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平成 27 年度名古屋市公営企業決算審査意見
第1 審 査 の 対 象
平成 27 年度 名古屋市病院事業決算
平成 27 年度 名古屋市水道事業決算
平成 27 年度 名古屋市工業用水道事業決算
平成 27 年度 名古屋市下水道事業決算
平成 27 年度 名古屋市自動車運送事業決算
平成 27 年度 名古屋市高速度鉄道事業決算
上記各決算に関する証書類、事業報告書並びにキャッシュ・フロー計算書、収益費
用明細書、固定資産明細書及び企業債明細書(以下「決算書類」という。)
第2 審 査 の 方 法
決算及び決算書類の相互の関係計数が一致しているか照合するとともに、決算及び
決算書類の計数の確認等について、以下の点に留意しつつ、関係局より説明を聴取す
るなどの方法により実施した。
①決算書類は法令に準拠して作成されているか
②決算書類の計数は正確か
③予算執行は適正に行われているか
④事業執行は効率的・効果的に行われているか
⑤経営上の問題点は何か
第3 審 査 の 結 果
市長から提出された決算及び決算書類を審査した結果、審査に付された決算及び決
算書類は、いずれも地方公営企業法及び関係法令並びにこれに基づいて定められた会
計諸規程に準拠して作成され、その計数は正確であり、経営成績及び財政状態を適正
に表示しているものと認められた。また、予算の執行状況はおおむね適正であると認
められた。
公営企業の決算概要及び各事業の業務の実績、予算の執行状況等については以下に
述べるとおりであるが、各事業に記載した「意見」については、特に配慮されたい。
-1-
【決算概要】
1 決 算 概 要
(1) 平成 27 年度決算の概況
本市の公営企業における平成 27 年度の各事業の経営収支は、次表のとおりであ
る。
経 営 収 支 状 況 総 括 表
事
平成27年度
総 収 益
業
平成27年度
千円
千円
千円
当年度未処分
利益剰余金
議会の議決による
未処分利益剰余金
の処分額
純 損 益
平成27年度
総 費 用
平成26年度
平成27年度
(▲未処理欠損金)
平成27年度
平成26年度
千円
千円
千円
千円
0
▲ 8,162,274
▲ 8,523,242
病
院
32,217,859
31,856,891
360,967 ▲ 4,832,833
水
道
46,374,475
45,564,102
810,373
▲ 36,282
▲ 1,759,611
2,137,575
4,090,772
工 業用 水道
934,818
815,964
118,854
35,258
▲ 22,901
208,288
179,984
道
72,848,891
71,041,933
1,806,958
1,380,256
▲ 21,095,671
3,950,571
24,363,953
自 動車 運送
24,104,242
21,983,984
2,120,258
1,120,302
0
▲ 40,295,645
▲ 42,415,904
高 速度 鉄道
91,474,454
80,123,092
11,351,362
4,006,707
0 ▲ 264,577,364 ▲ 275,928,726
267,954,743
251,385,968
16,568,774
1,673,409
▲ 22,878,185 ▲ 306,738,849 ▲ 298,233,162
下
水
総
計
(注) 議会の議決による未処分利益剰余金の処分額には、地方公営企業会計基準の見直しにより計上した未処
分利益剰余金の処分額を掲げた。
平成 27 年度は、全 6 事業で黒字を計上した。その結果、全 6 事業では 165 億
6,877 万円の純利益が生じた。一方で、地方公営企業会計基準の見直しに伴い平成
26 年度に計上した未処分利益剰余金を議会の議決により処分しており、その合計
金額は 228 億 7,818 万円である。これらのため、6 事業合計の欠損金は 3,067 億
3,884 万円となっており、前年度に比し増加している。
なお、全 6 事業において前年度に比し収支が改善している。
各事業における総収益・総費用の構成内訳は、次ページのとおりである。
総収益については「料金収入等」
、
「一般会計からの繰入」
、
「その他の収入」に、
総費用については「人件費」
、
「減価償却費・企業債利息等」
、
「その他の支出」に区
分して表示した。
凡例
料金収入等
人件費
一般会計からの繰入
減価償却費・企業債利息等
-2-
その他の収入
その他の支出
【決算概要】
総収益・総費用の構成内訳
病
院
事
業
人件費
143
医業収益
266
水
道
給水収益
419
その他の支出
157
一般会計から
の繰入
35
一般会計
からの繰入
2
純利益
3
その他の収入
42
人件費
66
人件費 0.2
下水道使用料
312
減価償却費・
企業債利息等
5.7
総収益 総費用
9.3億円 8.1億円
一般会計から
の繰入
359
純利益
1.1
その他の収入
1.4
減価償却費・
企業債利息等
471
総収益 総費用
728億円 710億円
その他の支出
2.1
一般会計から
の繰入
0.0
純利益
8
下水道事業
工業用水道事業
給水収益
7.9
減価償却費・
企業債利息等
200
総収益 総費用
463億円 455億円
その他の支出
123
その他の収入
20
業
人件費
98
減価償却費・
企業債利息等
51
総収益 総費用
322億円 318億円
事
その他
の支出
173
その他の収入
56
自動車運送事業
純利益
18
高速度鉄道事業
人件費
253
人件費
122
運輸
収益
172
運輸
収益
742
総収益 総費用
241億円 219億円
その他の
支出
87
一般会計から
の繰入
38
その他の収入
29
総収益 総費用
914億円 801億円
減価償却費・
企業債利息等
9
一般会計
からの
繰入
63
純利益
21
-3-
減価償却費・
企業債利息等
361
その他の
支出
186
その他の収入
108
純利益
113
【決算概要】
(2) 各事業の決算概要
病院事業
病院事業では、東部医療センター、西部医療センター及び緑市民病院の 3 病院
の経営を行っている。このうち、緑市民病院については、平成 24 年 4 月より利用
料金制による指定管理者制度が導入されている。
患者数及び病床利用率(緑市民病院を除く。
)の推移は第 1 図のとおりである。
第 1 図 患者数及び病床利用率の推移
患者数
(万人)
病床利用率
(%)
105
100
82.4
82.4
90
73.2
60
40
85.1
83.2
80
31
30
26
47
46
43
38
30
75
51
60
45
30
30
20
15
0
0
23
24
入院患者数(万人)
25
26
外来患者数(万人)
27
年度
病床利用率(%)
平成 27 年度における患者数は診療科の体制強化等により増加している。
経常収支の推移は第 2 図のとおりである。
第 2 図 経常収支の推移
400
(
300
259
256
272
284 301
297 298
90
219
)
60
100
30
0
0
▲ 1
▲ 15
▲ 100
▲ 200
▲ 1
▲ 17
▲ 30
▲ 40
23
▲ 60
24
25
経常収益(億円)
26
27
経常費用(億円)
経常損益(億円)
-4-
年度
億
円
)
200
経
常
損
益
(
経経
常常
費収
用益
・
億
円
120
313 315
【決算概要】
平成 27 年度における経常収益は、入院収益の増等により 16 億 6,335 万円増加
しており、経常費用は、減価償却費等の増等により 16 億 3,386 万円増加してい
る。この結果、経常損失は 1 億 3,914 万円で、2,949 万円、17.5%減少している。
資金不足額及び企業債残高の推移は第 3 図のとおりである。
第 3 図 資金不足額及び企業債残高の推移
資金(▲不足)額
(億円)
60
50
企業債残高
400
(億円)
318
308
296
281
300
282
40
39
30
200
31
20
22
10
0
14
15
23
24
100
25
企業債残高(億円)
26
27
0
年度
資金(▲不足)額(億円)
事業運営に係る資金不足はなく、短期的な資金状況は安定しているといえる。
また、企業債残高は、平成 27 年度は償還額が起債額を上回ったため減少して
いる。
図中の指標について
第1図
第2図
第3図
入院患者数
… 延べ入院患者数
外来患者数
… 延べ外来患者数
病床利用率
… 延べ入院患者数/延べ許可病床数
経常収益
… 総収益から特別利益を除いた経常的な収益
経常費用
… 総費用から特別損失を除いた経常的な費用
経常損益
… 経常収益から経常費用を差し引いた額
資金不足額
企業債残高
… 地方財政健全化法に準拠して算出した額
… 政府系資金・市中銀行等からの長期借入の残高
-5-
【決算概要】
水道事業
年度末の給水戸数及び料金の対象となる有収水量の推移は第 1 図のとおりであ
る。
第 1 図 給水戸数及び有収水量の推移
有収水量
(万 )
250
給水戸数
200
(万戸)
150
28,000
26,707
26,511
26,485
26,154
26,082
26,000
123
122
127
126
124
24,000
100
22,000
50
0
20,000
23
24
25
給水戸数(万戸)
26
27
年度
有収水量(万 )
給水戸数は、世帯の細分化等により微増している。また、有収水量は、ほぼ横
ばいとなっている。
経常収支の推移は第 2 図のとおりである。
第 2 図 経常収支の推移
550
30
474 469
(
経経
常常
費収
用益
・
億
円
468 463
465
450
447
17
457
441
16
461
445
16
20
)
4
23
5
0
24
25
経常収益(億円)
経常損益(億円)
26
27
経常費用(億円)
-6-
年度
億
円
)
250
10
(
350
経
常
損
益
【決算概要】
平成 27 年度における経常収益は、工事収益の増等により 3 億 7,147 万円増加
しており、経常費用は、路面復旧費の増等により 3 億 9,661 万円増加している。
この結果、経常利益は 16 億 2,332 万円で、2,514 万円、1.5%減少している。
資金不足額及び企業債残高の推移は第 3 図のとおりである。
第 3 図 資金不足額及び企業債残高の推移
企業債残高
(億円)
資金(▲不足)額
(億円)
1,000
974
968
959
946
933
1,000
233
253
286
284
310
500
23
24
25
26
27
500
0
0
企業債残高(億円)
年度
資金(▲不足)額(億円)
事業運営に係る資金不足はなく、短期的な資金状況は安定しているといえる。
また、企業債残高は、償還額が起債額を上回る状態が続いているため減少して
いる。
図中の指標について
第1図
第2図
第3図
給水戸数
… 年度末における市内・市外の給水対象戸数
有収水量
… 総給水量のうち料金徴収の対象となった水量
経常収益
… 総収益から特別利益を除いた経常的な収益
経常費用
… 総費用から特別損失を除いた経常的な費用
経常損益
… 経常収益から経常費用を差し引いた額
資金不足額
企業債残高
… 地方財政健全化法に準拠して算出した額
… 政府系資金・市中銀行等からの長期借入の残高
-7-
【決算概要】
工業用水道事業
年度末の給水事業所数及び料金の対象となる給水量の推移は第 1 図のとおりで
ある。
第 1 図 給水事業所数及び給水量の推移
給水量
2,600
(万 )
150
給水
140
事業所数
130
(か所)
2,400
2,289
2,252
2,229
2,248
108
110
120
110
109
108
2,250
2,200
113
2,000
100
90
1,800
23
24
25
26
給水事業所数(か所)
27
年度
給水量(万 )
給水事業所数は 3 か所増加している。また、給水量は、近年ほぼ横ばいとなっ
ている。
経常収支の推移は第 2 図のとおりである。
第 2 図 経常収支の推移
(
)
経 経 1,000
百 常常
万 費 収 900
円 用益
・ 800
931
800
815
785
716
118
700
600
68
52
)
67
36
500
23
24
25
経常収益(百万円)
経常損益(百万円)
-8-
26
225
200
175
150
125
100
75 百 経
50 万 常
25 円 損
益
0
(
732
790
737
894
934
27
年度
経常費用(百万円)
【決算概要】
平成 27 年度における経常収益は、受託工事収益の増等により 298 万円増加し
ており、経常費用は、工事請負費の減等により 7,891 万円減少している。この結
果、経常利益は 1 億 1,889 万円で、8,189 万円、221.4%増加している。
資金不足額及び企業債残高の推移は第 3 図のとおりである。
第 3 図 資金不足額及び企業債残高の推移
資金(▲不足)額
(億円)
30
企業債残高
3
(億円)
20
17.8
10
0.5
18.6
18.7
18.0
2
20.8
1
0.3
0.1
0.0
0.0
0
25
26
27
0
0
23
24
企業債残高(億円)
年度
資金(▲不足)額(億円)
事業運営に係る資金不足はなく、短期的な資金状況は安定しているといえる。
また、企業債残高は、新規発行がなく、償還のみを行っている状況のため減少
している。
図中の指標について
第1図
第2図
第3図
給水事業所数 … 年度末における契約事業所数
給水量
… 契約水量+超過水量
経常収益
… 総収益から特別利益を除いた経常的な収益
経常費用
… 総費用から特別損失を除いた経常的な費用
経常損益
… 経常収益から経常費用を差し引いた額
資金不足額
企業債残高
下水道事業
… 地方財政健全化法に準拠して算出した額
… 政府系資金・市中銀行等からの長期借入の残高
-9-
【決算概要】
下水道事業
年度末の処理面積及び使用料の対象となる有収水量の推移は第 1 図のとおりで
ある。
第 1 図 処理面積及び有収水量の推移
有収水量
(万 )
35,000
処理面積
33,000
(ha)
30,000
26,091
25,969
25,986
25,749
27,500
25,883
31,000
29,000
25,000
28,585
28,675
28,770
28,885
28,934
22,500
20,000
27,000
25,000
17,500
23
24
25
26
処理面積(ha)
27
年度
有収水量(万 )
処理面積は、庄内川西部等において整備を進めていることにより増加している。
また、有収水量は、水道事業と同様にほぼ横ばいとなっている。
経常収支の推移は第 2 図のとおりである。
第 2 図 経常収支の推移
(
経 経 800
常常
費収
用益
・ 700
億
円
720 715
719 712
711
734
701
711
30
728
703
経
)
22
5
損
益
9
7
20 常
(
600
24
10
)
億
円
500
0
23
24
25
経常収益(億円)
経常損益(億円)
-10-
26
27
経常費用(億円)
年度
【決算概要】
平成 27 年度における経常収益は、他会計負担金の減少等により 5 億 8,935 万
円減少しており、経常費用は、減価償却費等の減等により 8 億 334 万円減少して
いる。この結果、経常利益は 24 億 5,917 万円で、2 億 1,398 万円、9.5%増加し
ている。
資金不足額及び企業債残高の推移は第 3 図のとおりである。
第 3 図 資金不足額及び企業債残高の推移
企業債残高
(億円)
資金(▲不足)額
(億円)
700
600
6,000
5,038
4,962
4,894
4,816
4,717
4,500
500
400
3,000
300
200
100
179
198
219
23
24
25
1,500
252
240
26
27 年度
0
0
企業債残高(億円)
資金(▲不足)額(億円)
事業運営に係る資金不足はなく、短期的な資金状況は安定しているといえる。
また、企業債残高は、償還額が起債額を上回る状態が続いているため減少して
いる。
図中の指標について
第1図
第2図
第3図
処理面積
… 年度末における市内の処理区域の面積
有収水量
… 使用料徴収の対象となった水量
経常収益
… 総収益から特別利益を除いた経常的な収益
経常費用
… 総費用から特別損失を除いた経常的な費用
経常損益
… 経常収益から経常費用を差し引いた額
資金不足額
企業債残高
… 地方財政健全化法に準拠して算出した額
… 政府系資金・市中銀行等からの長期借入の残高
-11-
【決算概要】
自動車運送事業
各年度の運転キロ数及び乗車人員の推移は第 1 図のとおりである。
第 1 図 運転キロ数及び乗車人員の推移
8,000
7,000
運転キロ数
6,000
(万㎞)
5,000
11,333
4,000
3,588
11,519
12,302
11,954
11,804
乗車人員
(万人)
13,000
12,000
11,000
3,578
3,578
3,603
3,565
10,000
9,000
3,000
2,000
8,000
1,000
7,000
0
6,000
23
24
25
26
運転キロ数(万km)
27 年度
乗車人員(万人)
運転キロ数は、地域巡回系統の増便等により増加している。乗車人員について
は、定期乗車人員の増加等により増加している。
経常収支の推移は第 2 図のとおりである。
第 2 図 経常収支の推移
(
経経
常常
費収
用益
・
億
円
30
300
237 225
241
226
235
220
235
221
235
219
20
200
)
14
15
11
13
15
10
23
24
25
経常収益(億円)
経常損益(億円)
-12-
26
27
年度
経常費用(億円)
億
円
)
0
0
(
100
経
常
損
益
【決算概要】
平成 27 年度における経常収益は、一般会計補助金の減等により 52 万円減少し
ており、経常費用は減価償却費等の減等により 1 億 5,352 万円減少している。こ
の結果、経常利益は 15 億 3,672 万円で、1 億 5,300 万円、11.1%増加している。
資金不足額及び企業債残高の推移は第 3 図のとおりである。
第 3 図 資金不足額及び企業債残高の推移
企業債残高
(億円)
300
50
171
25
資金(▲不足)額
(億円)
0
127
150
75
34
23
24
25
26
25
27
年度
▲ 12
▲ 25
▲ 21
0
▲ 150
▲ 29
▲ 39
▲ 50
▲ 300
▲ 48
企業債残高(億円)
資金(▲不足)額(億円)
事業運営に係る資金不足額は、収支の改善等に伴い減少している。
また、企業債残高は、償還額が起債額を上回る状態が続いているため減少して
いる。
図中の指標について
第1図
第2図
第3図
運転キロ数
… 市バスが営業運転をした総距離
乗車人員
… 市バス乗客数
経常収益
… 総収益から特別利益を除いた経常的な収益
経常費用
… 総費用から特別損失を除いた経常的な費用
経常損益
… 経常収益から経常費用を差し引いた額
資金不足額
企業債残高
… 地方財政健全化法に準拠して算出した額
… 政府系資金・市中銀行等からの長期借入の残高
-13-
【決算概要】
高速度鉄道事業
各年度の運転キロ数及び乗車人員の推移は第 1 図のとおりである。
第 1 図 運転キロ数及び乗車人員の推移
運転キロ数
(万㎞)
43,328
42,269
7,000
6,926
6,906
44,755
45,149
6,901
6,901
乗車人員
(万人)
48,000
46,606
43,500
6,921
39,000
6,000
34,500
30,000
5,000
23
24
25
26
運転キロ数(万km)
27
年度
乗車人員(万人)
運転キロ数は、前年度とほぼ同距離となっている。乗車人員については、定期
乗車人員の増加等により増加している。
経常収支の推移は第 2 図のとおりである。
第 2 図 経常収支の推移
1,050
786 768
811
856
828
761
756
791
788
(
71
65
122
経
常
損
100 益
(
経経
常常
費 収 700
用益
・
億
円
350
200
911
)
億
円
)
49
18
0
0
23
24
25
経常収益(億円)
経常損益(億円)
-14-
26
27
経常費用(億円)
年度
【決算概要】
平成 27 年度における経常収益は、一般会計補助金の増等により 54 億 7,322 万
円増加しており、経常費用は、支払利息及び企業債取扱諸費の減等により 2 億
8,008 万円減少している。この結果、経常利益は 122 億 8,741 万円で、57 億
5,330 万円、88.1%増加している。
資金不足額及び企業債残高の推移は第 3 図のとおりである。
第 3 図 資金不足額及び企業債残高の推移
企業債残高
(億円)
240
8,000
6,370
180
6,163
5,967
5,741
5,433
120
6,000
4,000
資金(▲不足)額
60
(億円)
2,000
0
0
23
24
25
26
27
年度
▲ 60
▲ 2,000
▲ 69
▲ 120
▲ 95
▲ 4,000
▲ 96
▲ 97
▲ 120
企業債残高(億円)
資金(▲不足)額(億円)
(注)資金不足額は、「解消可能資金不足額」控除前の金額で表示している。
事業運営に係る資金不足額は、企業債の償還等により増加している。なお、
「解消可能資金不足額*」を控除すると地方財政健全化法上の資金不足額は生じ
ない。
また、企業債残高は、償還額が起債額を上回る状態が続いているため減少して
いる。
* 事業の性質上、事業開始後の一定期間、構造的に資金不足が生じる事由がある公営企
業について、将来解消が見込まれる額
図中の指標について
第1図
第2図
第3図
運転キロ数
… 市営地下鉄が営業運転をした総距離
乗車人員
… 市営地下鉄乗客数
経常収益
… 総収益から特別利益を除いた経常的な収益
経常費用
… 総費用から特別損失を除いた経常的な費用
経常損益
… 経常収益から経常費用を差し引いた額
資金不足額
企業債残高
… 地方財政健全化法に準拠して算出した額
… 政府系資金・市中銀行等からの長期借入の残高
-15-