~困難という予防接種~

東中津中学校 学校通信 14 号
学校経営の重点目標
1.学習指導の充実(最重点目標)
2.積極的な生徒指導
3.小・中、地域との連携強化
今日で一学期が終了します。それぞれが「本年度は頑張るぞ」と志を掲げてスタートした4月8日から早いもので
103 日間の日々が経過しました。始業式で「目標を持って生活しよう」
、
「変化に対応できる人になろう」という話をし
ましたが、学期の終わりという、節目にあたる今日、次の3点について、自分の姿を振り返ってみて下さい。
○ 学習や部活動といった、中学生としてしなければならないこと
○ 挨拶や掃除等の日常生活のこと
○ 早寝・早起き・朝ご飯といった、健康に関すること
学業の面で大きく伸びた人もあるでしょう。部活動に力を注ぎ、 活躍できた人もある
でしょう。新しい友達ができた人もあるでしょう。今頑張っているけれど、まだ成果
が表れていない人もあるでしょう。ぜひ一人一人が一学期を振り返り、成長したところ、
今後、努力が必要なところを明らかにし、これからの糧(かて)にしてほしいと思い ます。そして、この夏休みに
おいても、何か一つ目標を立ててチャレンジし、やり遂げるという経験をしてほしいと思います。そうすれば必ず自
信が生まれます。何となくだらだらと過ごして 何をやったか分からないという夏休みでは空しいと思います。今年の
夏休みは、ぜひ「チャレンジする夏休み」にしましょう!
○ 明日からの 42 日間の夏休み、全員が暑さや誘惑に負けない「事故ゼロ・非行ゼロ」で過ごせるよう願っていま
す。そして、9月 1日の始業式には、一回りたくましく成長した皆さんと会えることを 楽しみにしています。
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ブラックボード
~困難という予防接種~
困難
三光中学校に勤務していたときに、
「虫博士」と呼ばれる、おまわりさんに出会った。昆虫の世界では有
名な人物である。著書の中には「捕まえた犯人の数より、虫の数の方が多い」とのこと。
(故 筑紫哲也評)
その三光駐在のおまわりさん「S」氏の著書「大人になりそこねた少年」の中に共感する一文があったの
で紹介します。
★久しぶりにいい話を聞いた。村で開かれた「青少年健全育成村民会議総会」でのこと。講師は福教大で
教鞭をとっておられた三浦清一郎先生。
演題は「生きる力を育む~保護者や地域はどうかかわるべきか。
」
生きる力を
講演の内容は期待通り、いやそれ以上に迫力と説得力があった。
育むために
○ 体力や耐性のない人間に学力、道徳性、感受性を植え込むのは無理だ。
○ 戦後教育、家庭の躾、過保護が自立できない人間を作ってしまった。
○ 不登校、閉じこもり、フリーターなどが出現するのは、
「子育ての失敗の結果」である。
○ 子どもに対する過剰な世話、親が指示をし過ぎる、子どもの意見を聞きすぎることが生きる力を低下さ
せた。さらに自然体験欠如、自発的活動体験の欠落、困難体験の欠落」を指摘。
「可愛い子には旅をさ
せよ」
「辛さに耐えて力強く育てる」ための知恵であると説かれた。病気を治す方法は二つの方法、
つまり医者が手術や薬で病巣を取り除くことと、病気にかからないように予防することに例えて、現代社
会の病気治療には「困難」という菌を接種して、
社会に対する「抵抗力」をつけることが大事であると指摘され
た。そして、過剰な世話には重大な副作用があることを忘れてはならないと断言された。
~最後に、親の世話や指示は半分に控え、「学ぶ意欲」と「がまん」を讃えよ。基本的には子どもの意見に惑わ
されず、親の意見を毅然と通せ。つまり「俺がきめたんだ、お前の気持ちはわからん」で押し通してもかま
わないと結ばれた時は、
拍手が会場に沸き起こった。
それは誰もが同じ思いを持ち、
悩んでいたからだった。
★ まずはこの夏休み期間中、親として自信をもって子どもを教育(躾)していきましょう。