アンチバイオグラム(累計感受性率) このアンチバイオグラムは、一年間に、姫路市医師会検査センターに薬剤感受性検査のご依 頼をいただいた全施設の感受性結果を累計して求めたものです。 《例》 MRSA 略 語 感受性率 色分け表 感受性率(%) 色 ABPC 0.0 ⇒ABPCに対して感受性がある株は0.0% 赤色 0.0~49.9 GM 59.5 ⇒GMに対して感受性がある株は59.5% 黄色 50.0~89.9 VCM 100.0 ⇒VCMに対して感受性がある株は100.0% 青色 90.0~100.0 菌株数 526 ⇒一年間に検出したMRSAの菌株数 一年間に検出した【MRSA】が526株あり、感受性率はその中で感受性(S)と判定した 確率を表わしており、上記の右表のように色分けしています。 【アンチバイオグラムの活用】 アンチバイオグラムは、感染症が疑われるごく初期の段階、つまり原因微生物がまだ特定で きてない段階での初期治療(empirical therapy)の際に、患者背景などから予測された原因菌に対す る抗菌薬選択の参考になります。 【アンチバイオグラムの使用条件】 1)患者の重症度の評価ができている。 2)感染臓器が特定できている。 3)感染症診療マニュアル/ガイドラインが推奨する抗菌薬を把握している。 4)微生物検査(グラム染色など)から起炎菌を推定できる。 5)感受性率が高い(薬価の低いことが望まれる)抗菌薬を選択する。 【あとがき】 2014年度のアンチバイオグラムを作成するにあたり、前年度と比較しましたが、全体的に感 受性率に大きな変化はなく、新たな耐性の獲得は見られませんでした。 今回から検査材料別、診療科別(小児科)のデータも集計しました。菌種が同じでも材料に よって若干の相違が見られます。 「菌株数」も表記していますので、薬剤耐性菌の耐性率を見ることも可能です。ご参照くだ さい。 【注 意】 アンチバイオグラムは菌種の薬剤感受性の傾向を把握することができます。しかし、菌株に よって感受性結果が異なる場合がありますし、薬剤耐性化の可能性もありますので、「培養検 査」をご依頼の際は「薬剤感受性検査」もご依頼いただくことをお奨めします。 期間選択 2015年度 データ収集中 2014年度 2013年度 バックナンバー 2012年度 バックナンバー
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