品川公共職業安定所における個人情報の漏えいについて

平 成 28 年 8 月 18 日
東 京 労 働 局
品川公共職業安定所における個人情報の漏えいについて
東京労働局(局長 渡延 忠)は、品川公共職業安定所(所長 石原 亘。以下「品川所」と
いう。)において発生した個人情報漏えいについて、下記のとおりその事実を確認の上、必要な
措置を講じましたので、概要をお知らせします。
1
概要
品川所において、
「労働条件通知書」を FAX するよう社会保険労務士に依頼したが、その際、
FAX 番号を誤って伝達したことから、無関係の事業所に誤送信されたもの。
「労働条件通知書」には A 事業所の労働条件のほか雇用保険被保険者 B 氏の氏名、住所等の個
人情報が記載されていた。
2 事実経過
(1)平成 28 年 8 月 5 日、社会保険労務士事務所所員から、A 事業所の雇用保険被保険者 B 氏に
係る「雇用保険被保険者資格取得等届訂正願」が品川所に提出されたが、確認書類が不足して
いたため、「労働条件通知書」を FAX するよう依頼した。この際、送信先 FAX 番号を誤って
伝達したことにより、誤送信されたことが判明した。
(2)平成 28 年 8 月9日、品川所の雇用保険適用課長がD事業所を訪問の上、A 事業所の労働条
件通知書を回収するとともに、経過説明と謝罪を行い、了承を得た。
(3)平成 28 年 8 月 12 日、品川所の管理部長と雇用保険適用課長が社会保険労務士に謝罪後、
社会保険労務士とともに A 事業所を訪問して事業主及び雇用保険被保険者 B 氏に経過説明と
謝罪を行い、了承を得た。
3 発生原因
(1)依頼した労働条件通知書は個人情報である認識が不足していたこと。
(2)個人情報が記載されている文書は、原則として FAX により送信しないことの確認が不十分
であったこと。
(3)事業所等に対する FAX 番号の伝達に当たり、FAX 番号の複数確認を怠ったこと。
4 再発防止対策
(1)品川所においては、8 月 12 日に緊急幹部会議を開催して、所長から本事案の概要説明と改
めて保有個人情報の取扱いについて、基本動作の徹底等を指示した。
また、8 月 12 日に非常勤職員を含む全職員を対象として個人情報漏えい防止に係る研修を
実施した。
(2)東京労働局においては、8 月 12 日に管下公共職業安定所長に対して職業安定部長から本事
案の経過と個人情報漏えい防止の徹底を改めて指示し、特に個人情報を含む書類の FAX 送信
及び送信依頼は行わないよう指示した。
指示した内容については、8 月 23 日から 9 月 16 日にかけて管下公共職業安定所に赴き、
現況確認を実施し必要な指導を行う。
また、今後開催される労働局主催の会議、研修等に当たり、個人情報漏えい防止を繰り返
し指示するとともに、個人情報の漏えい防止の取組み状況について、複数の職員による現況確
認と必要な指導を行う。
【担当】
東京労働局職業安定部雇用保険課
課
長 水戸 常博
課長補佐 畠山 勇一
電話 03(3512)1671