ローカル・イノベーション・プロジェクト - 近畿経済産業局

地域発!「ローカル・イノベーション・プロジェクト」の登録について
~全国に先駆けて、関西で新たな登録制度を創設~
平成28年9月7日
近畿経済産業局
Ⅰ 背景
地域経済の活性化のためには、地域の企業支援のみならず、特定の分野・製品等
において明確な出口戦略のもと、地域の産学官金等関係者の連携を促し、持続的に
新産業・新需要等を生み出す取組みが地域に根付くことが重要です。
そのためには、各地域で「イノベーション」を創出し地域経済の「稼ぐ力」を強化する原
動力としての役割を果たす「ローカル・イノベーション・プロジェクト」を、関西各地において
形成し・発展させることが必要です。
なお、「ローカル・イノベーション・プロジェクト」の詳細については、「ローカル・イノベーショ
ン・プロジェクト研究会 報告概要」(平成 28 年 9 月7日近畿経済産業局)をご参
照ください。(近畿経済産業局HPからダウンロード可能です。)
http://www.kansai.meti.go.jp/7kikaku/inovation.html
Ⅱ 地域発!「ローカル・イノベーション・プロジェクト」の登録制度
1. 目的
上記背景を踏まえ、地域の「イノベーション」創出及び「稼ぐ力」強化の原動力として、
特定の分野・製品等において明確な出口戦略のもと、地域ぐるみで産官学金等関係
者が連携し、持続的に新産業・新需要等を生み出す取組みを支援するため、近畿経
済産業局において「ローカル・イノベーション・プロジェクト」を登録する制度を全国に先駆
けて創設します。
この登録制度により、
(1)各地の取組目標となる登録要件(「ローカル・イノベーション・プロジェクトの標準
モデル」)の提示によるローカル・イノベーション・プロジェクト形成の促進
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(2)近畿経済産業局をはじめ関係省庁及び支援機関が各地域のローカル・イノベ
ーション・プロジェクトの情報を共有することによる支援の重点化
(3)ローカル・イノベーション・プロジェクト間の連携・交流を促すことで、新産業創出
や新需要開拓のノウハウや情報、人脈等を共有することによる効果的な取組みの
実施
(4)ローカル・イノベーション・プロジェクトとしての登録を通じて、当該取組みに対する地域
内(自治体組織内を含む)での政策プライオリティー(優先度)の向上等を実現し
ます。
2.登録申込の対象機関
近畿2府5県(福井県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県)
に所在する地方自治体(府県・市町村)、
若しくは当該自治体と連携して取組みを実施する産業支援機関
3.登録期間
申請日から平成 31 年度末まで(予定)
※地方版総合戦略の計画期間(平成 27 年度~31 年度)を勘案
4. 申込対象及び登録要件
申込対象となる取組みは、地域経済(基礎自治体エリア及びその連携エリアを想定)
の活性化を目的に主として地域内のプレーヤーによるイノベーションを起こすための取組
みのうち、以下の登録要件を満たすものです。
なお、登録要件を満たす取組みであれば、事業開始前の登録も可能です。
【◎:必須項目
○:予定可(但し、具体的内容の記載は必要)】
(1)自治体の主体的な関与
①「地方版総合戦略」等の自治体の施策の方針を規定する文書において、プロジ
ェクトの推進が明記されていること。 【◎】
②自治体において担当部署、担当者が設定されていること。 【◎】
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(2)地域の産学金の主体的な参画と事業推進体制の構築
①人員・資源・資金等の拠出により、場合によっては一定のリスクテイクを行って、
地域の産学金が主体的に参画していること。 【◎】
※「産」の関与については、産業支援機関に加えて中核企業の積極的な参画
が重要
※「学」の関与は望ましいが、プロジェクトの目的・内容によって参画が無い場
合もありうる
②地域の産学官金による事業推進体制(協議会等)が形成されていること。
【○】
③事業推進体制における産学官金の役割が決まっており、責任主体(機関)が
明確であること。【○】
※役割分担は実施体制図、規約等により明示されていることが望ましい
(3)地域の構造的課題・危機感又は明確なビジョンの共有
①地域経済や産業の構造的課題・危機感が存在していること。もしくは、地域に
おける明確かつ夢のある将来ビジョンが存在していること。そして、これらが地域
の産学官金に共有されていること。【◎】
②地域の産業構造や強み弱みが客観的なデータにより分析されていること。【◎】
(4)新たに生み出す価値の明確な設定(どのようなイノベーションを実現するか)
①新たに生み出す価値(新製品・サービス、新プロセス、新需要等)の内容を特
定の分野において有すること。【◎】
②ターゲットとする市場を具体的に設定していること。【◎】
③具体的なマーケットを見据え、開始当初から事業化を視野に入れたプロジェクト
であること(マーケットインによる事業構築)。【◎】
(5)事業マネジメント機能の確立
①地域や企業の実態を熟知する経験豊富なプロジェクトマネージャーなど、プロジ
ェクト全体の目的・方向性を意識しながら各主体の利害を調整し、プロジェクト
を牽引できる人材がいること。 【○】
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②原則としてアウトカムベースで、費用対効果の測定が可能なKPIが設定され
ていること。【◎】
③目標・KPIの達成状況が定期的に検証され、その結果がプロジェクトの内容
や実施手法に柔軟に反映される仕組みがあること。【○】
(6)自立化に向けた道筋を描いていること
①地域金融機関との連携等を通じて民間資金の導入可能性について検討するな
ど、予算面の自立化(=行政予算の逓減)に向けた道筋を描いていること。
【○】
②産学金の自主的な取組みを次第に強めることにより、事業推進面の自立化
(=行政の事業関与の逓減)に向けた道筋を描いていること。【○】
5. 「ローカル・イノベーション・プロジェクト」の登録
近畿経済産業局は、提出のあった申込書について、登録要件を満たしていると認め
られるときは、「ローカル・イノベーション・プロジェクト」として登録します。
6. 公表
登録済みの「ローカル・イノベーション・プロジェクト」(以下、登録プロジェクトという。)
の概要のうち、基礎情報(名称、申請主体、事業概要等)については、原則、近畿
経済産業局ホームページで公表します。
7. 自己評価の実施
登録プロジェクトは、設定したKPIの達成状況について少なくとも年1回自己評
価を実施するとともに、その結果について別途近畿経済産業局が実施するアンケート調
査に基づき回答することが必要です。
なお、その際併せて「申込書」の更新・変更も可能とします。
8. 登録プロジェクトに対する支援
登録プロジェクトに対して、以下の支援を実施する予定です。
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(1)統一的なプロモーションの展開
「(仮称)関西ローカル・イノベーションマップ」(日本語版・英語版)を作成し、
海外も含め積極的な情報発信の実施
(2)登録プロジェクト間の連携・交流の促進
①新産業創出や新需要開拓のノウハウや情報、人脈等の共有を目的に、プロジェク
トマネージャー等のキーパーソンを対象にした合同研究会の実施
②キーパーソンの育成を目的にした合同研修会の実施
(3)内閣府新型交付金等の国予算獲得のための個別ブラッシュアップ支援
①近畿経済産業局が中心となり、関係省庁地方支分部局とも連携し、新型交付
金等の国予算獲得のための事業ブラッシュアップの実施
②内閣府及び経済産業本省と連携し、新型交付金における有力な支援対象候補
として関連付けを図る予定
(4)支援機関による支援の重点化
支援機関[㈱地域経済活性化支援機構(REVIC)、(独法)中小企業基
盤整備機構近畿本部(SMRJ)、(独法)日本貿易振興機構大阪本部
(JETRO)]等とも情報共有し、支援の重点化を実施、その他の支援機関とも
連携を図る予定
(支援内容)
REVIC:REVIC が運営する地域活性化ファンドからの必要資金の供給とハンズ
オン人材の派遣による経営支援
SMRJ :プロジェクト推進、マーケティング(商品・サービス開発、事業化、ブラン
ド化、販路開拓等)、基盤強化(まちづくり、プロジェクト人材)を複
合的に支援
JETRO:海外展開の取組における戦略策定から現地販路拡大等までの切れ
目のない支援の提供
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Ⅲ 募集期間及び申込書の提出方法
1. 募集期間
平成 28 年 9 月7日から開始します。
※なお、平成 28 年 11 月末日までを集中受付期間とします。
期間中は事務局により申込書の記載ブラッシュアップ支援を積極的に実施します。
また、原則として、この間に提出があり登録された取組みをⅡ 8.(1)①「(仮
称)関西ローカル・イノベーションマップ」の掲載対象といたします。
2. 提出方法
申込みにあたっては、事前に下記3.の事務局までお電話でご連絡の上、申込書を
電子メールで提出してください。
なお、申込様式については、近畿経済産業局HPからダウンロードしてください。
http://www.kansai.meti.go.jp/7kikaku/inovation.html
3.提出先・お問合せ先
(事務局)株式会社地域計画建築研究所
※平成 28 年度事業受託事業者
飯塚(いいづか)・江藤(えとう)・高野(こうの)
Eメールアドレス: [email protected]
電話:06-6205-3600
【事業実施主体】
経済産業省近畿経済産業局総務企画部企画課
外山(とやま)、内見(うちみ)、金田(かなた)
電話:06-6966-6003
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