九州・沖縄へ外国クルーズ船が寄港ラッシュ

情報提供⽤資料
経 済 環 境 レ ポ - ト
2016年8⽉4⽇
九州・沖縄へ外国クルーズ船が寄港ラッシュ
-経済対策による港湾整備でインフラ関連業界の受注拡⼤に期待近年、クルーズ船を利⽤して訪⽇する外国⼈旅⾏者が急速に増えており注⽬されています。⼤型の
外国クルーズ船※の場合、⼀隻で数千⼈程度の乗船客が⾒込まれることから、国・地⽅は、外国クル
ーズ船の受け⼊れ強化に注⼒し始めています。8⽉2⽇に閣議決定された経済対策においても観光イ
ンフラの整備が盛り込まれており、今後、港湾整備などインフラ関連業界における受注拡⼤などが期
待されます。
※外国クルーズ船:外国船社が運航するクルーズ船
九州や沖縄への外国クルーズ船が急増中
(図表1)外国クルーズ船の寄港回数(上位10港)
2013年
今年上半期(1-6⽉)の訪⽇外国⼈旅⾏者は1,171.4
万⼈と過去最⾼を記録し、通年で2,000万⼈超えの期
待が⾼まっています。空路以外に海路経由で訪⽇する
外国⼈旅⾏者も増加しており、2015年の外国クルーズ
船による訪⽇旅⾏者数は過去最⾼の111.6万⼈となり
ました。
こうしたなか、⽇本への外国クルーズ船の寄港回数
は近年、増加傾向が強まっており、個別で⾒ると、特
に九州や沖縄への寄港増加が⽬⽴っています(図表1)。
博多港では多い⽇には⼀⽇で8,000⼈以上の乗船客が
降り⽴つため、迎える観光バスが200台超も待機する
という光景も珍しくなくなってきています。
2014年
2015年
港湾名
回数
港湾名
回数
港湾名
回数
1
⽯垣
59
博多
99
博多
245
2
那覇
41
⻑崎
70
⻑崎
128
3
⻑崎
35
⽯垣
69
那覇
105
4
横浜
32
那覇
68
⽯垣
79
5
博多
19
横浜
48
⿅児島
51
6
神⼾
18
神⼾
32
神⼾
42
7
広島
16
⼩樽
31
横浜
37
8
⿅児島
16
⿅児島
29
佐世保
34
9
⼤阪
12
函館
27
広島
25
10
境
12
釧路
21
⼤阪
18
(注)ハイライトは九州と沖縄の港
(出所)国⼟交通省資料より岡三アセットマネジメント作成
⽴地の優位性ある博多港が寄港回数で1位
九州や沖縄への外国クルーズ船の寄港が多い理由と
(図表2)博多港への外国クルーズ船の寄港回数
(回)
しては、訪⽇外国⼈旅⾏者の約8割強を中国や韓国、台
400
湾などアジアからの旅⾏者が占めており ※ 、これらの
350
国々に地理的に近いことが挙げられます。
300
※2015年訪⽇旅⾏者数(⽇本政府観光局(JNTO)資料)より
九州では特に博多港への寄港が⼤幅に伸びており、2
年連続で外国クルーズ船の寄港回数で国内1位となっ
増)の寄港が⾒込まれています(図表2)。博多港の周
100
辺約5㎞圏内には、キャナルシティ博多(ショッピン
50
に出⼊国審査を迅速に⾏える「クルーズセンター」を
新設(2015年)するなど、受け⼊れ体制を強化してお
り、今後も外国クルーズ船の寄港増加が期待されます。
245
200
150
光の拠点として⽴地に優れています。また、中央ふ頭
334
250
ています。2016年についても、334回(前年⽐36%
グモール)やJR博多駅、福岡空港などがあるため、観
【予定】
99
85
26
19
0
2011年
2012年
2013年
2014年
2015年
2016年
(注)2016年は博多港公表の寄港予定の数値(2016年7⽉1⽇現在)
(注)写真はクルーズ船のイメージであり、博多港と直接関係するものでは
ありません。
(出所)国⼟交通省資料より岡三アセットマネジメント作成
<本資料に関してご留意いただきたい事項>
■本資料は、投資環境に関する情報提供を⽬的として岡三アセットマネジメント株式会社が作成したものであり、特定のファンドの投資勧誘を⽬的として作成し
たものではありません。■本資料に掲載されている市況⾒通し等は、本資料作成時点での当社の⾒解であり、将来予告なしに変更される場合があります。また、
将来の運⽤成果を保証するものでもありません。■本資料は、当社が信頼できると判断した情報を基に作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するもの
ではありません。■投資信託の取得の申込みに当たっては、投資信託説明書(交付⽬論⾒書)をお渡ししますので必ず内容をご確認のうえ、投資判断はお客
様ご⾃⾝で⾏っていただきますようお願いします。
1
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経 済 環 境 レ ポ - ト
沖縄への寄港も⼤幅増加中
⼀⽅、海洋リゾート地としての観光資源に恵まれた
(図表3)那覇港・⽯垣港への外国クルーズ船の寄港回数
(回)
200
沖縄においても、外国クルーズ船の寄港回数は、那覇
⽯垣港寄港回数
港、⽯垣港で順調に伸びており、2015年には共に過去
那覇港寄港回数
最⾼を更新しています(図表3)。
150
那覇港、⽯垣港ではクルーズ船受け⼊れの整備を進
めており、那覇港においては、ターミナルビルで税関、
出⼊国管理、検疫の⼿続きを⾏えるようにしたほか、
79
69
100
ターミナルビルから直接クルーズ船に搭乗できるボー
ディングブリッジの整備を⾏いました。⼀⽅、⽯垣港
では⼤型クルーズ船に対応した旅客船岸壁の整備など
を新たに計画しています。また、上記以外にも宮古島
の平良港では2016年に97回の外国クルーズ船寄港が予
定(2015年実績は13回)※されるなど、沖縄への外国
クルーズ船の寄港は今後も更に増加することが期待さ
46
42
50
59
105
37
47
41
2011年
2012年
2013年
68
0
2014年
2015年
(出所)国⼟交通省資料より岡三アセットマネジメント作成
れます。
※2016年の寄港予定は2016年7⽉20⽇現在(2015年実績は⽇本船を含む)宮古島市港湾課公表資料より
※写真は⼤型クルーズ船のイメージです。
※写真は⼤型クルーズ船のイメージです。
⼤型クルーズ船の寄港が増加傾向
このような各港での様々な取り組みにより、外国ク
(回)
1,200
ルーズ船の⽇本への寄港回数は増加傾向にあり、2015
1,000
年には前年⽐48%増の965回となりました。10万トン以
800
上※のクルーズ船の寄港割合が⾼まってきており、⼤型
600
クルーズ船受け⼊れのための施設・設備など、港湾の
インフラ整備の重要性が増しています(図表4)。
※乗客定員で2,000⼈程度以上
(図表4)外国クルーズ船のサイズ別寄港回数
10万トン以上
7万トン以上〜10万トン未満
653
476
373
400
200
965
7万トン未満
177
0
2011年
2012年
2013年
2014年
2015年
(出所)国⼟交通省資料より岡三アセットマネジメント作成
<本資料に関してご留意いただきたい事項>
■本資料は、投資環境に関する情報提供を⽬的として岡三アセットマネジメント株式会社が作成したものであり、特定のファンドの投資勧誘を⽬的として作成し
たものではありません。■本資料に掲載されている市況⾒通し等は、本資料作成時点での当社の⾒解であり、将来予告なしに変更される場合があります。また、
将来の運⽤成果を保証するものでもありません。■本資料は、当社が信頼できると判断した情報を基に作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するもの
ではありません。■投資信託の取得の申込みに当たっては、投資信託説明書(交付⽬論⾒書)をお渡ししますので必ず内容をご確認のうえ、投資判断はお客
様ご⾃⾝で⾏っていただきますようお願いします。
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政府は経済対策で港湾インフラ整備を促進
(図表5)「未来への投資を実現する経済対策」
財政措置
(国・地⽅の歳出/財政投融資)
政府が8⽉2⽇に閣議決定した「未来への投資を実
現する経済対策」では、年内を⽬途に「観光インフラ
整備プログラム(仮称)」を策定することとし、⼤型
クルーズ船受け⼊れのための港湾整備が対象として盛
り込まれました。今回の経済対策では、財政措置とし
て「21世紀型インフラ整備」に6.2兆円程度と最も多
⼀億総活躍社会実現
の加速
3.4兆円程度
3.5兆円程度
(2.5兆円程度/0.9兆円程度)
21世紀型
インフラ整備
6.2兆円程度
10.7兆円程度
(1.7兆円程度/4.4兆円程度)
英国のEU離脱に伴う
リスクへの対応等
1.3兆円程度
10.9兆円程度
(0.6兆円程度/0.7兆円程度)
く割り当てられており、事業規模も10.7兆円程度と⼤
熊本地震や東⽇本⼤震災
からの復興等
規模なものとなることから、港湾整備などを通じてイ
合計
ンフラ関連業界へ受注拡⼤の波及効果が期待されます
(図表5)。
事業規模
2.7兆円程度
(2.7兆円程度/-)
3.0兆円程度
13.5兆円程度
28.1兆円程度
(7.5兆円程度/6.0兆円程度)
(出所)内閣府資料より岡三アセットマネジメント作成
以上(作成:投資情報部)
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その他費⽤・⼿数料
監 査 費 ⽤:純資産総額×上限年率0.01296%(税抜0.012%)
※上記監査費⽤の他に、有価証券等の売買に係る売買委託⼿数料、投資信託財産に関する租税、信託事務の処
理に要する諸費⽤、海外における資産の保管等に要する費⽤、受託会社の⽴替えた⽴替⾦の利息、借⼊⾦の利
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ません。
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商
号:岡三アセットマネジメント株式会社
事 業 内 容:投資運⽤業、投資助⾔・代理業及び第⼆種⾦融商品取引業
登
録:⾦融商品取引業者 関東財務局⻑(⾦商)第370号
加 ⼊ 協 会:⼀般社団法⼈ 投資信託協会/⼀般社団法⼈ ⽇本投資顧問業協会
上記のリスクや費⽤につきましては、⼀般的な投資信託を想定しております。各費⽤項⽬の料率は、委託会社である岡三アセットマネ
ジメント株式会社が運⽤する公募投資信託のうち、最⾼の料率を記載しております。投資信託のリスクや費⽤は、個別の投資信託に
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