第9回 トライボロジー入門西日本講座 シラバス[pdf:70.3KB]

各講座の概要,重点ポイント,キーワード
講義名
担当先生
概要・重点ポイント
キーワード
トライボシステム
潤滑モード
ストライベック線図
トライボ試験
(1) 「トライボロジー概論」
トライボロジーの歴史と意義について触れた後,
固体摩擦の原因,摩耗の種類,潤滑剤の役割,
村木先生
潤滑機構など,トライボロジーのあらましを要約し
て解説する.
(2) 「表面と接触」
接触様式
工学表面を観察する方法とその観察面情報から
表面トポグラフィ
表面粗さとして数値化する方法を紹介し,2物体
接触面積
阿保先生
間の接触よる弾性・塑性変形の大きさとその変化
ヘルツ接触
を予測する.
塑性指数
(3) 「摩擦・摩耗」
アモントンの法則
静・動摩擦における摩擦の法則を紹介し,凝着状
摩擦係数
態から摩擦係数を予測する方法を演習する.摩
接触部の組合せ応力
阿保先生
耗量の予測に重要な摩耗の4大分類について解
凝着摩耗
説する.
アブレシブ摩耗
(4) 「トライボ材料」
金属
金属,高分子,セラミックなど各トライボ材料の特 高分子
大平先生 徴に加え,硬質膜による表面改質,複合材料の セラミックス
表面改質
摩擦摩耗特性などを紹介する.
トライボマテリアル
動画を用いて,弾性・弾性流体・境界の各潤滑状
態を把握した後,境界潤滑下の摩擦摩耗を改善
関口先生
する添加剤(油性剤,極圧剤,固体潤滑剤)につ
いて解説する.
油性
吸着
極圧剤
耐摩耗
耐焼付き
固体潤滑剤
(6) 「潤滑剤の化学」
潤滑剤の成分である,ベースオイルと添加剤の
種類,化学構造,作用機構を解説する.更に,粘
関口先生
性や,物性計算,グリースの増ちょう剤にも触れ
る.
粘度
温度圧力依存性
添加剤
グリース
(7) 「トライボ材料強度学」
応力状態
2次元の応力状態の基礎を説明し,転がり運動に
破損
おけるはく離と故障が発生する条件を解説する.
はく離
小熊先生
また,破損や疲労寿命の検出・予測に関する手
故障
法を紹介する.
疲労寿命
(5)
(8)
「境界潤滑とトライボ
化学概論」
「流体潤滑と弾性流
体潤滑」
流体潤滑の支配方程式であるReynolds方程式の
導出を通して負荷容量発生のメカニズムを把握し
糸魚川先生 た後,荷重,速度,軸受形状といった外部変数と
油膜厚さ(負荷容量)の定量的な関係について解
説する.
粘性流体
レイノルズ方程式
流体潤滑軸受
EHLモード
油膜厚さ