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〈算数科〉 5年
算数科の分析
全般にどの観点においても目標値を上回ったものが多い。
〈算数への関心・意欲・態度〉
・計算領域や図形・グラフの学習などで意欲の高い児童が多いが、問題が複雑になると(非連続テキスト型)あきらめてしまう
傾向も見られる。
〈数学的な考え方〉
・二量の関係を式に表す・表や式を読み解いたり説明したりすることが苦手な傾向が見られる。
〈数量や図形についての技能〉
・小数の加減計算、同分母同士の加減計算は正しくできている。整数・小数の除法(特に商が小数の場合)や、大きな数
を10で割った数を求めることにつまずきが見られる。
・与えられた数値を使った四角形の作図や立体の展開図の作図は、よくできている。角の大きさの見当を付けたり、目盛
りを正しく読んだりすることが苦手な傾向が見られる。
〈数量や図形などについての知識・理解〉
・整数・小数の仕組みや図形の性質など、数量・図形領域の正答率は全般に高い。
算数科の課題
〈算数への関心・意欲・態度〉
・問題文や資料、数値を正確に読み取り、粘り強く論理的に考えていくようにする。
〈数学的な考え方〉
・言葉・数・図・式・数直線などを使って、自分の考えを適切に表現できるようにする。
〈数量や図形についての技能〉
・整数・分数・小数の大小関係を正しくとらえられるようにする。小数のわり算の筆算で、商や余りの大きさを考え正しく求
められるようにする。
・角の大きさの見当をつけられるようにし、また、分度器の目盛りを正しく読み取れるよう習熟をはかる。三角定規や分度
器、コンパスの操作が苦手な児童への指導を充実させる。
〈数量や図形についての知識・理解〉
・学習した内容や用語を確実に身に付け、適切に使えるようにする。
授業の改善案
〈算数への関心・意欲・態度〉
・単元の導入では、既習の学習を掲示したり復習したりし、単元の中で活用できるようにさせる。
・問題提示では、児童の身近な場面を設定したり具体物を提示したりし、問題場面をよりイメージできるように
する。数量関係を視覚的に捉えられるように数直線を描く習慣を身に付けさせる。
〈数学的な考え方〉
・自分の考えを、言葉・数・式・図・数直線を用いてわかりやすく説明したり、友達の考えから学んだりする機
会を重視する。工夫した表現方法やアイデアを取り上げて、全体の場で共有し、考えを深めさせる。
〈数量や図形についての技能〉
・小数のわり算の筆算では、筆算の手順を確かめ、商やあまりの大きさの見当や小数点の位置を確認させる。
・問題文の中の数量の関係をつかむため、具体物や数直線、図などを使って場面をイメージさせる。
・三角定規の角(30 度・60 度・90 度)を利用して、角のおよその大きさをとらえたり、分度器の目盛りを正しく
読んだりする練習をして定着を図る。
・合同な三角形、四角形の作図では、コンパスや分度器を使って、順序よく作図できるように指導する。
・朝学習や授業で、計算練習の時間を確保するとともに、補習教室も活用し定着を図る。
〈数量や図形についての知識・理解〉
・既習事項を確実に身に付けいろいろな場で使えるようにするために、反復学習を取り入れる。
・用語や単位などを、場面に応じて復習して理解を定着させるとともに、他の場面でも使えるようにさせる。
・ステップ学習や東京ベーシックドリルを活用して、習熟を図る。