川本隆史 - バリアフリー教育開発研究センター運営委員の紹介 所属 基礎教育学コース(西洋教育史分野) 専門分野 社会倫理学、応用倫理学 センターとの関わり 私は、2004 年度に旧・教育学コース(現在の基礎教育学コース)に着任しました。この所属コースにおい て「障害学演習」を開いておられた、東京大学先端科学技術研究センターの福島智先生との直接的・間 接的な交流が始まったのが、そもそものきっかけです。 その後、東京大学が「バリアフリーシステムのあり方について学問的な体系化を図るとともに、バリア フリーに深い理解を持つ人材を育成」するとの基本目標を掲げたことに伴い、その目標達成の一拠点と して本センターが設立されるにいたりました。縁あってこのセンターの設立準備段階から関与していた こともあって、運営委員を仰せつかったという次第です。 私自身は「バリアフリー教育」の基盤を社会倫理学(望ましい社会のあり方を構想し、それを支える価値 理念の解明を図ろうとする学問)の観点から明らかにしていきたいと願っています。これまで取り組んで きた社会倫理学・社会正義論が「障碍」および各種の「バリア」を解消・軽減しようとする実践にどれ ほど資するものであるのか、社会の「バリアフリー化」を推進するに当たってどのような「平等」や「自 由」が要請されるのか、をしっかり検討したいと思います。
© Copyright 2024 ExpyDoc