Photog-CAD ニュース

Photog-CAD ニュース(第 32 号:平成 28 年 8 月 15 日(月)発行)
Photog-CAD の新バージョン(Ver.2.1.3)のリリース
災害査定申請支援ツール Photog-CAD(フォトジーキャド)について平成 28 年災害総合単
価への対応とともに機能改良を行い、新バージョン(Ver.2.1.3)として 9 月にリリースします
(以後、リリース版と記述します)
。
主な改良は、
「3 次元 TIN データのエクスポート機能」
、
「災害総合単価工種の順番変更」
、
「災害総合単価適用工種の拡大」
、
「Photog-CAD の変更設計機能の強化」
、
「Windows8.1 及び
Windows10 対応」です。
ここでは、リリース版の改良内容を説明します。
1.「3 次元 TIN データのエクスポート機能」の改良
1.1 改良内容
Photog-CAD には、写真測量から作成した 3 次元 TIN データをアイソメビューで表示する
とともに、この 3 次元 TIN データをエクスポートする機能があります(図-1)
。
リリース版では、
「エクスポート機能」により出力される DXF ファイルを「線ではなく面
(3DFACE)で出力」するよう改良しました。
これにより、他の CAD での利用しやすさが向上しました。
(図-1)アイソメビュー画面
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1.2 改良後の出力形式
リリース版では、図形タイプが「3D 面」として出力され、三角面がすべて単一のレイヤ
ーに格納されます。
(図-2)は、AutoCAD LT 2012 での表示例です。
全ての三角面が単一のレイヤー
Triangle に格納されています。
図形タイプが「3D 面」と
なっています。
(図-2)3 次元 TIN データのエクスポート機能
2.災害総合単価工種の順番変更
Photog-CAD の CAD 機能(査定設計書作成機能)に用意されているコマンドの内、
「断面
図」を押すか、「数量」を押した後「行追加」を押すと「工種選択」画面が表示されます。リ
リース版では、工種の順番の変更に対応しています。
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2.1 改良前の「工種選択」画面
「工種」の並び順が以下となっていました。
「石積工」
「石張工」が 2 回繰り返されています。
①石積工
②石張工
③石積工
④石張工
2.2 リリース版の「工種選択」画面
「石積工」
「石張工」がまとめられ、
「工種」欄の「石積工」「石張工」が 1 個ずつとなりま
す。
3.災害総合単価適用工種の拡大
平成 28 年災害総合単価は、全国で使用可能な 122 工種に加え、熊本県のみで使用可能な
27 工種が追加されました。
熊本県のみに追加された「工種」は以下の通りです。
「掘削工」
「運搬工」
「積込」
「盛土工」「構造物取壊工」
「アスファルト舗装工」
「歩道工」
「舗装工」
「路側防護柵工」
Photog-CAD は、熊本県のユーザに対し 122 工種+27 工種=149 工種を利用できるよう改
良しました。熊本県以外のユーザは従来どおり 122 工種が利用できます。
4.Photog-CAD の変更設計機能の強化
当初設計に変更が生じた場合には、展開図の変更箇所を朱書きし、数量編集の変更箇所を青
文字表示します。その機能を強化し、「小口止工」や「雑工」においても表示できるよう改良
しました。
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図-3 は「変更設計の展開図」です。変更設計で、左端のコンクリートブロック積工の高さが
修正された例です。小口止工は、自動的に修正されます。
図-4 は変更設計の「数量編集」画面です。変更設計で、小口止工とコンクリートブロック積
工の数量が変更されています。
(図-3)変更設計の展開図
(図-4)変更設計の「数量編集」画面
5.Windows8.1 及び Windows10 対応
改 良 前 の Photog-CAD に 対 応 す る OS は Windows7 の み で し た が 、 リ リ ー ス 版 は
Windows8.1 及び Windows10 の各 32bit 版、64bit 版にも対応しました。
Photog-CAD を最新の災害総合単価とリンクできるよう改良しました。皆さまに、効率よく
利用され、災害復旧に役立つことを期待しています。
以上
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