平成28年度地産地消型再生可能エネルギー面的利用等推進事業費補助金

平成28年度地産地消型再生可能エネルギー面的利用等推進事業費補助金
(エネルギーシステムモデル構築事業)採択結果(第二回)について
平成28年8月25日
採択結果について
評価委員会での審議に基づいて厳正な審査を行い、以下の事業について採択が決定しました(採択決定日:平成28年8月25日)。
なお、今後の参考として、評価の高かった案件および評価の低かった案件に関する委員会からのコメントについても別紙に掲載しておりますので、ご参照ください。
平成28年度地産地消型再生可能エネルギー面的利用等推進事業費補助金(エネルギーシステムモデル構築事業) 採択者一覧(第二回)
採択事業者
フタバ食品株式会社
大成建設株式会社
横浜市
申請地域
栃木県宇都宮市
神奈川県横浜市
三井住友ファイナンス&リース株式会社
株式会社西日本キャンパック
東邦ガスエンジニアリング株式会社
岐阜県鶴田町
補助事業の名称
食品工場におけるCGS導入とEMSによる生産プロセスの制御改善を加味した面的利用
推進事業
固体酸化物型燃料電池と太陽光発電装置導入に伴う遠隔建物群を含めたエネルギーの面的
利活用システム
地下水冷熱を活用した電気・熱出力可変型CGSによるエネルギーの面的利用とBCP対策強
化事業
以上 3件
別紙
<参考>
1.評価の高かった案件に関する委員のコメント
評価項目
評価ポイント
委員からのコメント
・実証的要素が強いため省エネ量は少ないが、
環境性
・省エネルギー量、省エネルギー率、省CO2 成果は期待できる事業である。
について優れていること。
・EMSを導入し、効率化が具体的に図られて
いる。
・経済的に成立する運用を継続できること。
経済性
・費用対効果、投資回収年数が優れているこ
と。
・先進的開発性が高いため効果は低いが、成果
次第では普及が期待できる。
・経済性が高く、事業の確実性や補助金におけ
る支援の妥当性についても評価できる。
・補助対象範囲は狭いが、実証研究部分も重要
・他地域への普及に向けた先導性があり、得ら なので価値のある事業である。
れる成果が今後の指針となるものや、幅広い成 ・システムを統合し、管理システムで効率的な
果の活用が期待されること。
先導性・新規性
面的利用を図っている。
・他事業において類似の事例がない若しくは少 ・離隔施設への電力自己託送も含めた先導的な
なく、分散型エネルギーの地産地消等の課題を 面的利用システムを構築している。
解決するための優れた特性を有するものである ・都市型分散エネのハード面、ソフト面におい
こと。
て先進性がある。
・同様の施設への普及・波及が期待できる。
・申請各社とも財務基盤は良好で、実施体制も
明確である。
・適切な実施体制及び財務基盤を有しているこ ・ライフサイクルコストを考慮し、システムの
事業者適格性
と。
信頼性・安定化・最適化を補助事業終了後も長
・設備の保守整備計画について具体的に記載
期にわたし実現するとされている。
し、補助事業完了後も継続的に実施できるこ
・自己資金での事業展開が想定されている。
と。
・自社工場内で展開される事業であることか
ら、補助事業終了後も継続的な実施が想定され
る。
・事業内容が具体的に記載されており、かつ実
施体制、方法、スケジュールが効率的かつ確実
に実施可能なものであること。
・事業に必要な機器、システム類の仕様が定
まっていること。(基本設計、容量計算が完了
事業実施確実性
している等)
・補助事業を達成、継続するための原材料の確
保がされていること。
・関連する許認可や法規制の検討、事業者間や
供給先、近隣との調整、事業用地確保につい
て、完了していること又は確実であること。
・スケジュール、機器及びシステム関係の調達
など詳細に詰められていることから、事業の実
施確実性は高い。
・体制、遂行工程、手順等よく検討されてい
る。
・申請各社において実施体制、方法、スケ
ジュールについて合意・確認されているほか、
用地の確保や必要な機器、システムの仕様検討
等が完了しているなど事業実施の確実性が高
い。
・地場の未利用エネルギーを有効活用すること
を前提にシステム検討が適切にされている。
・多様な電源によるリスク回避が可能で、セ
・非常時の事業継続性(BCP等)を想定する キュリティ対策も適切である。
場合は、非常時のエネルギー供給について検討 ・災害時は飲料供給の早期再開で、地域社会と
災害等リスク対応
していること。
地域経済に貢献するとされている。
・補助事業のサイバーセキュリティについて検 ・停電時の電力供給の仕組みを構築しているこ
討していること。
とに加え、サイバーセキュリティについても定
期的な見直しを含め、具体的に検討されてい
る。
・地域における経済の発展、雇用の創出、生活
の豊かさの向上に資する等、地域に密着した事 ・今後地域の分散型エネルギーシステムとして
加点項目
業であること。
普及拡大を視野を入れたい。
・再生可能エネルギーの面的利用について内容 ・地域特性を生かした地産地消事業である。
が優れていること。
・国や県の表彰制度への申請を予定している。
・その他特筆すべき事項
2.評価の低かった案件に関する委員のコメント
評価項目
環境性
評価ポイント
・省エネルギー量、省エネルギー率、省CO2
について優れていること。
・経済的に成立する運用を継続できること。
経済性
・費用対効果、投資回収年数が優れているこ
と。
委員からのコメント
・計画値が事業性水準に達していない。
・費用対効果と投資回収年数があまり良くな
い。
・他地域への普及に向けた先導性があり、得ら
れる成果が今後の指針となるものや、幅広い成
果の活用が期待されること。
先導性・新規性
・他事業において類似の事例がない若しくは少
なく、分散型エネルギーの地産地消等の課題を
解決するための優れた特性を有するものである
・面的利用として疑問がある。
・自家消費のみに留まるような小規模な(実効
性のない)再生可能エネルギー設備の導入は、
補助金の趣旨からも評価には値しない。
こと。
・適切な実施体制及び財務基盤を有しているこ
と。
事業者適格性
・設備の保守整備計画について具体的に記載
し、補助事業完了後も継続的に実施できるこ
と。
・長期の投資回収までに不確定要素が多い。
・事業内容が具体的に記載されており、かつ実
施体制、方法、スケジュールが効率的かつ確実
に実施可能なものであること。
・事業に必要な機器、システム類の仕様が定
まっていること。(基本設計、容量計算が完了
事業実施確実性
している等)
・補助事業を達成、継続するための原材料の確
保がされていること。
・投資金額に対する返済等、事業の継続には不
安が残る。
・機器容量や熱バランスもわからず、技術的根
拠も不明である。
・関連する許認可や法規制の検討、事業者間や
供給先、近隣との調整、事業用地確保につい
て、完了していること又は確実であること。
・非常時の事業継続性(BCP等)を想定する
場合は、非常時のエネルギー供給について検討
災害等リスク対応
していること。
・補助事業のサイバーセキュリティについて検
・リスク評価が甘い点がある。
・電力が停止した場合、設備の運転不可能。
討していること。
・地域における経済の発展、雇用の創出、生活
の豊かさの向上に資する等、地域に密着した事
加点項目
業であること。
・再生可能エネルギーの面的利用について内容
が優れていること。
・その他特筆すべき事項
ー