鋼魂 Vol.34

ハガネ
平成 28 年 8 月 発行
ダマシイ
鋼 魂
(Vol.34)
㈱ 峰 岸 商 会
(本 社) 甲府市増坪町74 TEL055-241-3151 FAX055-241-8530
(営業所) 上野原市新田661 TEL0554-62-3321 FAX0554-62-3322
常日頃峰岸商会をご利用いただきまして、ありがとうございます。
夏本番で暑い日が多いですが体調管理には、気を付けて頂きたいと思います。
製造業にはまだまだ厳しい状況ですが、皆様のお役に立てる様に行動して
いきたいと思います。
さて、今回はアルニコ磁石についてお知らせさせて頂きます。(営業部 山田)
<編集者>
塚原 佳由
望月 博隆
村松
貴
赤木 健三
山田 幸平
鋼種 Q & A ~アルニコ磁石について
アルニコ磁石とは、アルミニウム(Al)ニッケル(Ni)コバルト(CO)を原料として鋳造された磁石に
なります。[アルニコ]の名前の由来は、各元素記号を単純に並べてアルニコ(al,ni,co)と呼ばれるよ
うになったようです。または、鋳造磁石とも呼ばれているようです。アルニコ合金は、溶解した金属材料を磁界
の中で冷却することにより優れた磁力と耐熱安定性を持った永久磁石として精製することが出来ます。
鉄や銅、またはチタンなどを添加物として加えることもあり、強い永久磁石として利用されております。コバル
ト(CO)を使用しているため高価な材料となってしまいます。
【使用用途】
アルニコ磁石は電気モーターやスピーカー、医療機器、ギターのピックアップ部分などに用いられています。外
部温度による磁気特性の変化が少ないため精密機器に用いられたり、キュリー点が高い特性を活かして高温にな
る部分での使用や、減磁の性質を活かして永電磁マグネットなどに利用されています。計器用を中心に根強い需
要があり、重要な磁石であることには変わりません。酸化鉄(鉄サビ)を主成分とする安価なフェライト磁石が
登場する20世紀半ばまで、アルニコ磁石は磁石として最もよく用いられていました。アルニコ磁石は地球磁場
の約3,000倍に相当する1,500ガウス程の磁束密度を持っております。
長所
耐高温、機械的強度が高い
短所
反磁界の大きい薄板形状では、使用することが出来ない。材料費が高価。
★社長のワンポイント★
暑中お見舞い申し上げます。
先日機械要素展に見学し多くの情報を得て諸処問題を抱えて帰って参りました。山梨の製造業立ち位置として現状山梨の医療分野の斡
旋や技術の共有と言う事で多くの研究会が発足してメーカーの見学会、医療現場のお困り毎を聴いて製造していくという長い道のりの中
で、丁度福島県の行政の方々と話す機会を得て取り組みを聞いて参りました。先ず驚いたのは、『一般財団法人・ふくしま医療機器産業
推進機構』が出来上がり医療機器の開発から事業までの一体的に支援するという立ち位置で平成24年から有識者会議を立ち上げ、整備
費用として134億円かけて福島県の製造業で医療機関に関する会社はじめメーカーとのジョイントを全ての支援を行っているとのこ
と。行政中心に医療関係のメーカーさんを誘致して製造業の優位性をアピールして「医療機器に関する事業支援」「医療機器に関するプ
ロジェクト管理」「人材育成」「交流促進及び取引支援」「コンサルティング」「安全性に関する情報収集、整理、提供」。QMS、Q
SR、ISO13485、ISO17025の取得支援等はなかなか難儀な部分さらに難しい、開発から認可製造までの期間短縮をこの
推進機構中心に行っていくという事。一番重要な部分を福島県で率先垂範して医療分野開拓を行っている。どの県も必死に生き残りをか
けた施策を官民で行っている。山梨と比較すると???まだまだというか二番煎じの様相は隠しきれないと、製造業界をみてみると歴然
としている。燃料電池が山梨ではと言われているが山梨の製造業には程遠い感じがしますし、半導体と言われても県内の状況を鑑みて
も???生き残りかけた山梨の製造業の未来は「自主的努力」で勝ち得なければ現状打破は出来ないと、県外から山梨を見ると不思議に
出遅れ感があるのは私だけでしょうか??製造業に力点を置いた改革が今山梨に必要な時なのに何も出来ていない・・・10年後の製造
業の形は良い形か悪い形か?踏ん張らないといけないですね。
★国中エリア動向 塚原★7月に入り稼働状況 ★郡内エリア動向 望月★梅雨も雨が少なく、
は依然として停滞しているように感じますが、忙
しく稼働している企業様もあるのが現状です。半
導体関係は年末まで仕事が出て来ると聞いていま
すが、先月同様1次止まりの仕事が多く2次下請け
まで仕事が回っていないのが現状です。県外の半
導体関係の仕事は好調のままですが、製造部門に
よっては厳しい所もあるようです。車関係は変わ
らず高稼働をキープしており、安定した稼働が続
いております。トラック関係は少しですが稼働が
落ち着いたように感じられますが、極端な落ち込
みではなく調整しているように思います。機械
メーカーでは依然として厳しい状況が続いてお
り、どこのメーカーも模索している状態と聞いて
います。参議院選も終わり11月にアメリカ大統領
選が控えています。世界経済がまだまだ安定して
いないように感じる中、山梨県の財政状況もかな
り厳しいと聞いています。ものづくりに掛けられ
る予算が厳しい状況下で、各企業様の努力が一層
必要になって行くと思われます。ヒューマンパ
ワーが大事な時です。夏バテ、体調不良、夏風邪
などに気を付けて頑張って行きましょう。
関東では水不足が心配です。今年の夏は暑さに堪える
ことになりそうです。郡内の動向ですが、6月と変わ
らずと言った感じです。工作機械メ-カ-ではF社、
M社とも仕事量に変化はないようです。F社では研究
やロボット系は残業があっても他の部署ではなく、
17時すぎると周辺に渋滞が起きるそうです。半導体
関係では、T社において装置によって仕事量にかなり
隔たりがあるそうです。そこで忙しい所と仕事が少な
い所とあるそうです。それでも仕事は続くと通達は
あったそうです。郡内における大手半導体関係は変わ
りありません。その他に1社忙しい所がありますが、
他の安い外注先に集中しているため山梨に恩恵がない
のが現状です。自動車関係でも特に変化はないようで
す。安すぎる仕事はあるそうですが手がつけられない
のが現状のようです。いろいろとお客様の所に訪問し
ていますが、「仕事量が減っている」とおっしゃる方
が日に日に増えております。この先の不安が隠せない
のが現状です。山梨全体を見ても、仕事量がある所は
一次下請け(子会社)までのように見えます。親会社
次第にもなりますが、孫会社まで仕事がまわるのが非
常に少ないそうです。これからの情勢を見ながら、今
後の動向を見て参りたいと思います。
★上野原エリア動向 山田★7月は6月より比
較的上向いたように感じております。半導体に関
してはアルミ材を使用する仕事が忙しくなってき
ているようです。エコカー関係のお客様は横ばい
で推移してると言われるお客様が多いです。機械
メーカーの第一下請様は忙しく稼働されておりま
す。しかしながら、孫請けまでは仕事が降りない
状況が多いようです。医療機関系のお客様は短納
期の仕事が増えて来て、納期割れしている部署も
あるようです。また、トラック関係はまだまだ仕
事量が戻ってきていないようです。東京・埼玉・
神奈川方面のお客様は、仕事量の安定はしていな
いが、6月よりはよくなってきている。相変わらず
突発な仕事・短納期の仕事は多い。とのお話を頂
きました。まだまだ納得できる仕事量とはいかな
いようです。選挙も終わり、山梨県の製造業には
厳しい状況が続きそうな声も聞かれますが、新社
屋増設されたお客様もいますし、大型の機械導入
されるお客様もいます。悪い状況ばかりでなは
く、良い話も出てきております。夏本番で暑い日
が多いですが、前向きに考えて厳しい状況を乗り
切り、皆様により確実な情報を集めて行きたいと
思います。