要介護度改善推進モデル事業の取組成果報告書 事 業 所 名 デイ

事 業 所 名
要介護度改善推進モデル事業の取組成果報告書
デイサービスラポール
開 設 者 名 (株)デイサービスラポール
事業所所在地
守山市守山6-1-5
取組テーマ
口腔ケアと生活リハビリ
要介護度の維持改善につながった取組の内容
サービス種別
通所介護
(1)口腔ケア
①希望のあった利用者に対し、個別にその人に応じた口腔ケアを行った。
②全体では昼食前に口腔、嚥下体操を行った。
③歯科医師を招いて口腔ケアセミナーを開催した。
(2)生活リハビリ
①移動、移乗に重点を置き、歩行練習を中心に歩くこと、歩けることを意識したリハビリを
行った。
②移動については20m程度の廊下を往復する方法をとった。
③移乗については椅子での生活を基本に、椅子⇔車いすへの乗り換え、車いす⇔トイレ、浴
槽へのまたぎなど、日常の動作を実際の場面で必要に応じて反復練習する方法をとった。ま
た、自立だけをメインにおくのではなく家庭での介助を想定したリハビリも行った。
④その日の体調に応じ、歩行に関しては杖、歩行器などの補助具を使い、無理のないリハビ
リを行った。
提供サービスの質や利用者に対する効果の確認と評価方法
(1)口腔ケア
①口腔ケアに対する興味を利用者だけでなくご家族にももってもらえ、自宅においても継続
して行っていただける方もおられた。
②口腔セミナーについては利用者要介護度の幅が広く、ポイントを絞った説明、体験をする
ことが難しかった。ご家族の参加をもっと徹底できるとよかった。
(2)生活リハビリ
①歩行練習の参加者も増え、目的をもって参加活動していただけた。
②歩行姿勢や歩行速度、安定度については、参加されている(参加できる)利用者は日増し
によくなっていった。担当ケアマネージャーからの評価も高かった。
③歩行練習先の部屋をカフェテリアのように使用することで、そこでの歓談やマッサージ器
の使用を楽しみに歩行練習に参加される利用者もみられ、脚力のケアだけでなく心のケアも
できる場となり、利用者同士誘い合って参加されるようになったのは思わぬ副産物であった。
④移乗については、自宅でも同じようにできた(やってもらえた)という声も多かった。
今後取り組んでいきたい内容、重点化していく機能
今回取り組んだ生活リハビリ及び口腔ケアを引き続き取り組んでいきたい。
今回は利用者への意識付け、動機付けのところがほとんどであったので、スタッフの主観、
技量に任せ、「利用者全員を対象に、まずはやってみよう」というところが多かった。また、
効果の確認と評価方法が客観的に定まっていなかったので、7月時点と12月時点での程度
の差などを具体的に表すことが難しかった。今後は活動参加前(7月)の状態、参加中(8
~11月)の状態、参加後(12月)の状態等がわかるような活動表を付けるなどして、よ
り客観的な情報を盛り込んでいきたい。単に「生活リハビリ」では幅が広くなるので利用者
に応じて「歩行のみ」、
「移乗のみ」など項目を限定した取り組みも行っていきたい。
今後さらに取組を進めるうえでの課題
限られた時間、限られたスタッフで効率よく取り組むことが非常に難しかった。今後は参
加対象者を絞っていく(デイでの活動としてではなくモデル事業の取り組みとして)など、
評価しやすい方法を考えていくことも必要と思われる。