「うどん、そうめん、そば」の輸出について

【貿易トピックス】
「うどん、そうめん、そば」の輸出について
・神戸港の全国シェア 平成 28 年上半期に金額でトップ
・平成27年は、神戸港から、世界35の国・地域に輸出
日本の夏の風物詩のひとつに、「そうめん」があり
ます。そうめんに限らず、暑い日が続くと食欲も減退
気味になり、さっぱりとした、うどん、そばなどのめ
ん類を食す機会が増える方も多いのではないでしょう
か。
国内で使用されている小麦は、その約 9 割が、海外から輸入されていますが、実は、
「うどん、そうめん、そば」などの日本めんに限っては、原料となる小麦の国産シェ
アが約 6 割に達するそうです。
平成 27 年の神戸港は、数量 2,696 トン(前年比 133.9%)、金額 8 億5,400
万円(同 126.8%)、全国は、数量 1 万 2,791 トン(前年比 116.4%)、金額 38
億 7 百万円(同 120.0%)となり、全国では、数量・金額ともに過去最高、神戸港
は、金額で過去最高を記録しました。平成 28 年上半期では、神戸港は、数量 1,602
【神戸港】
百万円
トン
【全国】
百万円
トン
900
3,600 4,000
15,000
800
3,200 3,600
13,500
700
2,800 3,200
12,000
2,800
10,500
2,400
9,000
2,000
7,500
1,600
6,000
1,200
4,500
600
2,400
500
2,000
400
1,600
300
1,200
200
800
800
3,000
100
400
400
1,500
0
0
金額
数量(右軸)
金額
数量(右軸)
トン(前年同期比 145.7%)、金額4億6千9百万円(同 126.8%)と、前年を上
回る伸びを示しています。平成 22 年以降、リーマンショックや円高などで、輸出が
減少した時期もありましたが、平成 25 年以降は、増加に転じています。
平成 27 年の神戸港の全国シェアは、数量ベースで 21.1%、金額ベースで 22.4%
と全国第2位でしたが、平成28年上半期には、金額ベースの全国シェアが 23.7%
と全国第1位となりました。神戸港からは、乾麺の製造が盛んな播州地方(兵庫県南
西部)で製造された商品も数多く輸出されているようです。
平成 27 年の神戸港の輸出相手国・地
域は、金額ベースで、第1位が米国、第
2位が中国、第3位香港となっており、
以下オランダ、ベルギーと続きます。近
年の傾向として、米国のシェアが減少し、
中国のシェアが急速に伸びていること
が挙げられます。