インド:石炭省 炭鉱閉山計画を評価

インド:石炭省 炭鉱閉山計画を評価
2016 年 9 月 1 日掲載
8 月 12 日付けの石炭省公表によると、石炭省(MOC)は、議会諮問委員会(議長は電力・石炭・新再生可
能エネルギー大臣)にて、石炭公社(CIL)の炭鉱閉山計画(MCPs)の評価を行なった。
MOC 大臣は、重要議題である閉鎖炭鉱に関し、MOC は、各炭鉱の閉鎖計画の準備状況の調査を開始し
たと説明し、重点は飲料水の効率的な利用、適切な処理後の灌漑、地下水の回復であるとした。
CIL の技術副社長は、CIL および子会社にて、MCPs(特に、環境保護、土地の再生、水質管理を中心と
する)に基づき実行している指針、主導、活動の概要を説明した。
MOC は、MCPs は採掘計画に不可欠であるとし、2009 年 8 月 27 日に詳細指針を作成、2012 年 1 月
11 日と 2013 年 1 月 7 日に改定したと説明。また、中央鉱山計画・設計協会(Centre Mine Planning &
Design Institute : CMPDI)は、CIL の全炭鉱の MCPs を準備していると説明した。
CIL は、炭鉱閉山は 476 炭鉱、うち 445 炭鉱分の MCPs が 2016 年 7 月 31 日までに承認され、指針に
従って、
438.76 億ルピーの預託を明らかにした。
また、
インド森林調査教育協議会(Indian Council of Forestry
Research & Education : ICFRE)と様々な調査で協力しており、森林調査協会(Forest Research Institute)
とは MOU を締結し、第三者監査の受け入れ、MCPs の適正化、環境監査に合意している。
委員会メンバーは、褐炭公社(Nevyeli Lignite Corporation : NLC)も、炭鉱閉鎖後の土地再生、水質管
理では、CIL とその子会社と同様に対応すべきと指摘した。MOC 大臣は、委員会の価値ある指摘は、MOC
および CIL にて対応するとした。
(石炭開発部 辻
誠)
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