臨床生理学Ⅱ 呼吸機能まとめテスト 20160704 模 範 解 答 問題 1 誤っているものはどれか. ① 気管支筋は交感神経刺激により収縮する. ② 胸腔内圧は常に陰圧である. ③ 肺胞にある表面活性物質は表面張力を減少させる. ④ 横隔膜の収縮は肺の吸息を引き起こす. ⑤ 横隔膜は随意筋である. 問題 2 誤っているものはどれか.2 つ選べ. ① 胸郭は延髄の呼吸中枢により周期的に駆動される. ② 橋は呼吸調節中枢である. ③ 視床は内分泌や自律神経の最高中枢である. ④ 延髄は体温中枢である. ⑤ 頚動脈小体は酸素濃度低下で呼吸が促進される. 問題 3 正しいものはどれか.2 つ選べ. ① 健常肺内の換気・血流比は 1.0 である. ② 健常肺内の換気・血流比は一様である. ③ 酸素の肺胞中の分圧は 100mmHg である. ④ 二酸化炭素の静脈血中の分圧は 40mmHg である. ⑤ 吸気は咽頭まで通過する間に水蒸気で飽和する. 問題 4 拡散能について誤っているものはどれか. ① 拡散により肺毛細血管へ移動する単位時間当りのガス量を指す. ② 間質性肺炎では肺胞壁の菲薄により拡散が障害される. ③ 通過する膜の面積により影響される. ④ 肺気腫では肺胞の有効拡散面積減少により拡散が障害される. ⑤ 膜を介してのガスの濃度差によって影響される. 問題 5 フローボリューム曲線の測定で正しいものはどれか。2 つ選べ. ① 努力呼出では最大吸気位から最大呼気位まで一気に呼出させる ② 口呼吸が可能な被験者にはノーズクリップを使用しない ③ 努力呼出曲線で明らかなプラトーを確認する. ④ プラトーが確認できない場合は,最低でも 2 秒間の呼気時間が必要である. ⑤ 閉塞性換気障害患者で呼出が持続している場合は 10 秒で検査終了とする. 1 問題 6 誤っているものはどれか. ① 高肺気量域の flow は努力依存性である. ② 安静時の呼気は受動的反跳のみである. ③ ピークフロー値は午後 4 時ごろが最低値となる. ④ 外肋間筋は吸気筋である. ⑤ 努力呼気時には腹筋,内肋間筋が働く. 問題 7 誤っているものはどれか. ① IC=IRV+TV ② VC=IC+ERV ③ FRC=ERV+RV ④ TLC=VC+RV ⑤ VC=IRV+RV+ERV 問題 8 正しいものはどれか.2 つ選べ. ① 閉塞性障害は 1 秒率が 80%以下、%肺活量が 70%以上の場合である. ② 拘束性障害は 1 秒率が 80%以上、%肺活量が 70%以下の場合である. ③ 肺気腫は閉塞性障害である. ④ 慢性気管支炎は拘束性障害である. ⑤ 重症筋無力症は拘束性障害である. 問題 9 正しいものはどれか.2 つ選べ. ① 健常者では加齢に伴いRVは減少する. ② 健常者では加齢に伴い残気率は減少する. ③ 立位から仰臥位への変換では FRC が約 20%増加する. ④ 進行した肺気腫では FRC が増加する. ⑤ 間質性肺炎では肺弾性収縮力が増加する. 問題 10 65 歳男性の動脈血液ガス分析の成績を示す.基準範囲内にある組合せはどれか.2 つ選べ ① 動脈血 pH―――――――――――7.44 ② 動脈血酸素分圧(Pao2) ―――――89Torr ③ 経皮的動脈血酸素飽和度(Spo2) ―90% ④ 動脈血二酸化炭素分圧(Paco2)――48Torr ⑤ 動脈血重炭酸イオン(HCO3-)濃度――29mEq/ℓ 問題 11 酸塩基障害異常と原因の組み合わせで誤っているものはどれか. ① 呼吸性アシドーシス―――――COPD ② 呼吸性アルカローシス――――肺結核後遺症 ③ 呼吸性アルカローシス――――間質性肺炎 ④ 代謝性アルカローシス――――大量の嘔吐 ⑤ 代謝性アシドーシス―――――腎不全 2 問題 12 肺の関連数値として誤っているものはどれか. ① 終末気管支から肺胞まで 17~23 次分岐である. ② 一回換気量は 350ml である. ③ 肺胞の総数 3 億個である. ④ 肺胞膜の厚さ 1μm 以下である. ⑤ 肺胞の直径は約 250μm である. 問題 13 呼吸器系について正しいのはどれか.2 つ選べ. ① 外肋間筋は吸息筋である. ② 横隔膜の活動は迷走神経によって支配されている. ③ 低酸素状態下での呼吸増強はヘーリング・ブロイエル反射を介する. ④ 自律的な呼吸リズムを形成する神経回路網は胸髄に存在する. ⑤ 二酸化炭素による換気量増加は延髄が刺激されることによる. 問題 14 肺気量分画で誤っているのはどれか. ① 肺線維症では全肺気量(TLC)が増加する。 ② 高度の肥満では全肺気量(TLC)が減少する。 ③ 慢性閉塞性肺疾患では残気量(RV)が増加 する。 ④ 片側の肺を摘出された後には残気量(RV)が減少する。 ⑤ 気管支喘息の発作時には機能的残気量(FRC)が増加する。 問題 15 正しいのはどれか。2 つ選べ。 ① 気管は食道の前方に位置する. ② 終末細気管支は軟骨を有する. ③ 気管支は 2 分岐を繰り返しながら末梢へ至る. ④ 気管分岐部は大動脈弓部よりも上方に位置する. ⑤ 左右の肺はそれぞれ上,中,下の 3 つの葉からなる. 問題 16 運動神経系で正しいのはどれか. ① 粗大運動,強力発揮に関与する筋肉では,神経支配比が小さい. ② 末梢神経と筋線維の接合部を,神経終板という. ③ 神経接合部における神経伝達物質は,ドパミンである. ④ 運動野は大脳皮質の中心溝より後方に存在する. ⑤ 脊髄運動神経細胞は,後角内に存在する. 問題 17 最大収縮時の針筋電図で見られる異常所見はどれか.2 つ選べ. ① 線維性電位 (線維自発電位) ② 線維束性電位 (線維束電位) ③ ミオトニー放電 (急降下爆撃音) ④ 高振幅不完全干渉波形 ⑤ 低振幅完全干渉波形 3 問題 18 針筋電図で誤っているのはどれか. ① 随意弱収縮時には,個々の運動単位電位を記録できる. ② 正常最大収縮時には,完全干渉波形を呈する. ③ 神経原性疾患では,低振幅短持続電位を呈する. ④ 神経原性疾患では,高振幅長持続電位を呈する. ⑤ 進行性筋ジストロフィでは,安静時に線維自発電位が出現する. 問題 19 末梢神経について正しいのはどれか. ① 有髄神経の伝導速度は,直径の細い線維ほど速い. ② 無髄神経の伝導速度は有髄神経より速い. ③ 神経の興奮は,一側性に伝達される. ④ 神経筋接合部の伝達物質はアセチルコリンである. ⑤ 髄鞘は導電体である. 問題 20 運動神経伝導検査において脱髄時に見られる複合筋活動電位(CMAP,M 波)の特徴で正しいのはど れか. ① 伝導ブロックは起こらない. ② 伝導速度が上昇する. ③ 時間的分散が大きくなる. ④ 振幅に変化はない. ⑤ 無反応 4
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