平成28年度水戸市学校長会研修会ブロック協議報告

2016.8.19実施
平成28年度水戸市学校長会研修会ブロック協議報告
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各グループ協議で出された意見や考え,今後検討すべきと思う内容を列挙したものです。書き換える
と実際の協議のニュアンスと異なってしまう畏れがあるので,記録をほぼそのまま転記します。
一中ブロック
協議テーマ
発表者
萩谷 孝男
(石川小)
司会者
寺門 南
(堀原小)
記録者
内田 和子
(飯富小)
勤務の適正化に向けた取り組み
〈発表者から〉
勤務時間の適正化に向けた取り組みとして
○ 会議時間の短縮
○ 支援会議,生徒指導会議に早い段階から管理職が参加
○ 校務分掌の適正化
○ 職員だよりの発行
その結果として
・ 時間外勤務が短縮
・ 意識調査では「あまり変わらない」が多かったが,効果を感じている人もいる
・ 会議時間の短縮が時間外勤務に効果的
※ タイムカードは,教諭は負担がないが,教頭は処理が大変
(高いものならソフトが付いていて計算しなくてよい)
〈協議〉
○ 数値化すると見えてくるものがある。
○ 時間割の中に学年会等の会議を入れられるので,放課後の時間が有効に使える。
① 会議時間の短縮に向けて
・ 起案を早く出す
・ 変更点のみ企画会で話し合い,職員会議の時間を短くする
・ 重要度ABCを決め,話し合う内容に軽重をつける
② 支援会議,生徒指導会議に早い段階から管理職が参加について
・ 会議の見通しをもつことが大切
・ 生徒指導についてもデータベース化することが必要(個人カルテ)
・・・ 必要最低限の内容
③ 校務分掌の適正化について
・ グループによる校務分掌の取り組みについては,一中グループでは無し。グループの中
で話し合って決めなければならない。良さもあるが時間がかかる。
・ ベテランに仕事が偏ることなく,若手にも分担することが大切。
・ 指導の仕方を教わったことで,部活動の時間短縮につながった。
④ その他
○ 学期末の事務処理をどのように行っているか
・ 3日間,特別日課で対応
・ 部活動を3日間実施しない
・ あゆみをファイルにする方法も --- 所見の作成は時間をかけてでも行いたい
○ 家庭学習の処理の時間の確保
・ ノートを2冊作って交代する。
・ 校務支援システムは効果的 ---繰り返しの仕事が減る
・ 会計処理システムも,始まりは大変だが効果的。
〈レポートから〉
・ 変形労働時間制を取り入れている。
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整理整頓等本人の意識が大切
メリハリある勤務
ノー残業デー(自己申告)
個人差が大きいことへの対応 同じ課題の人で話し合う
データ管理(個人→全体での共有化)
パソコンを個人化しないことが,共有化には有効
昼休みを必ずとる。→ 生徒と向き合う時間の確保
何が重要なのか順位制の確認
実態を考えさせ,職員の意識化を図っていく
職員の資質・能力の向上,生徒指導の充実を並行して行う
勤務時間の適正化に向けた校内研修の実施
組織的,機動的な体制づくり
校務の効率化,情報化による仕事をしやすい環境づくり
二中ブロック
協議テーマ
発表者
永田 博
(第二小)
木村 明弘
(五軒小)
記録者
岩上 賀子
(柳河小)
勤務の適正化に向けた取り組み
〈発表者から〉
1 実態
6月時間外勤務
2
司会者
100時間以上16人 平均104.8時間
部活動・試合 船中泊等行事 教材研究
文科省の資料から
(1) 4つの柱の1~3に関係する部活動への負担軽減への取り組みの検討
今後,部活動なし 月と土 or 日+1日 ができないか
学年ごとに休みの日がとれないか
(2) 朝方勤務 20人/29人 69%
夏季休業中 7:15~15:45
3 取り組みを進めるには
・ 校長のリーダーシップ
・ 職員の意識改革
・ 教育委員会との連携
〈協議〉
○ 仕事を持ち帰れないこと,校務分掌が多いことが原因
○ 発表等の研修,部活(吹奏楽,タグラグビー,相撲)の指導
仕事を持ち帰れないことが原因
○ 会議終了時刻を確認して始める 部活動の指導をローテーションで行う
○ 理想の勤務時間,内容の見直しが必要ではないか モデルの作成
8:00~18:00くらいが最低必要なのではないか
○ 学校の設置目的(教員養成,研究発信)による課題がある
→ 変形労働時間制の導入 リフレッシュ休暇制度
教職員のメンタルヘルスを考慮
○ 一人で抱え込まない体制づくり
不登校生徒の迎え 担任+学年主任,生徒指導主事
夜間登校
担任+α
複数で取り組むことで
保健室登校
様々な先生がかかわる
逆行しているかも
○ 退勤しやすい雰囲気づくり
○ 部活動 4~6月は朝練をできるだけ行わない
18 :30終了を徹底
○ 記録等の保管の在り方
紙媒体に保管場所明記
行事の反省 ---朱書きで明記
部活動について
・ 本来は地域でスポーツ振興を行うことが理想かも知れないが,現状は学校体育が中心
・ 部活動を減らすことは可能,しかし弱くなっては不満が大きくなり無意味
・ 効果的な練習が必要
・ 担当者の負担感の軽減も大切 ---校務分掌を減らすなど
・ 練習担当日を減らす工夫の取り組みを進める
・ 朝練をなくす
○ 会議時間の短縮
・ 要項に時間を明記する
・ 事前に部会等で案について話し合う
・ 連絡と協議を区別する。
○ 教員の増員が必要(人的配置が大事)
空き時間があれば教材研究ができる
○ ICTの活用,引き継ぎをしっかり行う
○ 単に勤務時間を減らす適正化を図るのは無理
・現在の業務では夜までかかってしまうのは当然
・ ノートへの一言,教材研究は大切なこと
・ 教師としてやるべきことを減らすことはできない
○ 多忙感を感じないで仕事ができるなら良い
・ 子供に直接関わる仕事には負担感は少ない
子供に直接関わる仕事を軽減してはいけない 調査等に負担に感じる
○
三中ブロック
協議テーマ
発表者
皆川 澄雄
(酒門小)
司会者
佐藤 隆
(城東小)
記録者
堀江 俊夫
(吉田小)
組織目標の達成に向けたPDCAについて
〈発表者から〉
○ 学校も理念を持たなければならない ミッションとビジョンを
P:児童の実態から 組織目標「ほめて伸ばす」
D:学校賞「酒門のよい子賞」をつくる
C:面談 グループごとにグループ目標に反省会をもち,2学期への方向性をもつ
A:
「 ほめて伸ばす」をより具体的に行動目標として設定
○ 成果と課題
学校はそう変わるものではないが,確かな歩みをもっている。成果は後から現れるもの
〈協議〉
○ 組織目標とは? ミッション,ビジョンとは?
ミッション:目標,理念より深いもの ビジョン:目標達成のための最重点課題
皆で課題を焦点化し,スローガン的にしたい 理念と実際の矛盾が難しさである
ミッションがあっての単年度目標=組織目標では
○ 面談 --- 先生方の意見を聞く場 時間が足りないもどかしさ
勤務時間内で収まらない
○ 学校の活性化 ← 地道な取り組みの積み重ね
実効性のある組織目標達成へ向けての取り組みを
学校評価と教員評価をリンクさせていないか
一点突破 → 焦点化
目的・手立て→基本的方向性を示す=連鎖
(例)「子供の声を大きくする」「子供の出番を多くする」
最終的な目標を目指す 手段・手立てが組織目標なのでは(先生が今年やること)
「目標=何をやるか」「組織として何をやるか」でよいのではないか・・・具体的に
(1年での達成)
※ 組織目標とはどのようなものが良いのかについて,かなり深く議論を行った。
組織目標とグランドデザインの関連 教員評価との関連
※ 教員評価の在り方についてもかなり議論を行った。
教員評価は人材育成 ・・・ 自己目標は焦点化させる
評価者と被評価者のズレをなくす
能力面と達成度目標を混同しない
達成度目標は,より具体的に設定させる→S,A,B評価を目指す
能力面はセルフチェックを付ける→ CC,CD,DC,DDをなくし活性化につなげる
意識改革に向けて → 発想を変える体質 → 学校は変わるはず
自己目標設定が定着していない現状 → 個に応じてハードル設定の助言が必要
※ 活発な意見交換により,組織目標や教員評価等について,新たな視点と深まりをみることが
できた。
緑中ブロック
協議テーマ
発表者
な
し
司会者
大和田 栄
(見川中)
記録者
大髙 眞澄
(寿小)
業務の効率化と職員のメンタルヘルスについて
〈現状認識・問題意識〉
○ 中学校で時間外勤務が非常に多い。生活ノート記入,教科準備,部活動,会議,巡視などに
負担感がある。
○ 中学校の大きな行事のとき,縦割り授業のため,授業を埋めるのに時間がかかる。
○ リフレッシュデーが,なかなかできない。
○ タイムレコーダーを活用している。
○ 勤務時間外の無駄話の時間が重要である。
○ 産業医への相談を教員は望まないのではないか。
○ 新採,若手への声かけ,支援が必要。
○ 施錠時刻が遅い傾向がある。
○ ボトムアップの改善策を出させる必要がある。
○ 退勤目標を設定させる。
○ 教員の見えない部分を見えるようにしたい。
○ 土日の仕事が必要な現状がある。
○ 企画会で資料をきちんと準備して,会議を効率化する。
○ 療休,育休,障がいがある教員への声かけ,情報収集が必要である。
○ 時間の枠を決めることで,仕事内容の精選ができる。
〈課題〉
◎ 職員の勤務時間に対する意識改革
◎ ストレス解消,相談のできる場,雰囲気づくり
◎ スクラップ
〈考えられる対応策〉
○ 会議時間の短縮
○ 見通しをもつ
○ 雰囲気づくり
○ 余計な生徒指導をつくらない(早期対応)
○ 途中経過を知らせる。
○ 負担の集中を避ける。
○ 仕事の有用感を持たせる。
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○
○
○
○
ストレス解消の場を設ける。
役割分担を明確にする。
ボトムアップの改善策
面談による相談
職員室黒板への詳細記載
軽減事例の提示
赤中ブロック
協議テーマ
発表者
和田 雅彦
(赤塚小)
司会者
大芝 静香
(内原小)
記録者
井坂 健一
(内原中)
教職員の人材育成について
〈発表者から〉提案
①学力向上 ②指導力向上 ③校長,教頭との協力体制 ④教員評価の活用
赤塚中では,教員評価の能力面は,県で示したチェックシートを準用し,校務分掌に応じて個別
化している。
〈若手の育成について〉
○ 中学校は,バランス良く配置されているので,ベテランが中心になり,教科部員会,学年
会等を活用している。
○ 若手の起案には必ず目を通し,指導する。
○ 授業を大事にする。「授業ができないと生徒指導もできない」
○ 研究主任を,ミドル,若手に任せてみる。
○ 小学校は,単学級も多く,人数が少ないため,OJTが難しい。教員間の人間関係づくり
から始める必要がある。
○ 教員は一人では育たない。管理職が,意図的,計画的にかかわりをもつ必要がある。
○ 若手とベテランをつなぐミドルの数が少ない。ただ,ミドルの女性職員が学校の核となっ
ているところもある。
○ 小学校の単学級や,中学校の技能教科は,学校の枠を越えて研修できるようにしていく。
○ 人を育てるためには,信頼関係が大切である。また,自己有能感や自己存在感を持たせる
ことが重要である。
○ 教職員のネットワークづくりが必要である。