巻 頭 特 集 未 来 へト ラ イ ! 地 域 で 育 む 笑 顔 と 絆 箕 面 ラ グ ビ ース ク ール ラグビーといえば〝体と体がぶつかり合う激しいスポーツ〟という印象を 持たれがちだが、子ども向けのラグビーはボールを持って走ることが基本。 ﹁走る、 投げる、 蹴る、 タックル。 ラグビーには子どもが楽しいと感じることがたくさんある。 とスクール生、約 名ではじまった同ス チ陣が在籍。 卒業生にはトップリーグ﹃ヤ 100名の子どもたちと 名以上のコー 与儀実仁 さん クールは、 現在、 幼稚園から中学生まで約 らコーチを務める水口献児さん。 コーチ 声をかけて広げていきました﹂と当初か その魅力を体感して欲しい﹂ 。 そんな思いで活動する同スクールを取材した。 まずは楕円形のボールに慣れ ラグビーを楽しむことが一番 ﹁我が子にもラグビーの楽しさを知って 欲しい﹂という思いのもと、1988年、 ﹃箕面ラグビースクール﹄はラグビー経験 者の保護者が集まり結成された。 ﹁今でこ そ、ラグビーは注目されていますが、当 時、ラグビーは子どものスポーツとはあ まり認知されていなかった。 近隣の方に ボールが紡ぐ 世代を超えた交流 練習は主に日曜の午前に行われる。 まず 一礼をしてグラウンドに入り、整列。 朝礼後 は各学年に分かれて練習開始。 学年ごとに 数名のコーチが指導にあたる。 子どもと一 緒に走り、当たり、子ども一人ひとりの名前 を呼びながら、褒めたり、アドバイスした り。 コーチの表情は真剣そのもの。 しかし、 ラグビー未経験者、他のスポーツをしてい た方が多いと聞く。 、我が子の入部を機に、 ラグビーの魅力に惹かれ、 練習に混じり、 共 に切磋琢磨するようになっ た保護者が多いそうだ。 講習を受け、レフリーの資格を 取る方もいるとか。 そし て、 ﹁子どもたちが成 長する姿から元気 を も ら う。 保護者 との交流も楽し い﹂ と、我が子 マハ発動機ジュビロ﹄で活躍する青野天 悠 選 手 が 名 を 連 ね る、北 摂 有 数 の ラ グ ビースクールだ。 それならば、さぞかし練 習も厳しいのだろうと思ったが、 ﹁体力の 向上や我慢強さを育てる目的もあります らうことが一番。 子どもたちはボールを 持って鬼ごっこをするような感覚で楽し んでいます。 厳しい指導はしていません﹂ と、代表の和田光彦さんからは意外な答 えが。 確かに、グラウンドを眺めると、子 どももコーチも、保護者も溌剌としてい てにこやか。 ボールを追い、のびのびと駆 け回る子どもたちの姿が印象的だった。 れる光景が微笑ましかった。 世代を超えた タックルしたり、追いかけたり、無邪気に戯 子どもたちも、高校生や大学生に果敢に いることが嬉しい﹂と目を細める和田さん。 てくれたり、遊びに来てくれたり、繋がって ぞれ成長しても、OBとしてコーチを務め 試合後は改善点を話したり、コミュニケー プレーが終わるたびに声を掛け合ったり、 本とむくん。 そのためにも、一つひとつの りに行くこと﹂と中学部副キャプテンの高 ろは、チーム一丸となって勝利を掴み取 も刻まれている。 ﹁ラグビーの楽しいとこ の精神は、同スクールの子どもたちの心に が、 まずはラグビーを知って楽しんでも 交流も同スクールの魅力なのだろう。 ションを大切にしているそうだ。 ﹁たった 1つのトライでも皆の息が合わないと取 れ な い。ト ラ イ を 取ったら皆が一 るので嬉しい﹂と 一人はみんなのために みんなは一人のために ﹁ ︵一人はみんなのた One for all All for one めに、みんなは一人のために︶ ﹂ 。 ラグビー 語るのは弟で小 緒に喜んでくれ の精神を語る上でよく使われる言葉だ。 そ 学部キャプテン のとわくん。 個々 のスキルも大事だが、 ﹁1つのトライに向かって全員で頑張る﹂ 、 何事にも代え難い達成感がラグビーには あるのだろう。 これから試合が増え、シーズンを迎え る同スクール。 それぞれの目標を胸に、青 空のもと日々成長する子どもたちの姿を 温かく見守っていきたい。 http://www.minoh-rs.jp ★問い合わせは HP にて が卒業してか らも続ける方が ほとんどだそう。 練習や試合には、 高 校生や大学生、社会 箕面ラグビースクール 和田光彦 さん 4 文 / 臼 井 葉月 デ ザイン / 小 林 亜 由 写 真 / A y a m i 5 夏の合宿と3月のノーサイドパーティーの親 子試合のため、小学6年生の母親で結成される 「ママーズ」 。 「練習や試合では横からいろいろ 言っていたけれど、ルールも難しいし、身を 持ってラグビーの大変さが分かった」 、 「同じス ポーツを楽しめるいい機会だった」 と嬉しそう 「中学部では小学生の見本となるように挨拶や礼 儀はきちんとするように心がけています。過渡期 でもある中学生は、学校のクラブとの両立等、難 しい面もありますが、楽しいラグビーを覚えて、 好きになって続けてもらえると嬉しいです」 兄弟でスクールに通う2人。 今年卒業を迎え るとむくんの目標は、秋開催、大阪府の「ス クール大会」で優勝すること。 とわくんもこれ からのシーズンに向けて「1つひとつの試合 にしっかり勝つこと」 と力強く語ってくれた 3 「ママーズ」の皆さん 中学部主任コーチ 小学部キャプテン 1 「ラグビーの魅力は、走る、投げる、蹴る、タッ クルするなど様々な要素があり、体格や体 力、スキル、個性が活かせるポジションがあ ること。試合もレギュラーを固定すること なく、皆が楽しめるように配慮しています」 人など、スクールを 取材協力 4 30 高本とむくん(左) 高本とわくん(右) 中学部副キャプテン 代表 巣立った卒業生が スクールには約 10 名の女子が在籍。 「体格 差のある男の子の中でプレーするのは大変 だけれど、タックルで倒したり、練習でやっ ていたことが試合で出せると嬉しい」と話 す 2人。 夢は、オリンピックで正式種目と なった女子ラグビーで活躍することだ! 20 多く訪れる。﹁それ 松岡里奈さん(左) 松嶋凜子さん(右) 2 1 3 ラインアウトの練習をす る中学部の選手たち。中学 部は学校の部活動との両立 など、難しい時期だが、試合 には高槻や茨木等との合同 2 3 チームで出場 まずは楕円 形のボールに慣れることか ら。上 手 に 投 げ ら れ る か 3 4 3 な? 5 月に行われた「北 摂ラグビースクール大会」 では見事 3 位(敢闘賞)に
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