高分子材料における促進暴露試験の促進性について (PDF: 198.1 KB)

あいち産業
業科学技術総合
合センターニュース
2016
6 年 7 月号
高分
分子材料に
における促
促進暴露試
試験の促進
進性につ いて
生成
成します。そ
その量を表す
すカルボニル
ルインデク
1.はじめに
クは、様々な
な環
高分子材料であるプラスチック
ッス
ス(以下 CI と表示)を用
用いて耐光性
性評価を行
と、
外観の変化のみならず
ず、
境下に曝されていると
いま
ました。測定
定方法は、暴
暴露後の試験
験片を用い
特性が徐々に
に失われて劣
劣化
物理的特性や化学的特
てフ
フーリエ変換
換赤外分光光
光度計により
り赤外吸収
下において、
、劣
していきます。実際の使用環境下
-1 か ら 1600cm-1
1 の範囲で
スペ
ペクトルを 2020cm
2
、気温変化、
、水分など様
様々
化の原因は、太陽光、
測定
定しました。1715cm-1 付
付近のカルボ
ボニル基及
あります。
び 2020cm-1 付近のメチレ
付
レン基の吸光度
度を求め、
曝された場合
合の
今回、ガラス越しの太陽光に曝
の比(CI=A1715/A20220)を算出しました。
その
性試験機の一
一種であるサ
サン
屋内暴露試験と耐光性
各試
試験の CI の変
変化を図2と
と図3に示し
しました。
ーク灯式による促進暴露
露試
シャインカーボンアー
各試
試験とも線形
形的に増加し
しおり、本試
試験では、
いましたので
で紹
験の促進性についての検討を行い
屋内
内暴露試験 1 年間(CI:11.51)とサン
ンシャイン
汎用的に使用
用されている
る低
介します。試験片は汎
カー
ーボンアー ク灯式促進
進暴露試験 200 時間
エチレン
(LD
DPE)フィル
ルム
(厚さ 0.1 mm)
密度ポリエ
(C
CI:1.57)で値
値がほほ同等
等となりまし
した。
を選定しました。
2.耐光性評価について
は、尾張繊維
維技術センタ
ター4
屋内暴露試験条件は
度
し、
階南面(北緯 35 度、東経 136 度)で実施し
水平に対する
る設
試験片は、ガラス窓に貼付し、水
ました(図1)
。平成 26 年 4
置角度を 90°としま
から試験を開
開始し、試験
験片は 3 ヶ月
月毎
月 28 日か
に取り出し、21 ヶ月後まで行いました。
図1
図2
内暴露試験に
による CI の変化
屋内
図3
サン
ンシャインカ
カーボンアー
ーク灯式
屋内暴
暴露試験設置
置方法
アーク灯式促
促進
一方、サンシャインカーボンア
PT63±3 ℃、湿度 50±
±5%
暴露試験条件は、BP
ィルタは、JIS B 7753 A タイプ、水
水噴
RH、フィ
促進
進暴露試験に
による CI の変
変化
霧は行わず、暴露期間
間は、200 時間毎に取り
時
り出
0 時間まで行
行いました。なお、試料裏
裏面
し、1000
3.おわりに
にアルミ板
板を取り付け
けました。
耐光性試験に
耐
に関して、技
技術相談、依
依頼試験を
ポリエチレンは、紫
紫外線や熱な
などにより、 酸
行っ
っていますの
ので、お気軽
軽にお問合せ
せ下さい。
が起こりやす
すいため、カ
カルボニル基
基を
化反応が
尾張繊維
維技術センタ
ター 機能加
加工室 深谷憲男 (0586-45-7871)
研 究 テ ー マ : AB
BS 樹脂材料
料の耐光性評価
価と劣化予測
測に関する研
研究
担当分
分野 : 繊維
維・高分子材
材料の物性評
評価
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