平成28年度地産地消型再生可能エネルギー面的利用等推進事業費補助

平成28年度地産地消型再生可能エネルギー面的利用等推進事業費補助金
(エネルギーシステムモデル構築事業)採択結果(第一回)について
平成28年6月29日
採択結果について
評価委員会での審議に基づいて厳正な審査を行い、以下の事業について採択が決定しました(採択決定日:平成28年6月27日)。
なお、今後の参考として、評価の高かった案件および評価の低かった案件に関する委員会からのコメントについても別紙に掲載しておりますので、ご参照ください。
平成28年度地産地消型再生可能エネルギー面的利用等推進事業費補助金(エネルギーシステムモデル構築事業) 採択者一覧(第一回)
採択事業者
北海道瓦斯株式会社
札幌市
申請地域
補助事業の名称
北海道札幌市
札幌市北4東6地区再開発におけるエネルギーの面的利用事業
埼玉県狭山市
高効率CGSと再エネを活用したエネルギーの面的利用
東京都中央区
自立分散型エネルギーの面的利用による日本橋スマートシティの構築
長野県諏訪市
地域災害拠点病院における複合再生可能エネルギー面的利用
愛知県安城市
地産地消型コージェネレーション設備の導入による電気と熱の面的利用推進事業
滋賀県栗東市
日清食品(株)滋賀新事業所におけるスマートエネルギー推進事業
福岡県宮若市
地産地消型再エネ水素エネルギーマネジメントシステム導入
芙蓉総合リース株式会社
本田技研工業株式会社
日本ファシリティ・ソリューション株式会社
三井不動産TGスマートエナジー株式会社
株式会社シーエナジー
日本赤十字社 諏訪赤十字病院
諏訪市
興銀リース株式会社
山崎製パン株式会社
東邦ガスエンジニアリング株式会社
三井住友ファイナンス&リース株式会社
日清食品株式会社
株式会社OGCTS
トヨタ自動車九州株式会社
豊田通商株式会社
九電テクノシステムズ株式会社
福岡県
以上 7件
別紙
<参考>
1.評価の高かった案件に関する委員のコメント
評価項目
評価ポイント
委員からのコメント
・非常に大きな省エネ量、省エネ率、省CO2率
が見込める。
環境性
・省エネルギー量、省エネルギー率、省CO2 ・未利用エネルギーを積極的に活用しており、
について優れていること。
多様化が図られている。
・省エネ率、省CO2率も高く都市熱電インフラ
整備として適切である。
・経済的に成立する運用を継続できること。
経済性
・費用対効果、投資回収年数が優れているこ
・省エネ量が大きく経済性も良い。
と。
・他地域への普及に向けた先導性があり、得ら ・EMSで最適制御を行う、複数の再エネを導入
れる成果が今後の指針となるものや、幅広い成 する等、高く評価できる。
果の活用が期待されること。
先導性・新規性
・多様なエネルギーを一括管理できるシステム
・他事業において類似の事例がない若しくは少 構築が予定されており、業種を問わず普及展開
なく、分散型エネルギーの地産地消等の課題を が可能である。
解決するための優れた特性を有するものである ・地域の特性を生かした効果的なシステムであ
こと。
り、ビジネスモデルとなりうる。
・適切な実施体制及び財務基盤を有しているこ ・財務基盤が良好であるほか、補助事業終了後
事業者適格性
と。
の事業計画もある。
・設備の保守整備計画について具体的に記載
・システム機器について中長期メンテナンス計
し、補助事業完了後も継続的に実施できるこ
画の立案、実行が予定されており、補助事業終
と。
了後も継続実施が想定される。
・事業内容が具体的に記載されており、かつ実 ・エネルギーサービス事業に基づいた体制が整
施体制、方法、スケジュールが効率的かつ確実 備されている。また、地域と連携した体制が組
に実施可能なものであること。
まれている。
・事業に必要な機器、システム類の仕様が定
・参加事業者の役割分担ができており、自治体
まっていること。(基本設計、容量計算が完了 の計画とも関連付けられている。
事業実施確実性
している等)
・実施体制およびスケジュールが明確であり、
・補助事業を達成、継続するための原材料の確 事業実施地域は都市計画が決定済である。
保がされていること。
・事業者間で実施内容、体制、方法、スケ
・関連する許認可や法規制の検討、事業者間や ジュールについて合意済みのほか、用地の確保
供給先、近隣との調整、事業用地確保につい
や必要な機器、システム仕様検討等が完了して
て、完了していること又は確実であること。
いる等、事業実施の確実性が高い。
・非常時の事業継続性(BCP等)を想定する ・建物構造も含めた地震対策を施している。
場合は、非常時のエネルギー供給について検討 ・非常時にはCGSでの電力供給が可能となって
災害等リスク対応
していること。
いる。
・補助事業のサイバーセキュリティについて検 ・系統電力やガス供給の遮断があっても対応可
討していること。
能なシステムであり、都市水害への対策もなさ
れている。
・地域の避難所として、水供給のためのポンプ
・地域における経済の発展、雇用の創出、生活
の豊かさの向上に資する等、地域に密着した事
加点項目
業であること。
・再生可能エネルギーの面的利用について内容
が優れていること。
・その他特筆すべき事項
への電力供給が確保されており、防災機能の強
化が盛り込まれている。
・下水熱や地熱を利用しており、独自性もあ
る。
・面的利用が加速されることが想定され、地域
雇用の創出にも寄与するものと思われる。
・地域経済への配慮が高く、地域経済への影響
額も試算されている。
2.評価の低かった案件に関する委員のコメント
評価項目
環境性
経済性
評価ポイント
・省エネルギー量、省エネルギー率、省CO2 ・省エネ量や省エネ率が低く、補助金の趣旨に
について優れていること。
合わない。
・経済的に成立する運用を継続できること。
・環境性や先進性は高いが、投資効率が非常に
・費用対効果、投資回収年数が優れているこ
小さい。
と。
・費用対効果が非常に小さい。
・他地域への普及に向けた先導性があり、得ら
れる成果が今後の指針となるものや、幅広い成
果の活用が期待されること。
先導性・新規性
委員からのコメント
・他事業において類似の事例がない若しくは少
なく、分散型エネルギーの地産地消等の課題を
解決するための優れた特性を有するものである
こと。
・新規性が全くない。
・系統電力を使っており地産地消でもなく、何
の工夫も新規性もない。
・負荷側への工夫などが見られない。
・単に特定設備を設置したもので、一般的なシ
ステム構成であり、新規性・先導性に乏しい。
・適切な実施体制及び財務基盤を有しているこ
と。
事業者適格性
・設備の保守整備計画について具体的に記載
し、補助事業完了後も継続的に実施できるこ
と。
・財務基盤が脆弱であり、長期の投資回収まで
不確定要素が多い。
・事業内容が具体的に記載されており、かつ実
施体制、方法、スケジュールが効率的かつ確実
に実施可能なものであること。
・事業に必要な機器、システム類の仕様が定
まっていること。(基本設計、容量計算が完了
事業実施確実性
している等)
・事業の信頼性がない。
・補助事業を達成、継続するための原材料の確
保がされていること。
・関連する許認可や法規制の検討、事業者間や
供給先、近隣との調整、事業用地確保につい
て、完了していること又は確実であること。
・非常時の事業継続性(BCP等)を想定する
場合は、非常時のエネルギー供給について検討
災害等リスク対応
していること。
・補助事業のサイバーセキュリティについて検
・電力供給は外部に依存しており、事業者側で
の対策は見られない。
討していること。
・地域における経済の発展、雇用の創出、生活
の豊かさの向上に資する等、地域に密着した事
加点項目
業であること。
・再生可能エネルギーの面的利用について内容
・特に地域性は見られない。
が優れていること。
・その他特筆すべき事項
※その他、全体的な話として、①概要書に詳細なエネルギーバランスが書かれていない、②災害時リスク対応において
サイバーセキュリティの具体的取り組み内容が不明、等のコメント有り。