03 計画概要

日野市空き住宅等対策計画の概要について
資料3
(1)計画の基本的事項
(4)計画の目標
① 空家等は現状より大幅に増やさない
◆位置付け:空家等対策の推進に関する特別措置法(空家法)に基づく計画
◆計画期間:5年間(H28年度~H32年度)
◆対象区域:市内全域
◆定義:本計画の対象
○各地域にある空家等が大幅に増えない施策を推進
②
管理がなされず近隣に迷惑をかける空家等をなくす
○現在ある管理不全で近隣に迷惑をかけている空家等をなくす
空き住宅等
〇家屋が倒壊するおそれのある状態の空家等を発生させない
③
空家法に定義
される空家等
空き住宅等を地域の課題解決の資源とする
○空き住宅等を多様な交流の場、生活利便性や地域の魅力向上に
空家等の跡地
空家等
資する場、居住の安定に資する場として活用を促進
空き住戸
空き住戸
空家等の跡地
※空家等とは、概ね1年間未使用の建築物又は付属工作物とその敷地
(5)施策の展開
凡例
★ 施策の方針
〇 施策の内容
(1)所有者や地域の意識啓発
(2)空き住宅等の現状と課題
◆住宅・土地統計調査(H25年)からわかること
★所有者のライフステージに応じて、適切なタイミングで様々な接点から意識啓発を図る
図:戸建空き家の分布
町丁目毎の
空き家数
○市内の空き家は、増加傾向にある。
〇(空家等となる前に)介護保険が始まるなどのタイミングで情報発信
〇(空家等となった後)相続が発生するタイミングで情報発信
〇広報等での情報発信と合わせ、相談会やセミナーを開催
◆現地調査からわかること
(2)空き住宅等の情報収集・共有・分析
○戸建空き家は、平成27年12月時点で621棟
★地域、関係団体、庁内関係部署と連携協力し、空き住宅等の情報収集、情報の共有
○管理がされておらず苦情があった空家等は、
〇情報収集や集約の効果的・効率的な方法を選択
平成27年度に60棟あり、半数は状況改善
〇様々な情報に基づく現場調査の実施(継続)や、所有者等へのアンケート調査を実施(継続)
〇管理不全の状態は、庭木等の繁茂が原因で、
○空き住宅等のデータベースを構築し、分析の実施や施策の効果等を検証
家屋等の顕著な損壊はない状況
(3)関係団体との連携による空き住宅等の流通等の促進
○戸建空き家は、高齢化率が高い地域ほど多い
資料:平成27年とうけい日野
◆戸建空き家アンケート調査(母数:280)からわかること
★空き住宅等は、所有者自らが適正に管理し、自己利用や売却・賃貸等していくことが基本
★市は、関係団体との連携を図り、所有者と売却・賃貸等に係る事業者とのつなぎ役を担う
○空き家となった理由の多くは住人の高齢化
○所有者等の住宅に関する相談が、解決するよう住宅関係団体と協定を結び、体制を構築
〇空き家となっている期間は、多くが3年以上で長期化している
〇住宅(空き家)の困り事の解決に向けた総合的な相談窓口を設置
〇空き家の期間が長期化するほど、不動産物件として出回らなくなる
(4)空き住宅等の多面的な活用の促進
〇居住したい方(15%)より、売却や賃貸したい方(57%)が多い
★生活利便性の向上や地域コミュニティの活性化に寄与する取組みを基本
◆不動産の動向からわかること
○H27年土地取引統計情報では、10年前と比較し、土地取引件数はおおむね横ばいで推移
〇宅建業者アンケート調査でも、2年前に比べ既存住宅の仲介業成立件数は横ばい
➔市内の空き住宅等の市場性はある
(3)計画の理念
① 「空き住宅等はまちの資源」として捉える
★地域の理解・協力を得ることを条件として、事業の展開を図る
★空き住宅等だけでなく、単身高齢者が居住する空き部屋なども対象とする
〇所有者・活用事業者・地域の3者の縁を創る仕組みを構築
〇多面的な活用については、(仮称)空き住宅等活用支援事業補助制度を創設し支援を図る
〇多面的な活用の事例づくりを進め、成功事例を積極的に情報発信し、更なる活用への波及を図る
アンケート調査で把握した活用の意向がある所有者に対し、働きかけを実施
(5)空家等の適正管理の推進及び管理不全空家等の対応
○住宅地に新たな人を受け入れる場となる
★新たな管理不全空家等を発生させないように、初期の段階で対応
〇地域の課題解決につながる多面的な活用が期待される
★倒壊のおそれのある状態の空家等を、今後も発生させないように取組む
②
所有者、地域の理解・関心を高める
○所有者、市民、地域が空き住宅等に関心を持ち、市の施策に対する理解を高める
③
地域、関係団体との連携と強める
○自治会等の地域、住宅や福祉関係の団体、庁内関係部署など、様々な主体の連携を強化
〇現状で管理不全となっている空家等について改善に向けた措置を実施
〇空家等管理の改善がなされない場合には、特定空家等A(※)として認定、空家法に基づく措置を実施
〇相続のトラブルに対しては、法制度や相談窓口の情報を提供
※特定空家等Aとは、庭木の繁茂等により周辺の生活環境に悪影響を及ぼし放置することが不適切な状態にある特定空家