雇用保険制度等の見直しに伴う税制上の所要の措置(厚生労働省)

平成 29 年度税制改正(租税特別措置)要望事項(新設 ・拡充・延長)
(厚生労働省
制
税
度
職業安定局雇用保険課)
名
雇用保険制度等の見直しに伴う税制上の所要の措置
目
所得税、国税徴収法
要
雇用保険制度等の在り方について、労働政策審議会において検討を行い、こ
の検討結果等を踏まえて税制上の所要の措置を講ずる。
望
の
内
平年度の減収見込額
-
百万円
容
(制 度 自 体 の 減 収 額)
(
- 百万円)
(改 正 増 減 収 額)
(
- 百万円)
新 設 ・ 拡 充 又 は 延 長 を 必 要 と す る 理 由
⑴
政策目的
雇用保険制度においては、重点的に再就職の支援が必要な受給資格者に対
して、給付日数を延長する個別延長給付等の暫定措置が平成 28 年度末で終了
することから、この暫定措置の取扱い等について、労働政策審議会職業安定
分科会雇用保険部会において検討することとしている。失業等給付は全て非
課税となっているが、当該検討の結果、失業等給付について所要の改正を行
う場合には、併せて税制上の所要の措置を講じる必要がある。
また、その他関連する制度の改正を行う場合には、併せて税制上の所要の
措置を講じる必要がある。
⑵
施策の必要性
失業等給付は、その給付目的達成のため必要最小限度に設定するものであ
り、これに対して課税した場合、
○ 憲法第 25 条に国の社会的使命として明らかにされている、国民に対する
最低生活保障の原則に矛盾する
○ 少子高齢化の中で国が重要課題として打ち出している少子化対策や人材育
成、失業者の就職の促進等、極めて重要な政策目的に向けた給付の効果が減
殺される
等の理由から、非課税措置が不可欠である。
※ 例えば、基本手当日額は離職前賃金の 45%~80%とされており、その上
限額も設定されている。このため、これに対して課税することとなると、
生活の維持が困難となる可能性がある。
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基本目標Ⅳ:意欲のあるすべての人が働くことができるよう、
労働市場において労働者の職業の安定を図ること
政策体系
における
政策目的の
位置付け
合
理
今
政 策 の
達成目標
施策大目標Ⅳ-4:失業給付等の支給により、求職活動中の生
活の保障等を行うこと
失業者に対する失業等給付の支給を通じて、労働者の生活及
び雇用の安定を図るとともに、求職活動を容易にするなど再就
職を促進し、セーフティネット機能の強化を図る。
性
回
の
租税特別措
置の適用又 -
は延長期間
要
望
同上の期間
中の達成 -
目
標
に
関
連
有
効
す
性
る
事
項
政策目標の
達成状況
-
要 望 の
措 置 の
適用見込み
-
要望の措置
の効果見込
み(手段とし
ての有効性)
-
当該要望項
目以外の税
制上の支援
措
置
地方税においても同様の要望を行っている。
相
当
性
予算上の
措置等の
要求内容
及び金額
-
上記の予算
上の措置等 -
と要望項目
との関係
10- 2
要望の措置
の妥当性
これまでの租税特別措置の適用実績と効果に関連する事項
租税特別
措 置 の
適用実績
失業等給付は、その給付目的達成のため必要最小限度に設定
するものであり、これに対して課税した場合、
① 法第25条に国の社会的使命として明らかにされている、
国民に対する最低生活保障の原則に矛盾する、
② 少子高齢化の中で国が重要課題として打ち出している少子
化対策や人材育成、失業者の就職の促進等、極めて重要な
政策目的に向けた給付の効果が減殺される
等の理由から、非課税措置が不可欠である。
-
租特透明化
法に基づく -
適用実態
調査結果
租税特別措
置の適用に
よる効果
(手段として
の有効性)
-
前回要望時
の達成目標
-
前回要望時
からの達成
度及び目標
に達してい
ない場合の
理
由
-
これまでの
要 望 経 緯
失業等給付に係る非課税については、法改正に合わせて平成
15 年度、平成 19 年度、平成 21 年度、平成 22 年度、平成 23 年
度、平成 24 年度、平成 26 年度、平成 28 年度等に非課税措置の
維持の税制要望を行った。
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