金水敏 大阪大学大学院文学研究科教授 東京大学大学院修了。日本語学者。 日本語史や役割語の研究を専門とする。役割語研究に関しては,2000 年に役割語という概念 を提唱して以来, 『ヴァーチャル日本語 役割語の謎(岩波書店, 2003 年) 』 , 『役割語研究の 地平(くろしお出版,2007 年) 』, 『役割語研究の展開(くろしお出版, 2011 年) 』 , 『役割語小 辞典(研究社,2014 年)』 ,『コレモ日本語アルカ? 異人のことばが生まれるとき(岩波書 店,2014 年) 』など,多数を執筆・編集している。2015 年には, 「役割語・キャラクター言 語研究国際ワークショップ 2015」を開催した。 基調講演タイトル:第二言語習得と役割語 要旨: 第二言語習得において、役割語がどのように獲得されるかという問題はまだ十分な研究が あるとは言えないが、現時点で問題となるであろうと予測される点について整理をする。 まず、役割語を習得するとはどういうことかという点について考えを述べ、次に母語話者 がどのように役割語を習得するかという点について、菅ひとみ、松井智子と講演者との共同 研究の成果を紹介する。 さらに、上記の研究を踏まえ、第二言語教育における役割語教育の必要性と、いつ、何を どのように教えるかという問題について、英語、韓国語他の事例を挙げながら、考察してい く。
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