平成 29 年度税制改正(租税特別措置)要望事項(新設 ・拡充・延長) (厚生労働省 制 税 度 年金局企業年金国民年金基金課) 名 確定拠出年金における退職所得控除に係る勤続年数の算定の見直し 目 所得税 要 望 平成 26 年 1 月施行の年金確保支援法により確定拠出年金の加入年齢が 60 歳から 65 歳以 下の規約で定める年齢に引き上げられた。それを踏まえ、60 歳以降の確定拠出年金加入期 間も勤続年数に算入するように取り扱うこととされている。一方、現行制度では、60 歳以 降他制度から確定拠出年金へ移換した際、60 歳から確定拠出年金に加入するまでの期間に ついて、勤続年数に算入されない取扱いとなっている。 の また、確定拠出年金の運用指図者期間と他制度からの資産移換の対象となった期間が重 複した場合も、前者の期間が優先的に通算加入者等期間に算入されることとなり、当該期 間が勤続年数に算入されない取扱いになっている。 これらを是正するため、退職所得控除に係る勤続年数の算定の見直しを行う。 内 平年度の減収見込額 容 新 ⑴ ▲3.8 百万円 (制度自体の減収額) ( - 百万円) (改 正 増 減 収 額) ( - 百万円) 政策目的 設 ・ 60 歳以降の確定拠出年金加入期間も勤続年数に算入する取扱いとなることを踏まえ、60 歳以降他制度から確定拠出年金制度へ移換した場合や、確定拠出年金の運用指図者期間と 他制度からの資産移換の対象となった期間が重複した場合の勤続年数の算定の見直しを図 るもの。 拡 充 これにより多様な制度設計を可能とするとともに、企業年金等の普及・拡大を図り、公 的年金(=公助)と上乗せ年金(=公的な枠組みに基づく自助の支援)を組み合わせて、 老後の所得確保を支援するもの。 又 延 平成 28 年 10 月を目途に 60 歳以降の確定拠出年金加入期間を勤続年数に算入するように 取り扱うこととしている。一方、60 歳以降他制度から確定拠出年金へ移換した場合、60 歳 から確定拠出年金に加入するまでの期間については、勤続年数に算入されない取扱いとな っている。また、他制度から確定拠出年金に資産を移換した際、他制度から資産移換の対 象となった期間は勤続年数に算入される一方で、確定拠出年金の運用指図者期間と他制度 からの資産移換の対象となった期間が重複した場合は、重複した期間が勤続年数に算入さ れない取扱いとなっている。このような期間の取扱いは整合的でなく、これらの期間を勤 続年数に参入する必要がある。 長 は ⑵ 施策の必要性 を 必 要 と す る 理 由 09- 1 基本目標9 政 策 体 系 に お け る 政策目的の 位 置 付 け 合 政 策 の 達成目標 理 性 今 租税特別措 置の適用又 は延長期間 高齢者ができる限り自立し、生きがいを持ち、安心して暮 らせる社会づくりを推進すること 施策目標1-3 企業年金等の健全な育成を図ること 基本目標3 ディーセントワークの実現に向けて、労働者が安心して快 適に働くことができる環境を整備すること 施策目標4-2 豊かで安定した勤労者生活の実現を図ること 制度改善を図ることで、多様な制度設計を可能とするとともに、勤続年数の 算入期間の拡大により、企業年金の健全な運営及び更なる普及を図ってい く。 - 回 同上の期間 - 中 の 達 成 目 標 の 要 政策目標の 達 成 状 況 - 有 望 効 性 に 関 連 す 他制度から確定拠出年金に移換した際、勤続年数不算入期間が発生す る可能性のある一時金受給者(約 148 人(平成 28 年度推計))に影響が ある。 要望の措置の 効果見込み(手 段としての有 効性) 60 歳以降他制度から確定拠出年金に移換した際の 60 歳から確定拠出年 金に加入するまでの期間等について、勤続年数に算入する取扱いとする ことで、企業年金の多様な制度設計が可能となる。 勤労者の財産形成が促進され、老後の生活の安定が図られる。 当該要望項 目以外の税 制上の支援 措 置 確定拠出年金については、掛金等の拠出時及び給付時等において、税 制上の所要の措置が講じられている。 予算上の措置 等の要求内容 及び金額 - る 要 望 の 措 置 の 適用見込み 事 相 項 当 性 上記の予算 - 上の措置等 と要望項目 と の 関 係 要望の措置 の 妥 当 性 公的年金の上乗せ年金である企業年金の制度改善が図られ、多様な制 度設計が可能となるとともに、勤労者の財政形成が促進され、国民の老 後生活が多様化している中、勤労者の現役期間中及び老後における生活 の安定が図られる。 09- 2 これまでの租税特別措置の適用実績と効果に関連する事項 租税特別 措 置 の 適用実績 - 租特透明化 - 法に基づく 適 用 実 態 調 査 結 果 租税特別措置 の適用に よ る 効 果 (手段として の有効性) 前回要望時 の達成目標 前回要望時 からの達成度 及び目標に達 していない場 合の 理 由 これまでの - - - - 要 望 経 緯 09- 3
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