HP分離培地

ヘリコバクター・ピロリの選択分離用
ポアメディア
¨
HP 分離培地
●E−MR82
ポアメディア® は栄研の生培地の登録商標です。
H. pylori 臨床分離株の 3日間培養後
特徴
ヘリコバクター・ピロリの発育が良好です。
腸内細菌・腸球菌・カンジダ等ヘリコバクター・ピロリ以外の細菌を抑制します。
スキロー培地(オリジナル)に比べて分離率がアップします。
貯蔵方法
2∼10°
Cに保存
有効期間
3ヵ月間
包装単位
10枚
製品コード
E−MR82
統一商品コード 026078069
凍結及び温度の急激な変化は避け、保管中
はなるべく一定の温度を保ってください。
●組成(培地1,000mLあたり)
エキス類 ・
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9g
ペプトン ・
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10g
ブドウ糖 ・
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2g
塩化ナトリウム ・
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5g
リン酸二ナトリウム ・
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2.5g
バンコマイシン ・
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・ 10mg
ポリミキシンB ・
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・2,500I.U.
トリメトプリム ・
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5mg
アンホテリシンB ・
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2mg
カンテン ・
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15g
ウマ脱繊維素溶血液 ・
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・ 70mL
pH7.3±
生検材料からのH. pyloriの検査法
[鏡検法]
[迅速ウレアーゼ試験]
[培養法]
生検材料
直接鏡検
迅速ウレアーゼテスト
検体保存・輸送
材料中のウレアーゼ活性の
確認
シードチューブHPl
4∼10℃で輸送保存
ホルマリン固定
HE染色など
直接染色して確認
材料のホモジナイズ
被検液の接種
Vi ヘリコ寒天培地
※ドライプレート
‘栄研’
を用いた微量液体希釈法
によるHelicobacter pylori MIC測定法に関す
る報告書「日本化学療法学会標準寒天平板希
釈法との比較」
(2001年12月:日本化学療法学
会抗菌薬制定委員会・ヘリコバクター・ピロリ委
員会)において、下記の様な報告がありました。
「現在、我が国ではH. pylori の薬剤感受性測
定法はagar dilution法のみである。しかし一般
の臨床検査室においてagar dilution法でMICを
測定することは容易でない。今回のmicro broth
dilution法を用いてMICを測定し、本学会標準法
のagar dilution法と比較検討した。その結果、
H. pylori に対する clarithromycin(CAM)およ
びamoxicillin(AMPC)のMIC測定において、微
量液体希釈法と日本化学療法学会標準法の寒
天平板希釈法とによる結果は、良好に相関し一
致した。」
HP 分離培地
培 養
35∼37℃, 3∼5日間 微好気培養
形態学的観察
確認試験
グラム染色
ウレアーゼテスト
薬剤感受性試験
*
ドライプレートl
クリステンゼン尿素培地
生検材料を用いたHP分離培地の検討(定量培養)
生
菌
数
6
スキロー培地
(オリジナル)
5
+
−
+
12
2
14
−
0
12
12
12
14
26
:自家製Skirrow培地
:HP分離培地
4
(logCFU)
3
2
H
P
分
離
培
地
合 計
陰性
A B C D E F G H I
合 計
J K L M N O P Q R S T U V W X Y Z
生検材料
(社内データ)
H. pyloriとは
H. pylori は、1983 年オーストラリアの Warren と Marshall によりヒトの胃粘膜上皮からカンピロバクター属の培養法
である微好気培養を用いて、はじめて分離・培養された細菌です。Campylobacter-Like Organism(CLO)と呼ばれ、
その後、分離された部位にちなんで Campylobacter pylori(pylori:幽門)と命名されています。1989 年、遺伝学的解
析等からカンピロバクター属とは分類学的に異なるとし、改たに H. pylori と命名しています。
H. pylori は、胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍から高率に分離され、これらの成因の一つといわれています。
内容については、予告なく変更することがあります。予めご了承ください。
製造販売元
4090 BMK
2011 年 3 月作成