事例概要

事例概要
事 例 の 概 要
ふりがな
本人氏名
住所
ふりがな
相談者氏名
住所
ななくら みき
七倉 美紀
男 ・ 女
〒321-0611
八重桜市桜ヶ丘2-14(叔父宅)
ななくら ともや
七倉 智也
生活歴
及び
現病歴
・
相談まで
の経過
連絡先
生年月日
(年齢)
男 ・ 女
〒321-0611
八重桜市桜ヶ丘2-14
障害に関する
状 況
今
ま
で
の
経
過
・
本
人
の
概
要
生年月日
(年齢)
連絡先
昭和 51 年7月6日(40 歳)
028(666)4321
昭和 30 年5月 10 日(61 歳)
028(666)4321
障害名
精神障害 (統合失調症)
精神障害者保健福祉手帳 2級
八重桜市で出生。兄弟姉妹はいない。幼少時の特記事項なし。元来温和で人懐っこい性格。
市内の小中学校を卒業後、隣町にある商業高校に入学。成績は中くらいで友人もおり、学校生
活は楽しかったと話している。
高校卒業後、市内の部品製造会社に事務員として就職。
25 歳の時に、母親が交通事故で死亡。その直後から心身に変調をきたし、26 歳で退職。
その後、いくつかのアルバイトを経験したが、いずれも短期間で辞めている。
28 歳頃から自分は誰かに監視されている、TVで自分の事を言っているなどの幻聴・妄想が出
現。父親が心配して受診を促したものの、当初は拒否。しかし眠れない日が続いて疲れ切って
しまったため、改めて父親に説得され近隣の病院を受診したところ、統合失調症と診断。
定期通院と服薬の継続により病状は改善し安定していた。
29 歳の頃、父親の仕事が忙しく、不在が多くなってきたころから症状が再燃。
自宅で設計事務所を営んでいた父親はこれをきっかけに仕事量を減らし、美紀さんと過ごす時
間を多くとるようにしたところ、本人の症状の波はあるものの比較的安定した生活を送る。
父親は母親の分も頑張りたい、自分が面倒を見たいとの思いが強く、市役所等に相談した経緯
はなし。
今年の1月、父親が心筋梗塞で急死したショックにより症状が再燃したことで入院に至った。
入院時の経過が良好で約1カ月で退院。退院にあたっては、叔父が自宅に引き取る意向を示し、
ソーシャルワーカーの福祉サービスに関する情報提供に対しても、自分が面倒を見るという強
い思いがあった。
現在は桜山台病院に通院中。
退院後、叔母が日常生活の世話をしてくれ、通院や服薬も継続されて症状は比較的安定してい
たが、時折寂しさのためか不穏になることもあった。
本人の性格はマイペース。そのマイペースさに叔母はストレスを感じることもあった。そんな
なか、6月頃、叔母や叔父に何の相談もなく、入院時に知り合った人から小型犬をもらってき
て飼い始めた。次第に寂しさの訴えは減り、表情も明るくなってきたが、溺愛しているため、
しつけができず、すぐに吠えるため叔母のストレスは増大した。
医療保険 被保険者(本人・家族)
■ 国民健康保険
障害者医療: □ 更生医療
□ 健康保険
□ 育成医療
記号
番号
■その他(外来通院時:自立支援医療)
事例概要
利用者の状況
1 生活基盤に関する領域
経済環境:父親から相続されたお金が約500万円。障害年金受給。叔父が通帳を管理し、本人に月2回に分
けて小遣いを渡している。少額であれば自分で管理は可能だが、使い切ってしまうこともある。叔
父自身も本人の金銭管理を行うことに不安はあり、
「やりくりは苦手で・・・」と話している。
生活環境:叔父宅からバスで5分程度の場所にある自宅は、手入れはされており戻って生活することは可能。
近くにスーパーもある。
2 健康に関する領域
通院・服薬:桜山台病院にはバスにて1人で通院(叔父宅から15分、自宅から10分)
。病識は不確かで服
薬確認は必要。叔父夫婦が声をかけることで1人での通院が継続できている。なお、不安や不調
の訴えは可能。
3 日常生活に関する領域
自立。整理整頓は少しできるが、以前から調理や掃除などの家事は苦手。また、金銭管理は苦手で生活費のや
りくりに不安を持っている。
その他:対人関係は基本的に良好。性格的にやや消極的な面もあり、強く言う人の前ではなかなか意見が言え
ないところがある。困ったことがあれば、電話をかけて訴えることができる。
趣味は音楽鑑賞やDVD鑑賞。現在はジョンと遊ぶことが一番楽しい。現在の生活は、日中は犬と遊
んだり、音楽を聴いたりして過ごしている。週に2回程度、散歩や買い物に行く。
本人の要望・希望する暮らし
自宅に戻り、飼い犬(ジョン)と楽しく生活がしたい。
時々は外に出て、話が合う友人ができたらいいな。
希望する一日の流れ
基本的にはのんびりとした一日を過ごしたい。
朝は早めに起きて午前中のうちに家のこと(洗濯や掃除)をやってしまいたい。
午後はスーパーに買物(食事等)に行って、それ以外の時間はテレビを見たり犬と遊んだりしていたい。
家族(叔父:七倉智也氏)の要望・希望する暮らし
一人暮らしは心配だけど・・・ 福祉サービスなどで手助けが受けられれば賛成したい。
できるだけ協力もしたい。