポットライトなど、可動式の照明器具が配置できるようにすること。 ③調光が容易な照明を使用すること。 (建築使用材について) ①使用する材は、資料に影響を与えないもので、虫害や黴などの影響を受けて いないものを採用すること。 ②重要文化財建造物内に設置するものであることから、その部材を痛めないよう な材料を使用すること。 (施工について) ①重要文化財建造物に影響の無い設置方法を検討すること。 ②地震対策を行うこと。 ③子どもや高齢者をはじめ来館者の安全に充分に配慮した仕様にすること。 ④開館を行いながら、更新を行うことを前提とするので、見学者の安全確保に十 分留意すること。 (4) 特に提案を求めるポイント ①効果的な見学導線の検討と導線計画に沿った既設物※及び解説板の配置 ※既設物とは、ジオラマ、欄間、駕籠、尾戸焼等、室内に既にあるものを指す。 ②外国人観光客に解りやすい解説 ③「(2) 現状の問題点、課題」の解決 ④施工期間を短縮するための工夫 (5) 提案書に記述する内容 ①「見学導線の検討と導線計画に沿った既設物及び解説板の配置」については、 提案を求めるポイント、問題・課題を解決するための提案を具体的に示してく ださい。 ②「企画提案による効果」は、「審査要領」に定める審査基準表の「審査の視点」 の欄の項目ごとに企画提案とその効果を対照させてわかりやすく提案してくだ さい。 ③「実施体制図」は、わかりやすく示してください。 ④「設計・施工・監理工程表」は、月単位の表と日単位の表を作成してください。 ⑤「設計・施工・監理経費の見積書」は、企画提案している内容をもとに適正に積 算してください。 7 配布参考資料 (1)高知公園天守・懐徳館等展示改修計画 (2)高知城平面図 (3)高知城資料展示等一覧表(現況写真を含む) (4)高知公園天守・多聞他入館状況 (5)史跡高知城跡指定範囲図 8 企画提案にあたっての留意事項 (1)企画提案書は1者1提案までとします。 (2)企画提案書を受け付けた後の追加及び修正は認めません。 (3)提出された企画提案書が次項に該当するときは無効となる場合があります ①虚偽の内容が記載されているもの ②企画提案書の内容や提出方法等が本要領の規定に適合しないもの
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