報 恩 秋本番です。 あめ 団の中では、仲間意識が強く いから集団をつくります。集 天 降らば なる中で指示する者と従う者 あ の鶴群」旅人が宿る野に霜が ができ、そこから排除すべき 我が子羽ぐくめ 降るのなら、鶴たちよ、その 対象をさがす傾向があります。 たずむら 実や、茶わん蒸しを彩るエメ 羽でわが子を包んでくれまい か…。と、母親の子どもへの ぼ まる里山の樹木が浮かんでき し つまり仲間はずれです ます。 冷たく、夏とは明らかに違う 朝夕は、草木に降りる露も 景には、家庭を含め、今日の しい限りですが、いじめの背 を絶つ現実があります。痛ま いう人生のとば口で、自ら命 わす な れ ば い い の に 」。あ ゆめをみた も繰り返されてきたことです。 でなく、古来、大人の社会で 一 方、 「いじめ」が絡んだ いじめにも、残念ながらこう れる句 で す 。 露」は、1年を つの 「寒 にじゅうしせっき 季節に分けた二 十四節気のひ 生徒たちの悲惨な事故が報道 かんろ とつで、毎年 月8日頃から 日頃までになります。 空気を感じます。秋の長雨が 当に い子は自分に自信がなく、他 いじめられる子の声や叫びに 人はひとりでは生きられな と思います。 これが本 あいさつか 「 お は よ う 」。大 切 に し た い 「おはようと ことは否めません。 終わり本格的な秋が始まり、 社会が抱える根の深いものが 家は忙しくなります。 いつしか時は「霜降」へと 人をうらやむ嫉妬心だけが凝 そうこう 流れ、読んで字のごとく北国 り固まっていきます。大人は、 かつて生活していた出水平 しっと では初霜が観測されます。 耳を澄ませ、いじめが取り返 ことを、子どもたちに繰り返 しのつかない惨禍をもたらす 野には、はるかシベリアから 霜 え 鶴の使者が訪れます。 鶴が飛来するこの頃、万葉 宿りせむ野に 集の次の一首を思い出します。 し教えなくてはなりません。 「旅人の 豊留 悦男 お つ 指宿市長 と よ ど め 親に愛されていると思えな 五穀の収穫もたけなわで、農 16 る子どもの願いです。 15 10 あるように思われます。 されて い ま す 。 歳 、 した社会的構造が潜んでいる 24 歳と これは、子どもの世界だけ 思慕の情を深く感じさせてく いちょう と、扇形の葉や真っ黄色に染 ラルド色の実を、銀 杏と読む ぎんなん 徳 銀杏と読めば、黄色の丸い 謝 22
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