「漁協等の共済事業向けの総合的な監督指針」の一部改正に

平成28年9月
水産庁水産経営課
「漁協等の共済事業向けの総合的な監督指針」の一部改正について
1.改正の概要
平成26年11月の犯罪による収益の移転防止に関する法律(平成19年法律第22号。
以下「犯収法」という。)の改正及び平成25年の障害を理由とする差別の解消の推
進に関する法律(平成25年法律第65号)の制定を踏まえ、漁協等の共済事業向けの
総合的な監督指針について所要の改正を行う。
2.主な改正の内容
(1)取引時確認等の措置の適正な実施に係る態勢整備等(Ⅱ-3-9)
共済事業を行う組合が、犯罪組織に利用され犯罪収益の拡大に貢献すること等を
防ぐため、改正犯収法に基づく取引時確認等の措置に関する組合の内部管理態勢を
構築することが求められることから、以下の着眼点等を規定する。
①
取引時確認に当たって、法人の実質的支配者について自然人にまで遡った確
認や、外国PEPs(外国政府等において重要な地位を占める者等)との取引等利
用者管理の必要性が特に高い取引に対する厳格な確認を実施することなど
②
疑わしい取引の届出の判断について、取引確認時情報や犯罪収益移転危険度
調査書等を勘案し、犯収法等の規定に基づいて適切に行うことなど
③
取引時確認等の措置を的確に実施するため、取引時確認情報を最新の内容に
するための措置を講ずるほか、犯罪収益移転危険度調査書の内容を勘案の上、
自らが行う取引のリスクを調査・分析等すること、高リスク取引の際に統括管
理者の承認を受けること、必要な監査を実施すること等に努めること
(2)障害者への対応に係る規定の整備(Ⅱ-3-15)
障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律の制定により、共済事業を行う
組合は障害者に対する不当な差別的取扱いの禁止等を遵守する必要があることか
ら、これらに関する組合の内部管理態勢の構築等に係る着眼点等を追記する。
3.スケジュール
平成28年9月下旬
パブリックコメント実施
平成28年10月下旬
公布・施行