発行にあたって

発行にあたって
福岡市教育委員会では,福岡市の教育がめざす子ども像「基本的生活習慣を身につけ,
自ら学ぶ意欲と志を持ち,心豊かにたくましく生きる子ども」の実現に向けて,社会情
勢の変化や新たな教育課題を踏まえた「新しいふくおかの教育計画」の後期実施計画(平
成26年1月策定)に基づき,様々な施策を推進しています。
本計画も残すところ3年となり,めざす子ども像の実現に向けて,新たな施策の実施
やこれまで実施してきた施策をさらに強化し,取り組んでいるところです。
平成28年度においては,特に「確かな学力の向上」や「豊かな心,健やかな体の育成」
をはじめ,「国際教育の推進」などに重点的に取り組んでいます。
「確かな学力の向上」においては,教育課程の見直しにより新たに生み出した授業時
数を活用し,児童生徒一人ひとりの学力課題に応じた補充的な学習や発展的な学習を行
ともいく
うとともに,社会全体で子どもをはぐくむ「共育 」の観点により学校を中心とした地域
ぐるみの取組と保護者を中心としたグル―プの自主的な取組の両面から放課後補充学
習を実施するなど,学力の定着・向上を図っています。
「豊かな心,健やかな体の育成」においては,公益社団法人ジュニア・アチーブメン
ト日本のCAPSプログラムを拡大実施するなど,子どもたちが将来に夢や希望を持ち,
新しいことにチャレンジする意欲の育成を推進するとともに,子どもたちの運動の習慣
化と体力向上に取り組んでいます。
「国際教育の推進」においては,英語体験施設への派遣を拡充するとともに,新たに
姉妹都市NZオークランド市との英語とラグビーを学べる教育交流を行うなど,英語力
の向上や豊かな国際感覚を身につけた人材育成を進めています。
そのほかにも,知的障がい特別支援学級(小学校2校)の新設やLD・ADHD等通
級指導教室(中学校1校)の増設,知的障がい・病弱特別支援学校に看護師を1名増員
するなど,障がいのある児童生徒等への支援体制の拡充を図っています。
また,小学校に引き続き,中学校の普通教室に空調設備を整備するとともに,過大規
模校の対策として,新設小学校の整備を推進するなど,子どもたちが良好な環境で学ぶ
ことができるよう,教育環境の整備に努めています。
本書は,平成28年度の福岡市の教育施策の概要等を取りまとめたものです。
広く各方面でご活用いただければ幸いです。
福岡市教育委員会
教育長
星子
明夫