最終答申書

田川市新中学校のあり方について
( 最終答申 )
平成28年8月26日
田川市新中学校のあり方に関する審議会
目 次
目 次
はじめに ・・・・・・・・・・・・・
1
Ⅰ . 中学校の現状と義務教育の課題 ・・・・・・・・・・・・・
2
Ⅱ .学校の適正配置に関する基本的な考えと具体的方策
・・・・・・・・・・・・・
4
Ⅲ .新中学校の開校時期と環境整備 ・・・・・・・・・・・・・
11
Ⅳ .これからの中学校教育に望むもの
・・・・・・・・・・・・・
15
おわりに
・・・・・・・・・・・・・
20
= 資料編 = ・・・・・・・・・・
21
はじめに
本市では、最盛期に 10 万人を超えた人口が、平成 26 年に5万人を割り、今なお減少
傾向が続いています。田川市立中学校は、30 年前の昭和 60 年に 2,451 人在籍した生徒
が、平成 27 年には 1,212 人まで減少しています。生徒数が半減しながら、学校数は最盛
期と変わりません。子どもたちは、少規模校化により教育活動の制約が増す中で、学校
生活を送っている状況です。
本審議会は、平成 26 年 10 月に田川市教育委員会(以下「市教委」といいます。)から、
田川市新中学校のあり方について諮問を受けました。前年 10 月に市教委が打ち出した中
のっと
学校再編の方針に 則 り、学校の適正配置に関する基本的な考えと具体的方策について、
今日まで審議を重ねてきました。
審議においては、市教委の「7中学校を2校にすることを目指す」という方針に基づ
き、新中学校の設置場所を、校区編成、敷地面積、通学距離などから多面的に検討して
きました。その一方で、この再編がより良い中学校教育への転機となるよう、その方策
を探ってきました。私立や県立中学校への進学志向が高まる現状に向き合い、市立中学
校が本来果たすべき役割を確認しながら、魅力ある中学校をつくる視点を持って議論を
は ん す う
尽くしました。アンケートや住民説明会で頂いた意見を反芻し、生徒会の声に耳を傾け
ながら、質の高い教育が実践できる新中学校となるよう提言をまとめたところです。
ここにその結果を答申します。
今後は、市教委がこの答申の趣旨を踏まえながら、より良い教育環境を実現していく
ことを強く望みます。
平成28年8月26日
田川市新中学校のあり方に関する審議会
会 長
-1-
神
谷
英 二
Ⅰ.中学校の現状と義務教育の課題
1. 義務教育段階の学校の役割
現在、8校ある田川市立中学校は、その全てが適正規模(12~18 学級)¹に満たない
小規模校(6~11 学級)あるいは過小規模校(1~5学級)です。どの学校も1学年は、
ほとんどが1学級または2学級で編制されています。小規模校は、学習面や生活面で個
別指導が行いやすい利点がある反面、教育指導上、多くの課題を抱えています²。
義務教育段階の学校は、子どもたちに教科の知識や技能を習得させるだけではなく、
社会的自立の基礎や国家・社会の形成者としての必要な資質を養う役割を担っています。
そのため学校には、子どもたちが集団の中で多様な考えに触れながら、これからの時代
に求められる確かな学力³を修得できることに加え、社会性や規範意識を育むことができ
る環境が求められます。
すなわち、義務教育段階の学校がその役割を果たすためには、一定規模の生徒集団を
確保することが必要となります。また、経験年数、専門性、男女比のバランスがとれた
教員集団を配置することも欠かせません。学校の適正規模を確保することは、子どもた
ちに必要な力をつけるために重要なことです。
2. 子どもたちの現状と改善すべき教育環境
田川市立中学校では、学力の二極化が顕著になってきています。二極化は、家庭環境
や家庭教育の要因が大きいと考えられます。公立学校には、学力が二極化した子どもた
ちに対応した指導も求められます。小規模校は、1人の教員が抱える生徒数が少ないた
め、個別指導は行いやすくなります。しかし教員も少人数となり、習熟度別指導やティ
ーム・ティーチングなどの多様な指導形態が取りにくくなります。すなわち、学力が高
い子を伸ばし、学力が低い子を支援する多様な授業展開が難しくなると言えます。
部活動においては、生徒数が少ないことで活動が制限されたり、選択の幅が狭められ
たりしています。運動部においては、学校内で1チームを編成できない部もあります。
種類が少ないこともあり、加入率は県内平均に比べてかなり低い状況です⁴。部活動は、
子どもたちが学級や学年を離れて活動し、自主性、協調性、連帯感などを育む教育活動
です。その活動が学校規模により大きな制約を受けています。
¹ 学校教育法施行規則第79条(第41条の準用規定)「学級数は、12学級以上18学級以下を標準とする。
ただし、地域の実態その他により特別の事情のあるときは、この限りでない」
² 小規模校のメリット・デメリットは、平成27年1月27日文部科学省策定「公立小学校・中学校の適正規模・
適正配置等に関する手引」に示されている。(資料編P23「小規模校のメリット・デメリット」参照)
³ 知識や技能に加え、学ぶ意欲や思考力、判断力、表現力、問題解決能力等を含む幅広い学力
⁴ 田川市加入率[運動部38.2%、文化部14.9%]、県平均加入率[運動部59.1%、文化部データなし]
-2-
3. 小規模校の学校運営上の課題
学校に配置される教員数は、学級数が少なくなるにつれて少なくなります⁵。そのため
に生じる学校運営上の課題が、子どもたちの学習環境に影響を及ぼしています。
小規模校は、教員個人の力量への依存度が高くなる面があります。そのため人事異動
により教育活動が過度に左右されたり、学校運営が不安定になったりすることがありま
す。また、生徒指導上の問題が大きくなると、教員に人数の余裕がないため、組織的な
対応ができず、運営面のもろさが表れてしまう場合があります。田川市においてもこの
ような学校運営上の課題が顕著となってきています。
4. 将来を見据えた教育環境の整備
国が進める教育制度改革では、大学入試制度の見直しが議論され、新しい時代にふさ
わしい教育へと転換が図られようとしています。子どもたちには、基礎的・基本的な知
識や技能に加えて、幅広い学力が求められていきます。これからの学校は、従来の一斉
授業だけでなく、学びの質や深まりを重視したアクティブ・ラーニング⁶の実践が求めら
れます。そのため教員にはより質の高い指導力が求められる時代となります。学校内で
各教科に配置する担任を増やして研究や研修を強化し、専門性の高い教員集団を作って
いくことが急務になります。
子どもたちが、意欲的に学習活動や部活動に取り組める環境を整え、これからの時代
に求められる力を培っていくためには、一刻も早く、学校規模の適正化を実現すべきと
考えます。
⁵ 資料編P26「学校規模別教員定数算定基礎表」参照
⁶ 教員による一方向的な講義形式の教育とは異なり、学修者の能動的な学修への参加を取り入れた教授・
学習法の総称 。認知的、倫理的、社会的能力、教養、知識、経験を含めた汎用的能力の育成を図る。
発見学習、問題解決学習、体験学習、調査学習等が含まれるが、教室内でのグループ・ディスカッシ
ョン、ディベート、グループ・ワーク等も有効なアクティブ・ラーニングの方法である。
-3-
Ⅱ. 学校の適正配置に関する基本的な考えと具体的方策
望ましい校区の枠組みと学校位置は、再編により生じる課題を多面的に考察しながら
定める必要があります。審議会は、生徒数の将来推計を踏まえ、学級数、敷地面積、通
学距離、地域コミュニティなどの視点から、適切な方策を検討しました。
検討の前提となった基本事項、および適正配置に関する基本的な考えと具体的方策を
以下に示します。
1. 検討の前提となった基本事項
⑴ 校区の新境界線は小学校区の境界線に沿って設ける
1小学校から2中学校(別々の中学校)に通う校区を解消し、小学校と中学校の接続を
強化するため、新中学校区の境界線は現小学校区の境界線に沿って設ける¹。
⑵ 田川市の生徒数は25年後に79.8%まで減少する
田川市立中学校の生徒数は、平成 27 年5月1日を起点として、25 年後の平成 52 年に
は 79.8%まで減少する見込みである²。
⑶ 文部科学省が定める標準学級数は「12学級以上18学級以下」
小中学校の学級数は、学校教育法施行規則において「12 学級以上 18 学級以下を標準
とする」と規定されている。
⑷ 田川市の学校規模の最低基準は「1学年3学級以上かつ3学年で9学級以上」
多様な学級編制が可能となり、かつ、5教科(国語、社会、数学、理科、英語)にそれ
ぞれ複数の教員を配置しやすくなることから、田川市の学校規模の最低基準は「1学年
3学級以上、かつ、3学年で9学級以上」とする¹。なお、将来にわたり安定的に学級
数を確保するため、再編後の校数は2校とすることを目指す³。
⑸ 候補地は現有地から選定する
再編は喫緊の課題であり、新たな土地の取得は時間を要することから、新中学校の候補
地は、現中学校敷地及び市所有の未利用地または転用可能地を優先する。
¹ 平成25年9月5日市教委策定「田川市立学校校区再編基本方針」に定められている。
² 資料編P27「田川市立中学校 生徒数推移」、資料編P29「市立中学校生徒数の将来推計」参照
³ 平成26年9月5日市教委策定「田川市新中学校創設基本計画の策定方針」に定められている。
-4-
2. 学校適正配置に関する基本的な考え
以上の基本事項を踏まえ、学校の適正配置を以下のように考えます。
≪望ましい適正配置≫
校区名(仮称)
通学校区
学校位置
北中学校区
大藪小校区、金川小校区、後藤寺小校区、弓削田小校区 現田川中学校敷
南中学校区
伊田小校区、大浦小校区、田川小校区、鎮西小校区
現鎮西中学校敷
≪望ましいと考える理由≫
⑴ 敷地面積が広い
子どもたちが充実した環境の中で、学習活動、部活動、学校行事に励むには広い敷地
が必要です。敷地の広さは、適正配置を検討する上で最も重要な要件であると考えます。
新中学校に必要となる面積は、想定生徒数を踏まえて、カリキュラムに対応する教室
数、部活動等に対応する屋内外運動場、その他必要となる施設等から面積を積算し、製
図して考察しました⁴。また想定生徒数と同規模の学校を視察し、運営実態も調査しまし
た。その考察から、新中学校には、仮に現行水準の教育活動を展開するだけでも 26,000
㎡は必要になると考えます。ただし新中学校は、この敷地に新たな教育施策や必要な環
境整備に対応できる敷地を加えていく必要があります。バス通学や自転車通学を採用す
る場合には、駐車(輪)場が必要となります。給食施設を設置する場合には、その施設用地
⁵が必要です。魅力ある学校づくりを進めるなら、地域住民との交流施設や部活動の施設
を充実させる用地も必要になります。また現有地を活用する場合は、新中学校の施設整
備の際に仮設校舎の用地が必要となる場合もあります。このような視点から、新中学校
には、より広い敷地を確保しておくことが望ましいと考えます。
現中学校敷面積及び隣接所有地の有無は、以下のとおりです。田川中に隣接する日通
工跡地は、下水道事業の計画面積が縮小したことに伴い、一部未利用地が生じることが
想定されます。この未利用地を活用すれば⁶、上記の視点に適合する敷地の確保が見込め
ます。中央中に隣接する市役所駐車場は、市庁舎建替え候補地となっているため対象に
含めていません。伊田中に隣接する医師住宅の空き家敷地は、加算しても 26,000 ㎡に達
しません。以上のことから、敷地の適正は、鎮西中、田川中にあると判断します。
[単位:㎡]
学校名
敷地と適正
学校敷(有効面積)
隣接所有地の有無
弓削田中 後藤寺中
24,449
-
26,745
田川中
鎮西中
伊田中
金川中
中央中
24,528
35,399
21,238
20,360
22,633
-
◯
-
(◯)
-
(◯)
②
①
面積適正の有無と順位
※ 隣接所有地の( )書きは、利用できない又は加算しても合計が26,000㎡に達しない土地
⁴ 資料編P30「中学校再編参考図(配置図)」参照
⁵ 給食の実施方式で異なる。図面は搬入方式の施設(72㎡)を計上。自校方式なら700㎡程度は必要
⁶ 利用可能面積は概算値であるため明示できないが、学校敷との合計は後藤寺中を上回る想定である。
-5-
⑵ 地理的組み合わせがよい
田川市の地形は、東西に約9㎞、南北に約 14 ㎞あり、南北に広がりが大きいことが特
徴です。学校位置は、通学距離に関係するため、この地理的条件を踏まえた組み合わせ
の適正も重要になります。考察にあたっては、組み合わせに焦点を絞るため、現中学校
敷地及び隣接所有地の面積合計が 26,000 ㎡に達する鎮西中、田川中、後藤寺中、中央
中の4校から適正を検討しました。
鎮西中、後藤寺中の組み合わせでは、2校が南側に寄るため、北側に位置する金川
小校区に著しく長い通学距離(直線6㎞超)が生じます。田川中、後藤寺中の組み合
わせでは、2校が西側に位置するため、南東側の鎮西小校区に長い通学距離(直線4
㎞超)が生じます。田川中、鎮西中の組み合わせは、校地が地理的に対極にあるため、
校区全域を比較的バランスよく覆うことができます(直線4㎞以内)。なお、大浦小校
区は田川中より鎮西中が近い地域が多く、金川小校区は鎮西中より田川中が近い地域が
多い状況です。中央中は全体のほぼ中心に位置するため、いずれの組み合わせにおいて
も校区全域をバランスよく覆うことができません。仮に西側の田川中もしくは後藤寺
中を組み合わせる場合、学校間の距離が近いため、校区間で通学距離の不整合(隣の校
区の学校のほうが近い状況)が大きく生じることも問題となります。
⑶ 生徒数・学級数のバランスがよい
今回の再編は、小学校区を組み合わせて中学校区を編成します。それぞれの小学校区
で生徒数が異なるため、組み合わせによっては学校間で生徒数の均衡が図れません。本
校区設定は、想定できる組み合わせの中では比較的均衡が図れた組み合わせといえます。
生徒数及び学級数推計の比較
◎審議会案
年齢
12歳 11歳 10歳 9歳 8歳 7歳 6歳 5歳 4歳 3歳 2歳 1歳
計 [比率]
学校別
生徒数 197 194 177 208 223 186 192 198 180 163 168 196 2,282 [50.7]
北中学校
(学級数) (6)
(6)
(6)
(6)
(7)
(6)
(6)
(6)
(6)
(5)
(5)
(6)
(71) [50.6]
生徒数 171 187 182 163 204 192 192 187 200 185 172 194 2,229 [49.3]
南中学校
(学級数) (5)
(6)
(6)
(5)
(6)
(6)
(6)
(6)
(6)
(6)
(5)
(6)
(69) [49.4]
※12歳…H15.4.2~H16.4.1生まれ(H27年度 小学6年生)。12歳から再編対象になるという意味ではない。
◎比較の一例 【校区1… 弓削田小・後藤寺小・大浦小・大藪小】【校区2… 鎮西小・伊田小・田川小・金川小】
年齢
12歳 11歳 10歳 9歳 8歳 7歳 6歳 5歳 4歳 3歳 2歳 1歳
計 [比率]
学校別
生徒数 180 191 157 190 186 167 170 177 178 148 141 175 2,060 [45.7]
校区1
(学級数) (6)
(6)
(5)
(6)
(6)
(5)
(5)
(6)
(6)
(5)
(5)
(5)
(66) [46.5]
生徒数 188 190 202 181 241 211 214 208 202 200 199 215 2,451 [54.3]
校区2
(学級数) (6)
(6)
(6)
(6)
(7)
(7)
(7)
(6)
(6)
(6)
(6)
(7)
(76) [53.5]
※この組み合わせは、田川市の旧東区、旧西区で分けたもの
-6-
≪参考≫ 小学校区と中学校(候補地)の位置関係
… 中学校位置
… 北中学校区
… 南中学校区
金川小校区
田川中から4㎞
田川中
伊田小校区
中央中
大藪小校区
田川小校区
後藤寺小校区
鎮西中
弓削田小校区
鎮西小校区
大浦小校区
後藤寺中
猪位金小校区
鎮西中から4㎞
※ 金川小校区北側および弓削田小校区西側の
4km超地域は山林地帯
Ⅱ. 学校の適正配置に関する基本的な考えと具体的方策 -7-
3. 関連事項についての方策
学校適正配置に関連する事項についての方策を以下のように考えます。なお、(4)及び
(5)は、本答申の原案を説明した「第2回市立中学校再編に関する住民説明会」において、
意見等が多かった事項に関する検討結果です。
⑴ 通学方法について
徒歩または自転車による適正な通学距離は、文部科学省の手引き⁷において、小学校で
おおむね4㎞以内、中学校でおおむね6㎞以内とされています。それとともに、スクー
ルバス等の交通手段による場合は、
「おおむね1時間以内」が適正な通学時間とされてい
ます。
再編後の通学距離は、文部科学省の基準に照らした場合、校区全域が基準の範囲内に
収まります。とはいえ現中学校区は一部の地域を除き、中学校からおおむね半径2㎞以
内に収まっています。文部科学省の基準を機械的に適用すれば、生徒や保護者が生活時
間の変化に強い負担感を覚えることが予想されます。また通学距離が伸びることに、安
全面を心配する意見が多い状況です。
このような状況に配慮し、田川市における中学校の徒歩通学の距離は、4㎞以内とす
ることが望ましいと考えます。その通学時間はおおむね1時間程度と想定します。なお、
中学校の徒歩通学の距離を、文部科学省が適正とする小学校の通学距離(4㎞以内)よ
り短くすべき特段の理由はないと考えます。
4㎞を超える生徒については、自転車通学もしくはバス通学を検討することを求めま
す。部活動などの課外活動を行う生徒については、4㎞を超えない場合においても、帰
宅時間を勘案して対応を検討することを望みます。
⑵ 通学区域の調整について
小学校区単位で校区を再編することにより、1小学校から2中学校に(別々の中学校)
に通う状況が解消されます。
解消される地域⁸の児童生徒については、地域や学校における交友関係などの繋がりに
配慮し、開校から一定期間、申し出による学校選択を許可する経過措置を講じる必要が
あると考えます。当該地域は、地域コミュニティの境界線が変わるため、地域の意見を
踏まえて、校区の境界線の調整を検討することも必要です。
また、再編によって通学距離の不整合(隣の校区の学校のほうが近い状況)が大きく
生じる地域については、新たに特例区⁹を検討することが望ましいと考えます。
⁷ 平成27年1月27日文部科学省策定「公立小学校・中学校の適正規模・適正配置等に関する手引」
⁸ 松原1区、平松町1~8番、千代町1~11番、高住町
⁹ 保護者の申し出により区域外就学を認める地区
-8-
⑶ 学校自由選択制について
新中学校を魅力ある学校にするためには、学校に特色を持たせることも必要であると
10
考えます。学校自由選択制 を導入すれば、特色ある学校づくりが推進できます。生徒や
保護者の意向を踏まえて、自由選択制の導入を検討することを期待します。
学校の特色は、開校後、生徒や保護者の意見や要望を反映しながら築いていくべきも
のと考えます。自由選択制の導入時期は、その特色が教育的な成果を発揮し、選ばれる
学校として十分に期待に応えられる段階に至ってからが望ましいと考えます。
自由選択制は、学校間の序列化や格差拡大、地域との関係の希薄化などが危ぶまれる
側面もあります。そのデメリットを抑制するために、受け入れる定員を設けるなどの措
置が必要になると考えます。自由選択制の導入により、各学校がそれぞれの特色を生か
した素晴らしい教育を実現していくことを期待します。
⑷ 猪位金学園について
猪位金学園は、平成26年4月に小中一貫校として開校しました。平成18年1月に、
「田川市立学校適正規模審議会」11 が、猪位金校区を小中一貫校のモデル校区として検討
するよう市教委に提言したことが契機となり、開校に至っています。
この施策は、学校適正配置の基準が現在と異なる状況下で推進されてきた経緯があり
ます。同学園は、当時から過小規模校として問題を抱えていました。しかしながら当該
校区は、その南側が隣接校区の中学校まで6㎞を超えており、その通学距離がスクール
バス等の交通手段を想定していなかった当時の文部科学省の基準に適合せず、統廃合の
対象となりませんでした。なお、平成27年1月に文部科学省が策定した手引き12 におい
ては、その基準が見直され、スクールバス等の交通手段を前提として、おおむね1時間
以内という目安が加わっています。
猪位金学園は、小中一貫教育のスタイルを研究するために開校した学校です。市教委
は、その研究成果を田川市全体の学校教育に生かしていく必要があります。また、受け
入れ可能な範囲において自由選択制の導入を検討し、その特色を生かした教育を広く市
民で共有すべきと考えます。
しかしながら小中一貫校という形態は、小規模校の課題を根本的に解消する手段とは
なりえません。猪位金学園(中学校)のあり方は、小中一貫教育の研究成果を蓄積し、
検証に要する期間を経過する時期、すなわち開校初年度の1年生が9カ年の教育課程を
修了する時期を目処に見直しを行うべきと考えます。
10
市区町村のすべての学校のうち希望する学校に就学できる制度。学校選択制のひとつ
11
平成17年7月に市教委が、市立小・中学校の学校統廃合等に関して諮問した審議会
12
平成27年1月27日文部科学省策定「公立小学校・中学校の適正規模・適正配置等に関する手引」
Ⅱ. 学校の適正配置に関する基本的な考えと具体的方策 -9-
⑸ 金川校区の請願について
平成28年3月、金川校区の市民団体等から「金川校区の中学存続(小中一貫校化)
に関する請願」が本審議会長に提出されました。請願は、金川校区を中学校統合・再編
と切り離し、小中一貫校として地域密着型の学校運営を継続することを要望しています。
同校区は、1980 年代に入り、青少年の非行問題が憂慮される状況となっていきました。
その根底には厳しい家庭環境にある子どもたちの学力保障の問題がありました。課題を
解消するため、90 年以降、県の研究指定を受けながら、学校・地域・家庭の協働教育の
研究と実践が進められました。とりわけ就学前から小学校低学年期における研究実践は、
その後の学力形成や情緒形成に成果をもたらしています。98 年に地域の諸団体を束ねて
発足した校区活性化協議会は、組織の垣根を超えた繋がりをつくり、協働教育の輪を広
げました。その活動は、各地域や団体が主体的に子どもたちの育成に携わり、子どもた
ちの落ち着いた姿に成果が現れ、地域の誇りとなっています。
これからの子どもたちは、大きな社会変動が続く未来を生きていくことになります。
広く柔軟に社会と関わりあい、主体的に目標を持って生きる力が求められる時代となり
ました。本市の中学校再編は、その未来に必要な資質や学力を培うための環境整備であ
ると考えます。自分の生き方を模索しはじめる中学生期において、教育活動の選択肢を
増やすことが視野や価値観を広げ、競い合う環境が理想を高めることに資すると考えま
す。また新中学校は、学力の保障に関しても、ティーム・ティーチングや少人数指導を
充実させることにより、学力の二極化にも十分な対応が望めると考えます。
子どもたちが整った教育環境の中で、これから必要とされる力を修得していくために
は、再編に加わることが望ましい選択であると考えます。ただし、これまでの地域の取
り組みが出来る限り続けられる仕組みを検討する必要があります。例えば、これまで各
学校が、地元行事に子どもたちが参加できるように授業を組んできた工夫は、再編後も
必要となる配慮と考えます。市教委には、とりわけ教育上有意義と認められる地域の取
り組みに対して、授業の公欠的扱い等を検討するなど、子どもたちがその活動に参加で
きる仕組みをつくることを期待します。
各校区に広がっている協働教育は、新中学校においても不可欠です。金川校区が、協
働教育の実践から得た成果を新中学校に広めていく主導的役割を担うことを期待します。
Ⅱ. 学校の適正配置に関する基本的な考えと具体的方策 - 10 -
Ⅲ.新中学校の開校時期と環境整備 1. 開校時期
新中学校の開校時期は、平成33年4月が望ましいと考えます。加えて、この再編が、
小中学校の接続を新中学校の校区全域で一括して見直すものであるため、2校は同時に
開校すべきものと考えます。
再編は、子どもたちに良好な教育環境を創るためのものであり、出来る限り早期に実
施されるべきものです。しかしながら再編には市民との合意形成が必要です。さらには
合意形成後、開校までの間に、子どもたちが安心して新中学校に通えるよう万全の準備
を整える必要があります。審議会は、合意形成や準備に必要な期間をおおむね以下のよ
うに想定しました。
なお、新中学校の開校には、施設整備に相当な財政負担が見込まれます。田川市は、
この他にも多額の財政負担を要する喫緊の課題を抱えていますが、未来を担う子どもた
ちのために、本件が先送りされないことを強く望みます。
≪開校までの想定スケジュール≫
H28.08
基
本
計
画
(
案
)
審
議
会
答
申
H29.03
策
定
H29.09
H29.12
H29.12
H31.03
H31.04
H33.03
H33.04
基
本
計
画
決
定
基
本
設
計
予
算
議
会
上
程
開
校
準
備
協
議
会
発
足
学
校
建
設
予
算
議
会
上
程
学
校
建
設
開
始
設
置
条
例
議
会
上
程
開
校
※議会報告・住民説明は適宜実施
- 11 -
2. 施設整備
新中学校は、生徒数が増えるため、教室の増設が必要となります。校舎、屋内運動場
などの施設は、新中学校を創設するという観点から、改築(既存建物を解体して建築)
することが最善と考えます。しかし、本市の厳しい財政状況からすれば、既存施設の活
用も検討せざるを得ません。改築と大規模改修で経費比較を行い、敷地や施設の利便性
も判断材料にしながら、望ましい施設整備を進めることを期待します。
あわせて、より良い教育を実現するために、以下のとおり施設の充実を求めます。
⑴ 多目的教室の設置
グループ学習や複数学年による学習など、多様な教育活動を展開する際に柔軟に対応
できる多目的教室を設置することを期待します。
⑵ 部活動のための施設の充実
子どもたちの望む部活動がより良い環境で行えるよう、その施設の充実を期待します。
⑶ 冷暖房設備の完備
もうしょげんかん
子どもたちが、猛暑厳寒にかかわらず学習に集中できるよう、教室に冷暖房を設置す
ることを期待します。
⑷ ICT(情報通信技術)教育環境の整備
子どもたちの能力や特性に応じた学びや、子ども同士の教え合いや学び合いを推進す
るため、ICTを活用した教育と、その環境整備を期待します。ただし、授業での活
用方法に明確な構想を持ち、教育効果が期待できる確証をもって導入することが必要
です。全ての教員が活用技術を修得して授業に臨めるように、事前の研修を十分に行
うことを求めます。また、あわせてICTを活用した校務支援システムの導入を期待
します。校務の情報共有化は、子どもたちへのきめ細やかな指導を可能とします。教
員の負担軽減も図れ、子どもたちと向き合う時間を増やせます。
⑸ 地域住民やボランティアスタッフのための施設整備
地域に開かれた学校にするため、地域住民が気軽に立ち寄れ、子どもたちと交流を深
められる施設を整備することを期待します。また、学校の教育活動を支援するボラン
ティアのスタッフルーム等を設置することも期待します。
- 12 -
3. 学校間の事前交流の推進
新中学校は、異なる小学校から子どもたちが進学してきます。なかでも開校時の第2
学年と第3学年は、再編前の中学校に在学していた生徒が合流する形になります。子ど
もたちや保護者は、その環境変化に不安や心配を抱くことが予想されます。
新中学校の開校にあたっては、子どもたちが円滑に学校生活をスタートできるように
小学校の段階から、計画的に学校間の交流機会を設けることを求めます。また、開校時
の第3学年については、環境変化の影響を最小限に抑えるため、特段の配慮が必要にな
ります。学級編制において、出身中学校を基本にした編制を行ったり、前中学校の担任
を配置したりして、進路実現に向けた1年間を安心して過ごせるように配慮することを
求めます。
4. 開校準備協議会(仮称)の設置
学校運営は、地域や保護者の協力と支援なしには成り立ちません。地域や保護者から
意見や要望を募り、協力と支援を仰ぎながら、新中学校を創っていくことが重要です。
基本計画策定後、地域住民、保護者、教員、行政職員などで構成する「開校準備協議
会(仮称)
」を設置することを求めます。開校までに想定される諸問題を協議し、対策を
講じるとともに、開校後に生じる課題や問題に対応する新たな協力体制を築いておく必
要があります。
Ⅲ.新中学校の開校時期と環境整備 - 13 -
Ⅲ.新中学校の開校時期と環境整備 - 14 -
Ⅳ.これからの中学校教育に望むもの 新中学校が子どもたちの個性と才能を伸ばし、自信と誇りに満ちた人物を育てる学校
になることを期待します。学校創設を機に、すべての子どもたちが、広い視野と高い目
標を持ち、生き生きとした学校生活を送ることができるよう、その教育環境を整えるこ
とを求めます。
再編後の学校に関しては、一部生徒の問題行動で落ち着かなかったり、新たな人間関
係の中でいじめが起きたりすることを心配する声があります。子どもたちが落ち着いて
学ぶことができる環境をつくり、地域や保護者が安心して子どもたちを送り出せる新中
学校にすることも大切です。
また、21 世紀に入り、社会環境が急激に変化し、従来の学校組織では解決が難しい事
案が増えてきています。子どもたちが抱える問題は、その背景にある家庭環境や地域環
境が複雑に絡み合い、問題行動だけに着目して対応しても解決に至らないケースが増え
てきています。新中学校においては、学校の組織や指導体制を見直し、課題への対応力
を高めるとともに、教育の取り組みや内容の充実を図っていくことを求めます。
新中学校では、子どもたちの集団が大きくなります。教員や子どもたちが、高い目標
を共有し、勉学、部活動、学校行事に取り組み、活気あふれる学校へと成長していくこ
とを期待しています。一方、その流れの中で、子どもたちが個性を発揮できなかったり、
つまずきに萎縮したりすることがないように、個々の良さを尊重することに努めていく
ことも求めます。すべての子どもたちが、自分は価値ある存在であるという自信を持て
るように、それぞれが持つ良さを褒め、伸ばしていく学校風土を醸成することを期待し
ます。
今般、国や自治体において、地方創生の議論が活発化しています。議論の発端となっ
た日本創成会議の分析では、人口減少で消滅しかねない自治体が多数存在するとされて
います。自治体は強い危機感を持って将来を考えていかなければなりません。これから
田川市には、時代の流れを読み、地方の限られた資源と環境の中でも新しい価値観を創
造し、挑戦できる大人を育てていくことが求められます。将来の田川市を担っていく子
どもたちが、新中学校において、その基礎となる力を養えるよう、まちが一丸となって
学校づくりに取り組むことを望みます。
以上の視点を踏まえ、以下に新中学校に望む指導体制と、取り組んでほしい教育活動
について提言します。地域や保護者、そして子どもたちが、豊かな将来を思い描ける、
魅力ある中学校になることを期待します。
- 15 -
1. 新たな組織づくりと風土の見直し
⑴ 子どもたちと向き合う時間を確保する体制づくり
子どもたちが充実した指導を受けられるようにするには、教員の業務が過重とならな
い組織体制が必要です。
近年、学校における生徒指導上の課題は、社会環境の変化に伴い、より一層複雑にな
ってきています。教員は、心理や福祉など教育以外の高い専門性を要する事案にまで対
応を迫られている状況です。一方、地域の繋がりの希薄化や、住民の支え合いによるセ
ーフティネット機能が低下し、地域で孤立する貧困家庭の子どもたちへの支援も大きな
課題となってきています。こうした課題の解決に向け、今後学校は、福祉関連機関との
連携の窓口となることが想定されています¹。
このような状況に対応しながら、教員が子どもたちと向き合う時間を確保するために
は、組織の体制整備と役割分担の見直しが必要です。生徒指導上の課題に対しては、学
校内で心理の専門家(スクールカウンセラー)や福祉の専門家(スクールソーシャルワ
ーカー)と連携し、子どもたちの様々な情報を整理統合しながら、対応していくことが
必要です。また、問題行動を起こす子どもへの対応には、教員と専門家の連携だけでな
く、家庭や地域とともに取り組む体制を整備することも必要です。
学校事務職員との業務連携の見直しも必要です。教員の勤務実態を見ると、校務分掌²
に加え、様々な事務が教員の負担となっていることが窺えます。今後事務職員が、学校
を運営する一員として、より一層学校経営に幅広く携わることを期待します。
新中学校においては、管理職が強いリーダーシップを発揮し、長年培われてきた学校
の組織風土を見直していくことを求めます。市教委には、組織の見直しが円滑に進むよ
う学校を支援していくことを求めます。
¹ 「子供の貧困対策に関する大綱」(平成26年8月29日閣議決定)では、「貧困の連鎖を断ち切るため
のプラットフォームとして学校を位置付け、総合的な子供の貧困対策を展開する」とされている。
² 学校運営上必要な業務分担。教務、生徒指導、進路指導、PTAや地域との連絡調整等の業務がある。
- 16 -
⑵ 教育活動を充実させる人材の活用
新中学校には、部活動の種類や規模の拡充が期待されます。その活動が、子どもたち
に魅力あるものとなるように、高いレベルで指導が受けられる環境づくりを求めます。
しょうへい
地域のスポーツ指導者や元プロ選手などを外部指導者として招聘するなど、専門性の高
い指導者を配置することを期待します。
また、授業等における支援スタッフの充実も求めます。例としては、補習学習などを
充実させるサポートスタッフ(退職教員や学生等)の配置や、ICT教育の技術的支援
を行うICT支援員の配置などが挙げられます。
指導体制を充実させるためには、地域の知恵や活力を生かすことも大切です。そのた
めボランティア支援を募る仕組みづくりもポイントとなります。
⑶ 教員に高い専門性を育む体制づくり
教員には、今後さらにアクティブ・ラーニングの指導を充実させていくことが求めら
れます。また、各学校において、子どもたちの学力の実態に基づき、教員が自らカリキ
ュラムを編成、実施、評価、改善していくカリキュラム・マネジメントに取り組むこと
も求められます。取り組みには、教員がカリキュラム全体を意識して、日々の授業を組
み立てることが求められます。
田川市においても教員の授業力向上のために、学校間での研究が進んでいます。再編
後は、学校内で教科を担当する教員集団が大きくなる利点を生かし、より高い専門性を
育む研究体制をつくることを求めます。とりわけ、全ての教員が教科横断的な校内研修
(教科を越えた授業の見せ合いや教え合い)を行い、教員同士で率直な意見を言い合え
る同僚性を育むことが重要と考えます。また、教員の数を生かして少人数指導、ティー
ム・ティーチングを充実させることも求めます。教科や学年に応じて、最も効果を発揮
する学習形態を導入し、学力の全体的な底上げを目指せる体制づくりを期待します。
Ⅳ.これからの中学校教育に望むもの - 17 -
2. 取り組んでほしい教育活動
⑴ 系統的教育による学習習慣と学習規律の定着化
小中学校を通して、子どもたちの発達段階に応じた系統的な教育に取り組むことを求
めます。特に家庭学習の習慣は、小学校から習慣を培い、中学校に継承していくことが
重要です。家庭環境の差異に関係なく習慣が身につくよう、家庭学習(宿題、日記、自
主学習等)の提出・チェック・返却のサイクルを強化するなどして、子どもに励みを与
えながら習慣の定着化を図ることを期待します。
学校教育においては、各教科の教育課程における内容の系統化のみならず、全教科共
通の学習規律(授業の受け方の共通化、育む力の徹底³など)を設け、学習に取り組む態
度を育むことを期待します。
さらに市教委においては、幼保小中高の連携を図る主体的役割を担うことを期待しま
す。連携にあたっては、必要な家庭教育を系統化し、学校の役割、家庭の役割について、
早い段階から家庭に情報を提供する取り組みを求めます。
⑵ キャリア教育の推進強化
昨今、自己の生き方を職業や社会生活とトータルな関係でとらえることができずに、
将来への希望や働く意欲を持てない若者が増えています。田川市においても、将来の展
望を見いだせない若者が高校を中退する率が高く、そのことが経済的弱者を生み出すひ
とつの要因となっています。
学校教育においては、職業的・社会的自立に向け、自分らしい生き方を実現するキャ
リア教育を充実させることを求めます。キャリア教育は、発達段階に応じて、必要な能
力や態度を形成し、自己と社会との関係を方向づけるものです。学校においては、キャ
リア教育で目指す生徒像と養うべき資質・能力・態度を明確にし、各教科、道徳、総合
的な学習の時間、特別活動において、指導すべき事項を整理し、全体計画を作成して推
進することを求めます。
キャリア教育の推進には、小中高と発達段階に応じた総合的なプログラムが必要です。
また、地域の人材や地場産業、行政機関などの協力も不可欠です。プログラムの作成や
対外的連携においては、市教委が主体的役割を担うことを期待します。
³ 「書く」 「聞く」 「話す」 などの力を徹底して育み、基本的な学習態度を身に付けさせることを指す。
- 18 -
⑶ 郷土への誇りを高める教育の実践
子どもたちに郷土への誇りを持たせ、自尊感情と自信を育む教育活動に取り組むこと
を期待します。総合的な学習の時間などを活用し、本市の産業の歴史、伝承文化、オン
リーワン企業などのまちの誇りを探し、このまちにしかないものに触れながら、郷土の
誇りを育んでいくことを求めます。郷土に誇りを持つことは、個々の自尊感情や自信を
深めることに繋がると考えます。自尊感情や自信は、子どもたちが将来に展望を持ち、
自己実現に向けた行動力を発揮するために必要な要素であると考えます。
⑷ 社会の情報化とグローバル化に適応できる能力の育成
情報通信技術の目覚ましい進歩は、私たちの身近な経済活動や社会生活に至るまでグ
ローバル化を進めています。これからの職業環境や社会環境を考えれば、英語によるコ
ミュニケーション能力が、一部の職種に限らず、また生涯にわたる様々な場面で必要に
なります。中学校教育においては、大学との連携による英語教育の強化に加えて、外国
語指導助手(ALT:Assistant Language Teacher)の増員による指導体制の強化や英語
検定の取得を支援する体制づくりなどを期待します。
また情報活用能力は、21 世紀を生きる子どもたちに求められる力です。中学校の「技
術・家庭」においては、平成 24 年の新学習指導要領により「情報とコンピュータ」が必
修科目となったところです。中でも近年はプログラミング教育の重要性が指摘されてい
ます。学校においては、先進的な実践事例を研究し、子どもたちの情報活用力を高め、
自ら発展的学習に取り組めるよう指導することを期待します。
⑸ 地域とのつながりを深める開かれた学校づくり
校区活性化協議会を中心とした子どもたちと地域の関わりが、小学校区の枠組みを基
礎として、これまで以上に発展していくことを期待します。
一方、中学校を拠点とした地域と子どもたちの関わり方は、それぞれの中学校がこれ
まで築いてきた関係を生かしつつも、新たな形を作っていく必要があります。授業を保
護者や地域住民に公開したり、地域住民をゲストティーチャーとして迎えたりするなど、
子どもたちと地域住民が日常的に交流できる学習の場をつくることを期待します。
子どもたちが、地域活動に参加することも大切です。住民団体やまちづくり組織、地
元企業や公的機関など、主体ごとに交流の場をつくれば、顔見知りの関係を広げること
ができます。地域とともに汗を流し、楽しみながら、その絆を深めていくことを期待し
ます。
Ⅳ.これからの中学校教育に望むもの - 19 -
おわりに
これから策定していく再編計画は、教育環境、通学距離、財政負担、歴史文化、ま
ちづくり等のあらゆる側面で優れていることが理想的です。しかし現実的には、様々
か ら
な条件や制約が絡むため、全てを満たす計画をつくることは困難です。最終的には諸
条件の中から何を優先するかによって、その全体像が決まると考えます。
審議会は、子どもたちの教育環境を最優先にした再編案を考えました。そのために
校区の編成が、いわゆる旧東区、旧西区で区分けされておらず、歴史文化の面におい
て異論があることは認識しています。しかしこの面に関しては、各校区の特色ある文
化が融合し、新たな歴史が創造されていくという期待を抱いています。また地域コミ
ュニティに関しても、小学校区を単位として維持していくことができると考えていま
す。
再編に関する市民意識は醸成されてきました。今後は通学に関する不安の解消など、
より具体的な課題を解決することが重要となります。市教委は、市民に引き続き丁寧
な説明を尽くし、十分な対策を検討していくことが必要です。また計画の策定にあた
っては、あらゆる角度から議論を求められ、相反する意見を調整することも必要とな
ります。その際は決して議論が行き場を失うことのないように、問題の本質に焦点を
絞ることが肝心です。
この再編が、子どもたちを輝かしい未来に導いていくことを期待しています。計画
がより多くの市民から理解を得られ、早期に実現されることを切に願います。
- 20 -
= 資 料 編
- 21 -
=
資料目次
1 . 小規模校のメリット・デメリット
・・・・・・・・
23
2 . 田川市立中学校 学級数及び生徒数一覧
・・・・・・・・
24
3 . 田川市立中学校 部活動在籍者数
・・・・・・・・
25
4 . 学校規模別教員定数算定基礎表
・・・・・・・・
26
5 . 田川市立中学校 生徒数推移
・・・・・・・・
27
6 . 中学生人口(住民基本台帳人口)の将来推計
・・・・・・・・
28
7 . 市立中学校生徒数の将来推計
・・・・・・・・
29
8 . 新中学校整備参考図(配置図)
・・・・・・・・
30
9 . 新中学校の生徒数の推移
・・・・・・・・
31
10 . 各校区の中学生人口分布
・・・・・・・・
32
11 . 北中学校区内の中学生人口分布(行政区別)
・・・・・・・・
33
12 . 南中学校区内の中学生人口分布(行政区別)
・・・・・・・・
34
13 . 第1回 田川市立中学校生徒会サミット報告書
・・・・・・・・
35
14 . 田川市新中学校のあり方に関する審議会委員名簿
・・・・・・・・
36
15 . 審議の経過
・・・・・・・・
37
- 22 -
1. 小規模校のメリット・デメリット
公立小学校・中学校の適正規模・適正配置等に関する手引~少子化に対応した活力ある
学校づくりに向けて~(平成27年1月27日文部科学省作成)から抜粋
小規模校のメリット ① 一人一人の学習状況や学習内容の定着状況を的確に把握でき、補充指導や個
別指導を含めたきめ細かな指導が行いやすい
② 意見や感想を発表できる機会が多くなる
③ 様々な活動において、一人一人がリーダーを務める機会が多くなる
④ 複式学級においては、教師が複数の学年間を行き来する間、児童生徒が相互
に学び合う活動を充実させることができる
⑤ 運動場や体育館、特別教室などが余裕をもって使える
⑥ 教材・教具などを一人一人に行き渡らせやすい。例えば、ICT機器や高価
な機材でも比較的少ない支出で全員分の整備が可能である
⑦ 異年齢の学習活動を組みやすい、体験的な学習や校外学習を機動的に行うこ
とができる
⑧ 地域の協力が得られやすいため、郷土の教育資源を最大限に生かした教育活
動が展開しやすい
⑨ 児童生徒の家庭の状況、地域の教育環境などが把握しやすいため、保護者や
地域と連携した効果的な生徒指導ができる
小規模校のデメリット
① クラス替えが全部又は一部の学年でできない
② クラス同士が切磋琢磨する教育活動ができない
③ 加配なしには、習熟度別指導などクラスの枠を超えた多様な指導形態がとり
にくい
④ クラブ活動や部活動の種類が限定される
⑤ 運動会・文化祭・遠足・修学旅行等の集団活動・行事の教育効果が下がる
⑥ 男女比の偏りが生じやすい
⑦ 上級生・下級生間のコミュニケーションが少なくなる、学習や進路選択の模
範となる先輩の数が少なくなる
⑧ 体育科の球技や音楽科の合唱・合奏のような集団学習の実施に制約が生じる
⑨ 班活動やグループ分けに制約が生じる
⑩ 協働的な学習で取り上げる課題に制約が生じる
⑪ 教科等が得意な子供の考えにクラス全体が引っ張られがちとなる
⑫ 生徒指導上課題がある子供の問題行動にクラス全体が大きく影響を受ける
⑬ 児童生徒から多様な発言が引き出しにくく、授業展開に制約が生じる
⑭ 教員と児童生徒との心理的な距離が近くなりすぎる
※ メリットは手引34ページから、デメリットは手引6~7ページから抜粋
- 23 -
2. 田川市立中学校 学級数及び生徒数一覧
(平成27年5月1日時点)
≪学級数≫
クラス
15
は通常学級(1学級35人編制)
は特殊事情により増設した学級
は特別支援学級
10
2
5
2
2
1
≪全校生徒数≫
人
200
2
1
6
5
6
6
6
5
弓
削
田
中
後
藤
寺
中
田
川
中
鎮
西
中
伊
田
中
金
川
中
中
央
中
205
195
167
174
150
100
1
7
3
猪
位
金
中
2
1
136
159
109
67
50
猪
位
金
中
弓
削
田
中
後
藤
寺
中
田
川
中
鎮
西
中
伊
田
中
金
川
中
中
央
中
≪学年別 生徒数/学級数≫
1 年
2 年
3 年
特別支援
合計
通常 知的 情緒 病弱 通常 知的 情緒 病弱 通常 知的 情緒 病弱 知的 情緒 病弱
1
67
生徒数 20
0
1
0 23
0
1
0 20
1
1
0
3
0
猪位金中
5
学級数
1
1
1
1
1
0 0
3
205
生徒数 66
1
0
0 62
2
1
0 72
0
1
0
2
0
弓削田中
9
学級数
2
2
3
1
1
0 0
6
195
生徒数 58
1
1
0 64
1
0
0 65
4
1
0
2
0
後藤寺中
1
8
学級数
2
2
2
1
1
0◯
1
◯
0
136
生徒数 34
0
1
0 52
0
1
0 47
0
1
0
3
0
田川中
6
学級数
1
2
2
0
1
0 0
3
167
生徒数 55
0
0
0 45
1
1
0 62
2
1
0
2
0
鎮西中
8
学級数
2
2
2
1
1
0 0
0
174
生徒数 53
0
1
0 55
0
1
0 64
0
0
0
2
0
伊田中
7
学級数
2
2
2
0
1
0 0
2
159
生徒数 57
1
0
0 45
0
1
0 53
1
1
0
2
0
金川中
8
学級数
2
2
2
1
1
0 0
4
109
生徒数 41
0
0
0 26
3
0
0 38
1
0
0
0
0
中央中
学級数
2
1
2
1
0
0 0
6
生徒数 384
3
4
0 372
7
6
0 421
9
6
0 19 16
0 1,212
合計
1 16
学級数 14
14
6
7
0◯
1 57
◯
※通常学級は1学級35人編制。丸囲い数字は特殊事情により増設した学級(外数)
学校名
区分
- 24 -
3. 田川市立中学校 部活動在籍者数
(平成27年5月1日時点)
女子
猪…猪位金中
弓…弓削田中
後…後藤寺中
田…田川中
男子
鎮…鎮西中
伊…伊田中
金…金川中
中…中央中
≪野球部≫
人
30
30
20
10
猪
21
17
13
弓
後
田
女2
16 男 5
8
7
鎮 伊 金 中
≪バレー部≫
人
30
10
17
猪
弓
15
6
後
13
田
10
猪
13
7
弓
8
7
後
17
16 女 4 10
鎮 伊 金
20
15
10
中
後
田
伊
金
中
伊
金
中
≪美術部≫
男4
8
猪
弓
8
6
後
田
鎮
≪放送部≫
人
田
12
鎮
8
14
10
20
16
10
伊
金
中
≪卓球部≫
人
女3 男2
男 2 10 男 1
6
猪 弓 後 田
30
女4
男1
猪
25
10 男 3
弓 後 田
女4
女3
鎮
8
伊
10
金
11
中
≪ソフトテニス部≫
人
男1
9
6
鎮 伊 金
男5
男
1
19
18
14
7
田 鎮 伊 金
20
22
10
猪
弓
後
17
中
中
≪軽音楽部≫
人
30
男3
≪吹奏楽部≫
人
30
10
弓
7
7
鎮
30
20
20
猪
14
30
10
10
人
≪バスケット部≫
人
20
30
15
20
20
≪陸上部≫
人
30
11
猪
弓
後
田
12
鎮
10
伊
金
中
猪
人
学校
猪
合計
30
部種目
部員数
生徒数
20
猪
7
弓
後
田
鎮
弓
後
田
鎮
伊
金
中
≪合計≫
≪剣道部≫
10
女5
男3
20
14
伊
金
中
弓
後
田
鎮
伊
金
中
3
8
7
4
6
6
5
4
35 121 85 77 91 80 85 69
67 205 195 136 167 174 159 109
[ 部員総数 643人 生徒総数1,212人 加入率 53.1% ]
- 25 -
4. 学校規模別教員定数算定基礎表
下表は、福岡県の公立中学校の教員定数算定基礎表である。教員定数は学級数に応じて
定められている。
(平成24年4月1日適用)
標準学級数 1
教員定数
5
2
3
4
5
6
7
8
9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
7
7
7
9 10 11 13 14 16 17 18 19 20 22 23 25 28 29 31
標準学級数 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40
教員定数
32 34 35 36 38 39 40 43 45 46 48 49 50 52 53 54 56 57 58 60
≪備考≫
・教員には、校長、教頭、養護教諭(養護助教諭を含む)は含まない。
・教頭の複数配置(24学級以上)を行わない学校の教員数については、上表に1名を
加えた数とする。
- 26 -
5. 田川市立中学校 生徒数推移
≪過去の推移(5年ごと)≫
人
2500
2000
1500
2,451
1000
2,283
1,991
1,697
1,426
1,294
1,212
H17
H22
H27
500
0
S60
H2
H7
H12
年度
※文部科学省実施「学校基本調査(調査期日5月1日)」より
≪将来の推計(5年ごと)≫
人
1500
1000
500
0
1,212
1,223
1,170
1,078
1,000
967
H32
H37
H42
H47
H52 年度
(確定値)
H27
≪中学校区別推計≫
年度
中学校
猪位金中
弓削田中
後藤寺中
田川中
鎮西中
伊田中
金川中
中央中
計
H27年
67
205
195
136
167
174
159
109
1,212
(単位:人)
H32年
66
201
175
143
225
139
164
110
1,223
H37年
57
193
172
138
213
133
144
120
1,170
H42年
56
170
156
128
210
121
126
111
1,078
H47年
52
158
145
116
195
114
117
103
1,000
H52年
51
153
139
114
188
110
114
98
967
※ 推計に用いた資料
・住民基本台帳データ(平成27年5月時点)
・国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(平成25(2013)年3月推計)」
・文部科学省実施「学校基本調査(調査期日5月1日)」
- 27 -
6. 中学生人口(住民基本台帳人口)の将来推計
― 基礎データと推計方法 -
① 平成27年5月時点の住民基本台帳を基礎データとする(1歳~14歳)
② 0歳人口は、校区ごとの1歳~4歳の平均値を採用する(推計値)
③ 国立社会保障・人口問題研究所が推計した0歳~4歳人口の減少率を採用する
④ 現0~4歳の数値に対して、5年ごとの③の減少率を乗じていく
⑤ 小学校区ごとに算出する(※小学校区を組み合わせて再編するため)
国立社会保障・人口問題研究所の将来推計(H25.3月推計)
年度
年齢区分
2015年
2020年
2025年
2030年
2035年
2040年
(H27)
(H32)
(H37)
(H42)
(H47)
(H52)
0~4歳
2011
1808
1709
1672
1641
1563
対27年度比
-
89.9%
85.0%
83.1%
81.6%
77.7%
住民基本台帳人口の推計
推計割合
年齢
学年
-
-
-
-
2015年(H27)
基準
14歳 13歳 12歳 11歳 10歳 9歳 8歳 7歳 6歳 5歳
中2 中1 小6 小5 小4 小3 小2 小1 -
-
2020年(H32)
100.0%
減少率
4歳 3歳 2歳 1歳 0歳
89.9%
-1
-2
-3
-4
-5
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
猪位金小
22
22
15
24
22
21
17
24
11
15
18
18
17
20
18
16
16
15
18
16
金川小
46
57
53
43
51
58
71
65
59
61
47
51
54
53
51
42
46
49
48
46
弓削田小
69
84
66
79
62
85
78
72
65
79
74
62
56
75
67
67
56
50
67
60
後藤寺小
56
45
44
36
39
40
55
29
48
39
37
33
37
47
39
33
30
33
42
35
大藪小
56
49
64
64
52
54
51
46
47
47
48
41
46
50
46
43
37
41
45
41
鎮西小
61
65
70
83
86
64
98
75
82
69
93
71
81
81
82
84
64
73
73
74
大浦小
26
34
32
38
27
37
29
42
33
35
43
32
23
28
32
39
29
21
25
29
田川小
33
37
37
28
36
36
30
33
43
46
39
42
36
46
41
35
38
32
41
37
伊田小
58
57
46
54
49
40
65
59
50
52
41
54
47
55
49
37
49
42
49
44
計
推計割合
427 450 427 449 424 435 494 445 438 443 440 404 397 455 425 396 365 356 408 382
2025年(H37)
減少率
2030年(H42)
85.0%
減少率
2035年(H47)
83.1%
減少率
2040年(H52)
81.6%
減少率
77.7%
年齢
-6
-7
-8
-9 -10 -11 -12 -13 -14 -15 -16 -17 -18 -19 -20 -21 -22 -23 -24 -25
学年
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
猪位金小
15
15
14
17
15
15
15
14
17
15
15
15
14
16
15
14
14
13
16
14
金川小
40
43
46
45
43
39
42
45
44
42
38
42
44
43
42
37
40
42
41
40
弓削田小
63
53
48
64
57
61
52
47
62
56
60
51
46
61
55
57
48
44
58
52
後藤寺小
31
28
31
40
33
31
27
31
39
32
30
27
30
38
32
29
26
29
37
30
大藪小
41
35
39
43
39
40
34
38
42
38
39
33
38
41
38
37
32
36
39
36
鎮西小
79
60
69
69
70
77
59
67
67
68
76
58
66
66
67
72
55
63
63
64
大浦小
37
27
20
24
27
36
27
19
23
27
35
26
19
23
26
33
25
18
22
25
田川小
33
36
31
39
35
32
35
30
38
34
32
34
29
38
33
30
33
28
36
32
伊田小
35
46
40
47
42
34
45
39
46
41
33
44
38
45
40
32
42
37
43
38
計
374 343 338 388 361 365 336 330 378 353 358 330 324 371 348 341 315 310 355 331
※上表は平成27年度時点の推計であるため、年齢及び学年区分は平成27年度時点の年齢及び学年を示している。
- 28 -
7. 市立中学校生徒数の将来推計
― 基礎データと推計方法 -
① 中学生人口(住民基本台帳人口)の将来推計(P28)を基礎データとする
② 各校区の中学生人口に対して、実際に市内中学校に通う人数の割合(市内進学率)を算出する
(※平成27年度の実績から算出。市外から通う生徒数も含めている)
③ 各校区の中学生人口の将来推計に、市内進学率を乗じて各校区の生徒数推計を算出する
④ 小学校区ごとに算出する(※小学校区を組み合わせて再編するため)
生徒数将来推計の算出方法
当該小 学校 区の
住 民 基 本 台 帳 の ×
中学生 人口推 計
各小学校区の
市内進学率
=
当該小学 校区 から
市立中学校に進学
する生徒数
市立中学校生徒数の推計
H27年5月の住基人口と市内進学率
住基台帳 市立中学校に通学す
中学生 る人数と人口に対す
小学校
人口
る割合
校区別
[1~3年]
[人数]
[進学率]
小学校区別の生徒数推計(住基人口×市内進学率)
猪位金小
猪位金小
24
24
17
26
24
(H33年 開校時)
23
19
26
12
17
20
20
金川小
154人
140人
(90.9%)
金川小
42
52
48
39
46
53
65
59
54
55
43
46
弓削田小
228人
204人
(89.5%)
弓削田小
62
75
59
71
55
76
70
64
58
71
66
55
後藤寺小
153人
126人
(82.4%)
後藤寺小
46
37
36
30
32
33
45
24
40
32
30
27
大藪小
166人
141人
(84.9%)
大藪小
48
42
54
54
44
46
43
39
40
40
41
35
鎮西小
203人
185人
(91.1%)
鎮西小
56
59
64
76
78
58
89
68
75
63
85
65
大浦小
96人
92人
(95.8%)
大浦小
25
33
31
36
26
35
28
40
32
34
41
31
田川小
102人
96人
(94.1%)
田川小
31
35
35
26
34
34
28
31
40
43
37
40
伊田小
182人
164人
(90.1%)
伊田小
52
51
41
49
44
36
59
53
45
47
37
49
1,212人
(90.3%)
計
58人
14歳 13歳 12歳 11歳 10歳 9歳 8歳 7歳 6歳 5歳 4歳 3歳
小学校
校区別
1,342人
小学校
校区別
64人 (110.3%)
計
386 408 385 407 383 394 446 404 396 402 400 368
2歳 1歳 0歳 △1 △2 △3 △4 △5 △6 △7 △8 △9 △10 △11 △12 △13 △14 △15 △16 △17 △18
(開校 10年後)
(開校 20年後)
猪位金小
19
22
20
18
18
17
20
18
17
17
15
19
17
17
17
15
19
17
17
17
15
金川小
49
48
46
38
42
45
44
42
36
39
42
41
39
35
38
41
40
38
35
38
40
弓削田小
50
67
60
60
50
45
60
54
56
47
43
57
51
55
47
42
55
50
54
46
41
後藤寺小
30
39
32
27
25
27
35
29
26
23
26
33
27
26
22
26
32
26
25
22
25
大藪小
39
42
39
37
31
35
38
35
35
30
33
37
33
34
29
32
36
32
33
28
32
鎮西小
74
74
75
77
58
67
67
67
72
55
63
63
64
70
54
61
61
62
69
53
60
大浦小
22
27
31
37
28
20
24
28
35
26
19
23
26
34
26
18
22
26
34
25
18
田川小
34
43
39
33
36
30
39
35
31
34
29
37
33
30
33
28
36
32
30
32
27
伊田小
42
50
44
33
44
38
44
40
32
41
36
42
38
31
41
35
41
37
30
40
34
計
359 412 386 360 332 324 371 348 340 312 306 352 328 332 307 298 342 320 327 301 292
※ 上表は平成27年度時点の推計であるため、年齢区分は平成27年度時点の年齢を示している。9歳はH18.4.2 ~ H19.4.1
生まれが該当(平成27年度時点では小学3年生、平成28年度時点では小学4年生に該当する)。
- 29 -
8 . 新 中 学 校 整備参 考 図 【 配 置 図 】
1
2
3
4
5
6
7
8
9 10 11 12 13 14 15 16 17 18
21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35
33,000
男
部
室
男
部
室
男子 女子
トイレ トイレ
倉庫
19
20
シ
ャ 多
ワ
ー
ホール
36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47
給
食
搬
送
車
配膳室
玄関
事務室
昇降口
職員室
女部室
校長室
女部室
アリーナ
EV
相談室
女部室
倉庫
職員トイレ
相談室
多
職員トイレ
相談室
46,000
71,000
多目的室
放送室
技術室
放送
倉庫
控
室
ステージ
教
官
室
保健室
多目的スペース
倉庫
女トイレ
男トイレ
倉庫
準備室
機械室
倉庫
トイレ トイレ
更衣室
更衣室
普通教室1
普通教室2
普通教室3
普通教室4
普通教室5
普通教室6
普通教室7
25mプール 7コース
63,000
48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72
60,000
女部室
女部室
女トイレ
男トイレ
男部室
男部室
男部室
男部室
倉庫
m走
100
100
,00
0
10,970
【 施 設 概 要 】
敷地面積 26,000 ㎡
校舎棟 3階建て 建築面積 2,488 ㎡
屋内運動場 2階建て 建築面積 2,343 ㎡
(屋内プール1階、武道館2階を含む)
屋外運動場 14,300 ㎡(テニスコート2面、部室棟を含む)
130,000
‐30‐
110,000
80,000
95,000
200mトラック
23,770
200,000
倉庫
9. 新中学校の生徒数の推移
平成33年度 開校時
生徒数
学級数
学校
生徒数
中3
中2
学級数
[人]
中1
計
中3
中2
[クラス]
中1
計
北中学校
208
223
186
617
6
7
6
19
南中学校
163
204
192
559
5
6
6
17
※中3…H18.4.2~H19.4.1生まれ( H27年度 小学3年生 )
平成43年度 (開校から10年後)
生徒数
生徒数
学級数
学校
中3
中2
学級数
[人]
中1
計
中3
中2
[クラス]
中1
計
北中学校
162
148
152
462
5
5
5
15
南中学校
180
166
155
501
6
5
5
16
平成53年度 (開校から20年後)
生徒数
生徒数
学級数
学校
中3
中2
学級数
[人]
中1
計
中3
中2
[クラス]
中1
計
北中学校
150
136
141
427
5
4
5
14
南中学校
165
154
142
461
5
5
5
15
年齢別(学年別)生徒数・学級数将来推計 (平成27年度時点の推計値)
年齢
9歳 8歳 7歳 6歳 5歳 4歳 3歳 2歳 1歳 △0 △1 △2 △3 △4
学校別
北
中
生徒数 208 223 186 192 198 180 163 168 196 177 162 148 152 177
学 (学級数) (6) (7) (6) (6) (6) (6) (5) (5) (6) (6) (5) (5) (5) (6)
校
南
生徒数 163 204 192 192 187 200 185 172 194 189 180 166 155 174
中
(学級数)
(5) (6) (6) (6) (6) (6) (6) (5) (6) (6) (6) (5) (5) (5)
学
校
年齢
△5 △6 △7 △8 △9 △10 △11 △12 △13 △14 △15 △16 △17 △18
北
中
生徒数 160 153 139 144 168 150 150 136 141 163 146 147 134 138
学 (学級数) (5) (5) (4) (5) (5) (5) (5) (4) (5) (5) (5) (5) (4) (4)
校
南
中
生徒数 170 170 156 147 165 161 165 154 142 160 157 163 150 139
学 (学級数) (5) (5) (5) (5) (5) (5) (5) (5) (5) (5) (5) (5) (5) (4)
校
※上表は平成27年度時点の推計であるため、9歳はH18.4.2 ~ H19.4.1生まれが該当(平成27
年度時点では小学3年生、平成28年度時点では小学4年生に該当)。
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10. 各校区の中学生人口分布
≪北中学校区内の中学生人口分布≫
北中学校
( 現田川中)
校区内中学生人口 及び その自宅から学校までの直線距離
1㎞
2㎞
3㎞
4㎞
(人)
236人
38
206人
36
32
36
40
34
27
31
26
19
12 14
73人
16 16
12
8
24
19
14
10
23
16
16
10
9 10
1
1 1 1 1
1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 1.6 1.7 1.8 1.9 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 2.5 2.6 2.7 2.8 2.9 3.0 3.1 3.2 3.3 3.4 3.5 3.6 3.7 3.8 3.9 4.0 4.1
以下
大藪小校区内(現田川中校区内)の151人¹は、通学距離に変更がないためグラフから除いている
※ ¹ 松原1区は田川小校区のため含まない
≪南中学校区内の中学生人口分布≫
南中学校
( 現鎮西中)
校区内中学生人口 及び その自宅から学校までの直線距離
1㎞
2㎞
3㎞
4㎞
(人)
205人
172人
7人
40
31 29
24
31
29
25
21
15
14
4
11
14 14
15 14
6
18
15
7
4 3
1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 1.6 1.7 1.8 1.9 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 2.5 2.6 2.7 2.8 2.9 3.0 3.1 3.2 3.3 3.4 3.5 3.6 3.7 3.8 3.9 4.0 4.1
以下
鎮西小校区内(現鎮西中校区内)の255人は、通学距離に変更がないためグラフから除いている
【グラフの見方】
・それぞれの校区に住む中学生(1~3年生)の自宅から新中学校までの直線距離を示している
・北中学校区は、金川小校区、弓削田小校区、後藤寺小校区に住む計553人の学校までの距離を示している
・南中学校区は、伊田小校区、田川小校区、大浦小校区に住む計384人の学校までの距離を示している
・大藪小校区151人、鎮西小校区255人は通学距離に変更がないため集計から除いている
・各校区ともに人口が最大となる年度で集計している(北中学校区はH33年度、南中学校はH34年度)
・各校区ともに直線4㎞を超える生徒はいない
※中学生の1割強が市外中学校に通うため、実際にはグラフから1割強程度が減少することが見込まれる
- 32 -
11. 北中学校区内の中学生人口分布(行政区別)
1km
2km
3km
4km
1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 1.6 1.7 1.8 1.9 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 2.5 2.6 2.7 2.8 2.9 3.0 3.1 3.2 3.3 3.4 3.5 3.6 3.7 3.8 3.9 4.0 4.1
以下
夏吉
2 0 0 0 1 4 0 1 5 0 4 1 2 1 1 0 3
夏吉2区
1 4
夏吉緑ケ丘
3 5
岩屋
1 0 1 1 1
吉田
御祓
金
川 桜ケ丘
小 昭和団地
校 西ケ浦市住
区
泉ケ丘
4 6 3
2 0 0 2 0 3 2 2
1 3
7
20
1
田川団地
2 11
日吉町
3 0 1
日吉町市住
2
立見
2
糒
10 6 17 4 15 11 7
0 0 5
宮尾町
1 4 7
高住町
5 0 3 2 2 1
桜町
後
藤
寺
小
校
区
3 0 1 5 4 4 5 1
春日町
6 2
上本町
1 3 2 2 3
西平松町
5 1 1
西本町
2 2 0 2
千代町
1 0 1 1 3
大黒町
1 1
平岡
2 2 6 0 4
平松町
1 3 2 0 2 0 4
本町
1 0 2 2 5
下弓削田
9 10 13 13 3 3 0 5 1 2 1
下見立
弓
削
田
小
校
区
1 0 1
角銅原
1 3 2
見立
5 3 1 3 0 1 0 0 0 1
上弓削田
3 2 5 3 8 1 2 1
新川宮
4 3 6 9 7
新野上団地
3
川宮
1 0 1 4 1 14 2 7 4 7 1 1 6
奈良
1 0 0 2 0 3 6 3 2 2 0 5 1 1 0 3 3 1
文字山団地
5 2
籾井
1 0 0 0 0 0 3
野上
計
2 1
38 12 14 32 8 36 27 19 12 36 40 34 31 10 16 16 19 26 14 24 16 23 10 16 1
9 10 1 1 1 1 0
【グラフの見方】
・ P32資料「各校区の中学生人口分布」の「北中学校区内の中学生人口分布」で示されているグラフの
人数が、どの行政区に住む中学生であるかを示したのが本表である。
(例) 夏吉緑ヶ丘には、北中学校から直線2.0㎞地点に3人、2.1㎞地点に5人住んでいることを示している。
- 33 -
12. 南中学校区内の中学生人口分布(行政区別)
1km
2km
3km
4km
1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 1.6 1.7 1.8 1.9 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 2.5 2.6 2.7 2.8 2.9 3.0 3.1 3.2 3.3 3.4 3.5 3.6 3.7 3.8 3.9 4.0 4.1
以下
伊
田
小
校
区
田
川
小
校
区
伊田町
下伊田
魚町
桐ケ丘
蛍ケ丘
御祓 ※
糸飛
寿町
川端町
鉄砲町
東町
番田町
ひかりヶ丘
栄町
三井伊田
松原1区
新町
中央町
日の出町
2 0 1
1 2 1 0 7 0 2 1 0 2 2
4 1 1
4 1 8 1 2 9
6 6 6
1
2 3 4 2
8 0 0 2
22 4
0 1 1 5 0 1 2
1 0 5 0 2 1 4 1 0 1 1
3 3 1 7 0 3 6 0 3
4
2
1 2 9 2 1
3 0 0 3 18 13 17
2 4 1
4 8 0 4 1
6 2
1 1 1
会社町
2 1 6
丸山町
4 0 5 0 3
大
浦 後藤寺西団地
小 後藤寺東団地
校 大浦団地
区
大浦町
1 7 5
12 13 15 0
14 3
1
5
大浦町朝日ケ丘
計
2
5
0
4 24 14 6 15 11 31 29 40 31 21 14 14 29 15 14 25 18 15 7
4 3 0 0 0 0 0 0 0 0 0
※御祓(一部地域)
【グラフの見方】
・ P32資料「各校区の中学生人口分布」の「南中学校区内の中学生人口分布」で示されているグラフの
人数が、どの行政区に住む中学生であるかを示したのが本表である。
(例) 伊田町には、南中学校から直線1.5㎞地点に2人、1.7㎞地点に1人住んでいることを示している。
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13. 第1回 田川市中学校生徒会サミット報告書
平成28年2月12日、全田川市立中学校の生徒会代表が集い「第1回 田川市中学校生徒会サミット」を開
催し、新中学校に対する期待と不安について話し合いました。以下は生徒会が審議会に報告した内容です。
≪新中学校に期待すること≫
≪新中学校に対する不安≫
1.部活動に関すること
1.授業態度、学力に関すること
⑴ 部活動の種類が増えて盛んになり、強くなる。
⑵ 部活動の人数が増えるので、活気が出てくる。
2.友人関係・人間関係に関すること
⑴ 人数が増えるので授業に集中しにくくなり、
授業妨害をする人が増えそう。
⑵ 授業中に先生の目が行き届くのかどうか不安が
ある。
⑶ 学力差が広がりそう。
⑴ 新しい友だちができ、友達が増え楽しくなる。
⑵ 先輩と後輩の仲が良い。
3.施設・設備に関すること
⑴
⑵
⑶
⑷
⑸
施設・設備が充実し、学校がきれいになる。
冷暖房がある。
理科の実験道具や本が充実している。
自動販売機を設置する。
体育館、グラウンドを整備する。
4.学校の雰囲気に関すること
⑴ あいさつができ、いじめのない、笑顔で明る
い学校にしてほしい。
⑵ 雰囲気が良く、楽しい学校にしてほしい。
⑶ 差別がなく、人権について深く考えることが
できる学校にしてほしい。
⑷ 団結力のある学校にしてほしい。
⑸ 各中学校の良さを引き継いだ学校にしてほし
い。
⑹ 制服のかわいい学校にしてほしい。
5.学校行事に関すること
2.いじめに関すること
⑴ 友人関係のグループ化が進み、いじめやけんか
が増えそう。
⑵ 先生たちの目が行き届かなくなり、いじめに気
づかなくなりそう。
3.通学距離に関すること
⑴ 家から学校までの距離が遠くなる。
⑵ 学校にいくのが大変になり、遅刻が増えそう。
4.友人関係・人間関係に関すること
⑴ 他の学校から来た人と仲良くなれるか不安があ
る。
⑵ 人間関係・友人関係が心配。
⑶ 同じ学年でも知らない生徒が多くなり、全員と
交流ができなくなる。
5.学校の雰囲気に関すること
⑴ 決まりを守らない人が多くなりそう。
⑵ 学校が騒がしくなりそう。
⑶ 学校の雰囲気になじめるかどうか不安がある。
⑴ 学校行事が多く、活発にする。
⑵ 皆が一生懸命に学校行事に取り組む。
6.授業態度、学力に関すること
⑴ 授業態度がいい学校にしてほしい。
⑵ 福岡県でNo.1の学力のある学校にしてほし
い。
6.先生の指導に関すること
⑴ 先生の目が行き届かなくなる。
7.伝統に関すること
11
⑴ 母校がなくなり、各中学校の伝統がなくなる。
7.その他に関すること
⑴ 給食にしてほしい。
⑵ 学校数が減るので学校の予算を増やしてほし
い。
8.学校行事に関すること
11
⑴ 学校行事が長くなり、出番が減る。
9.その他に関すること
⑴ 学校や周辺にゴミが増えそう。
⑵ 廊下が混雑しそう。
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14. 田川市新中学校のあり方に関する審議会委員名簿
役 職
氏 名
所属等
会 長
神 谷 英 二
福岡県立大学 教授
副会長
大 宅 俊 一
田川市区長会 会長
委 員
四 戸 智 昭
福岡県立大学 准教授
委 員
二 場 浩 隆
田川市区長会 副会長
委 員
兒 島 孝 司
鎮西校区活性化協議会 会長
委 員
中 山 利 彦
後藤寺校区活性化協議会 会長
委 員
穗 山 弘 美
中央中学校PTA 会長
委 員
浦 野 英 紀
大藪小学校PTA 会長
委 員
加 治 将 貴
金川小学校PTA 会長
委 員
森 秀 二
福岡県教育庁筑豊教育事務所 主幹指導主事
委 員
財 津 嘉 久
田川市総合政策課長
委 員
崎 原 敏 幸
田川市財政課長
※ 所属等は発令時(平成26年10月20日現在)のもの
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15. 審議の経過
▼第1回
平成 26 年 10 月 20 日
▼第10回
平成 27 年
9 月 24 日
・審議会について
・学校位置を考える
・小規模校の課題 ・田川市立中学校の現状 ▼第11回 平成 27 年 10 月 29 日
・田川市の教職員配置の問題
・学力の実態
・新中学校の施設規模について
・アンケートの実施について ・生徒数の分布
▼第2回
平成 26 年 11 月
7日
▼第12回
・アンケートの実施について ・学校適正規模推進の流れ ・基本方針 ・策定方針
・小中一貫教育と適正規模の関係
平成 27 年 11 月 26 日
・学校位置を考える Ⅱ
・魅力ある学校づくり
▼第13回
平成 27 年 12 月 21 日
・魅力ある学校づくり Ⅱ
▼第3回
平成 26 年 12 月 11 日
▼第14回
平成 28 年
・校区と学校の位置関係 ・7中学校から2中学校を目指す理由 ・通学の実態 ・地域との関わり
・答申までの進め方
・学校位置を考えるⅢ
・最終答申について
▼第4回
▼報告会
平成 27 年
1 月 29 日
平成 28 年
2月
9日
2 月 24 日
・アンケートの集計結果 ・第1回田川市中学校生徒会サミット報告会
・文科省の新手引きについて ・再編の留意点
▼第15回 平成 28 年 2 月 24 日
▼第5回
平成 27 年
2 月 19 日
・最終答申について
・田川市新中学校のあり方について(中間答申)案
・アンケートの取り扱いについて
▼第16回
平成 28 年
2 月 29 日
・最終答申について
▼第6回
平成 27 年
3月
2日
▼第17回
・田川市新中学校のあり方について(中間答申)案
・アンケート結果の公表について
▼中間答申 平成 27 年
3月
9日
平成 28 年
3 月 30 日
・最終答申について
・第2回住民説明会について
(資料説明及びスライド上映)
・田川市新中学校のあり方について(中間答申)
▼第18回
▼第7回
・第2回住民説明会の実施状況
・小中一貫校に関する意見について
平成 27 年
4 月 24 日
・地元説明会の内容(スライド上映)
・地元説明会の会場及び日程
・その他
▼第19回
平成 28 年
平成 28 年
5 月 31 日
6 月 30 日
・小中一貫校に関する意見について
▼視 察
平成 27 年
5 月 18 日
▼第20回
平成 28 年
7 月 22 日
・再編先進地視察(飯塚市立飯塚第一中学校)
▼第8回
平成 27 年
・附帯意見について
・答申案の修正・追記について
7 月 21 日
・第1回住民説明会の実施状況
・求められる合意形成の過程
▼第21回
平成 28 年
8 月 22 日
・最終答申について
▼第9回
平成 27 年
8 月 26 日
▼最終答申 平成 28 年
・最終答申までの進め方
・校区割を考える
- 37 -
8 月 26 日
・田川市新中学校のあり方について(最終答申)