情報提供⽤資料 経 済 環 境 レ ポ - ト 2016年8⽉15⽇ 4-6⽉期は2期連続でプラス成⻑ -景気実勢は踊り場が継続、政策⽀援による押し上げに期待- 内閣府は、8⽉15⽇に4-6⽉期のGDP統計(1次速報値)を発表しました。当期の実質GDPは、前 期⽐年率0.2%増と事前予想(ブルームバーグ調査:同0.7%増)を下回ったものの、2期連続でプ ラス成⻑となりました(図表1)。個⼈消費の持ち直しの継続に加え、住宅投資や公共投資が政策 ⽀援を⽀えに回復したためと⾒られます。ただ、実質GDPの⽔準は、昨年10-12⽉期の落ち込み分 を取り戻した程度に過ぎず、⾜元の景気実勢は踊り場状態が継続していることが窺われます。今回 のGDP統計のポイントと国内景気の⾒通しについて、以下のように考えています。 ポイント ① -個⼈消費は2期連続で増加- 内需の柱である個⼈消費が2期連続で前期⽐増加となり、当期の成⻑を下⽀えしました。増加 ペースは鈍化したものの、前期がうるう年要因で押し上げられていたことを考慮すると、実質的 には⽐較的強い内容と評価されます。家計の節約志向は続いていると⾒られますが、物価上昇率 の鈍化による実質所得の向上や、⾦融市場の安定などが寄与したためと考えられます。また、天 候不順の影響による下押し圧⼒が弱まったと⾒られることも、⼀因と思われます。 ポイント ② -住宅と公共投資は、政策⽀援が回復を牽引- 住宅投資が3期ぶりに⼤幅な増加に転じたほか、公共投資も増加ペースを速め、成⻑の押し上 げ要因となりました。政策による⽀援効果が顕在化したためと⾒られます。住宅投資の増加は、 ⽇本銀⾏のマイナス⾦利政策の導⼊による住宅ローン⾦利の低下などが、需要を刺激し始めたた めと考えられます。公共投資は、2015年度補正予算に盛り込まれた災害復旧・防災対応の公共 事業の執⾏に加え、2016年度予算の公共事業の前倒し発注(80%程度)の効果が押し上げに寄 与し始めたと⾒られます。 (図表1)⽇本の実質GDP成⻑率の推移(単位:前期⽐年率、%) 2015年 7-9⽉ 4-6⽉ 実質GDP 2016年 10-12⽉ 4-6⽉ 1-3⽉ (1次速報値) ▲ 1.7 2.0 ▲ 1.7 2.0 0.2 ▲ 2.6 1.8 ▲ 3.2 2.8 0.6 ⺠間住宅投資 7.0 4.3 ▲ 1.8 ▲ 0.5 21.3 ⺠間設備投資 ▲ 3.5 3.0 4.8 ▲ 2.7 ▲ 1.5 1.3 ▲ 0.4 ▲ 0.7 ▲ 0.4 ▲ 0.1 ▲ 1.6 0.8 0.2 0.5 ▲ 1.0 輸出等 ▲ 15.8 10.6 ▲ 3.7 0.4 ▲ 5.9 輸⼊等 ▲ 6.8 4.9 ▲ 4.2 ▲ 2.1 ▲ 0.3 4.9 ▲ 7.5 ▲ 12.5 0.4 9.5 個⼈消費 ⺠間在庫品増加(注) 純輸出(注) 公的固定資本形成 (注)⺠間在庫品増加と純輸出は、実質GDPの伸び率に対する寄与度 (出所)内閣府資料より岡三アセットマネジメント作成 <本資料に関してご留意いただきたい事項> ■本資料は、投資環境に関する情報提供を⽬的として岡三アセットマネジメント株式会社が作成したものであり、特定のファンドの投資勧誘を⽬的として作成し たものではありません。■本資料に掲載されている市況⾒通し等は、本資料作成時点での当社の⾒解であり、将来予告なしに変更される場合があります。また、 将来の運⽤成果を保証するものでもありません。■本資料は、当社が信頼できると判断した情報を基に作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するもの ではありません。■投資信託の取得の申込みに当たっては、投資信託説明書(交付⽬論⾒書)をお渡ししますので必ず内容をご確認のうえ、投資判断はお客 様ご⾃⾝で⾏っていただきますようお願いします。 1 情報提供⽤資料 経 済 環 境 レ ポ - ト ポイント ③ -設備投資と輸出が⾜かせ要因に- ⼀⽅、設備投資が2期連続で減少したほか、輸出も2期ぶりに悪化したことが、成⻑の下押し要 因となりました。設備投資については、円⾼の進⾏や海外経済の減速による企業業績の下振れ懸 念が、製造業を中⼼に企業の投資マインドを抑制する動きが続いていると考えられます。投資予 定の設備投資の⾒直しや先送りが⾏われている可能性があります。輸出については、世界的なス マートフォン需要の鈍化が⽇本企業の得意分野である電⼦部品・デバイスなどの資本財輸出の低 迷を招いていると考えられます。 今後の国内景気の⾒通し -政策⽀援によって、景気は踊り場から回復へ- 今後の国内景気は、踊り場を脱して回復に向かうことが予想されます。 第⼀に、個⼈消費の持ち直しが続くと考えられます。短期的には五輪効果による押し上げが期 待されるほか、中期的には消費税率の引き上げ延期や、実質所得の改善が⽀えになると⾒られま す。また、⾷品価格の上昇率が値上げの⼀巡から鈍化していることも、消費者マインドにプラス 寄与すると考えられます。 第⼆に、政策による下⽀えが⾒込まれます。低⾦利による住宅需要の押し上げが⾒込まれるほ か、8⽉上旬に策定された経済対策による公共投資の押し上げが期待されます(図表2)。2016 年度の国の財政⽀出(⼀般会計と特別会計の合計)は、4.6兆円程度が予定されており、そのうち の⼤部分は震災・防災対応の公共事業となる⾒込みです。2017年1-3⽉期以降、公共投資の押し 上げが本格化すると予想されます。 第三に、⽣産の増加が⾒込まれます。⾃動⾞や電機を中⼼に熊本地震によるサプライチェーン の⼨断に伴う下押しから、順調に持ち直してきていると⾒られます。⽣産の増加が、雇⽤や所得 の増加を促していくことが期待されます。 (図表2)「未来への投資を実現する経済対策」 財政措置 (国・地⽅の歳出/財政投融資) 事業規模 ⼀億総活躍社会実現 の加速 3.4兆円程度 3.5兆円程度 (2.5兆円程度/0.9兆円程度) 21世紀型 インフラ整備 6.2兆円程度 10.7兆円程度 (1.7兆円程度/4.4兆円程度) 英国のEU離脱に伴う リスクへの対応等 1.3兆円程度 10.9兆円程度 (0.6兆円程度/0.7兆円程度) 熊本地震や東⽇本⼤震災 からの復興等 合計 2.7兆円程度 (2.7兆円程度/-) 3.0兆円程度 13.5兆円程度 28.1兆円程度 (7.5兆円程度/6.0兆円程度) (出所)内閣府資料より岡三アセットマネジメント作成 以上(作成:投資情報部) <本資料に関してご留意いただきたい事項> ■本資料は、投資環境に関する情報提供を⽬的として岡三アセットマネジメント株式会社が作成したものであり、特定のファンドの投資勧誘を⽬的として作成し たものではありません。■本資料に掲載されている市況⾒通し等は、本資料作成時点での当社の⾒解であり、将来予告なしに変更される場合があります。また、 将来の運⽤成果を保証するものでもありません。■本資料は、当社が信頼できると判断した情報を基に作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するもの ではありません。■投資信託の取得の申込みに当たっては、投資信託説明書(交付⽬論⾒書)をお渡ししますので必ず内容をご確認のうえ、投資判断はお客 様ご⾃⾝で⾏っていただきますようお願いします。 2 情報提供⽤資料 経 済 環 境 レ ポ - ト 皆様の投資判断に関する留意事項 【投資信託のリスク】 投資信託は、株式や公社債など値動きのある証券等(外貨建資産に投資する場合は為替リスクがあります。)に投資します ので、基準価額は変動します。従って、投資元本が保証されているものではなく、基準価額の下落により、損失を被り、投資元 本を割り込むことがあります。 投資信託は預貯⾦と異なります。投資信託財産に⽣じた損益は、すべて投資者の皆様に帰属します。 【留意事項】 • 投資信託のお取引に関しては、⾦融商品取引法第37条の6の規定(いわゆるクーリングオフ)の適⽤はありません。 • 投資信託は預⾦商品や保険商品ではなく、預⾦保険、保険契約者保護機構の保護の対象ではありません。 また、登録⾦融機関が取扱う投資信託は、投資者保護基⾦の対象とはなりません。 • 投資信託の収益分配は、各ファンドの分配⽅針に基づいて⾏われますが、必ず分配を⾏うものではなく、また、分配⾦の⾦額 も確定したものではありません。分配⾦は、預貯⾦の利息とは異なり、ファンドの純資産から⽀払われますので、分配⾦が⽀払 われると、その⾦額相当分、基準価額は下がります。分配⾦は、計算期間中に発⽣した収益を超えて⽀払われる場合がある ため、分配⾦の⽔準は、必ずしも計算期間におけるファンドの収益率を⽰すものではありません。また、投資者の購⼊価額に よっては、分配⾦の⼀部または全部が、実質的には元本の⼀部払戻しに相当する場合があります。ファンド購⼊後の運⽤状 況により、分配⾦額より基準価額の値上がりが⼩さかった場合も同様です。 【お客様にご負担いただく費⽤】 お客様が購⼊時に直接的に負担する費⽤ 購 ⼊ 時 ⼿ 数 料 :購⼊価額×購⼊⼝数×上限3.78%(税抜3.5%) お客様が換⾦時に直接的に負担する費⽤ 信託財産留保額:換⾦時に適⽤される基準価額×0.3%以内 お客様が信託財産で間接的に負担する費⽤ 運⽤管理費⽤(信託報酬)の実質的な負担 :純資産総額×実質上限年率2.052%(税抜1.90%) ※実質的な負担とは、ファンドの投資対象が投資信託証券の場合、その投資信託証券の信託報酬を含めた報酬のこ とをいいます。なお、実質的な運⽤管理費⽤(信託報酬)は⽬安であり、投資信託証券の実際の組⼊⽐率により 変動します。 その他費⽤・⼿数料 監 査 費 ⽤:純資産総額×上限年率0.01296%(税抜0.012%) ※上記監査費⽤の他に、有価証券等の売買に係る売買委託⼿数料、投資信託財産に関する租税、信託事務の処 理に要する諸費⽤、海外における資産の保管等に要する費⽤、受託会社の⽴替えた⽴替⾦の利息、借⼊⾦の利 息等を投資信託財産から間接的にご負担いただく場合があります。 ※監査費⽤を除くその他費⽤・⼿数料は、運⽤状況等により変動するため、事前に料率・上限額等を⽰すことはでき ません。 ●お客様にご負担いただく費⽤につきましては、運⽤状況等により変動する費⽤があることから、事前に合計⾦額若しくはその上限 額⼜はこれらの計算⽅法を⽰すことはできません。 【岡三アセットマネジメント】 商 号:岡三アセットマネジメント株式会社 事 業 内 容:投資運⽤業、投資助⾔・代理業及び第⼆種⾦融商品取引業 登 録:⾦融商品取引業者 関東財務局⻑(⾦商)第370号 加 ⼊ 協 会:⼀般社団法⼈ 投資信託協会/⼀般社団法⼈ ⽇本投資顧問業協会 上記のリスクや費⽤につきましては、⼀般的な投資信託を想定しております。各費⽤項⽬の料率は、委託会社である岡三アセットマネ ジメント株式会社が運⽤する公募投資信託のうち、最⾼の料率を記載しております。投資信託のリスクや費⽤は、個別の投資信託に より異なりますので、ご投資をされる際には、事前に、個別の投資信託の「投資信託説明書(交付⽬論⾒書)」の【投資リスク、⼿ 続 ・⼿数料等】をご確認ください。 <本資料に関するお問合わせ先> カスタマーサービス部 フリーダイヤル 0120-048-214 (9:00〜17:00 ⼟・⽇・祝祭⽇・当社休業⽇を除く) 3
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