平成23年度 体育部活動概要 研究主題 生涯にわたって運動に親しむ資質や能力の基礎を育てる体育指導 主題設定の理由 足立区立小学校教育研究会体育部では、平成 23 年度からの学習指導要領完 全実施に向け、2年間にわたり、 「生涯にわたって運動に親しむ資質や能力の 基礎を育てる体育指導」をテーマに、「エ、体つくり運動」と「ク、ボール運動系」 の二つの内容に絞り、各ブロックで授業実践を通し、研究を進めてきた。 具体的には、上記研究主題を培う観点から児童に身に付けさせたい内容を 明確に示し、それぞれの運動が有する特性や魅力に応じた体育指導を推し進 めた。その結果、体つくり運動では、単元計画の工夫や「動きの振り返り」 の時間の確保の有効性について、またボール運動では、ボール操作の技能向 上に向けた手立てや学習カードの有効性について検証することができた。ま た昨年度に引き続き、体つくり運動では、教師の見る視点や、 「よい動き」に ついての提示の仕方、評価の仕方について、またボール運動についてはチー ムの特長に応じた作戦の立案・工夫に関する教師側の関わり等について、課 題が浮き彫りになってきた。 平成 22 年度に発表された足立区における「体力状況調査結果」によると、 上体起こし・反復横とび・20mシャトルランにおいて、男女共に全ての学年 が前年度を上回っている。また、男子では、握力・長座体前屈・立ち幅とび に関してほとんどの学年で前年度を上回り、女子に至っては、握力・長座体 前屈についても全学年が昨年度を上回る結果となっている。しかし全国や都 の平均と比べると、握力や長座体前屈において全国や都を上回る学年が見ら れるが、20mシャトルランや 50m走においては、全国や都の平均を上回る学 年はなく、引き続き体力向上に向け、足立体育部としても様々な方策を検討・ 実施していくことが必要である。 そこで、学習指導要領完全実施に合わせ、これまで「体つくり運動」、「ボ ール運動系」に絞ってきた領域を各ブロックが選択し、より幅広い研究を進 めていくため、研究主題を引き続き「生涯にわたって運動に親しむ資質や能 力を育てる体育指導」とし、より一層体力の向上を意識し、研究を進めるこ ととした。そして、下記の視点について研究を深めていくことで、教師の指 導性を高める手立てを具体的に示していくとともに、系統性を意識した学習 や指導法について検証し、区内に広く発信していきたい。 研究の視点(内容) (1)学習内容の明確化と指導法の追究 各領域で例示された運動内容等について、精選を行うとともに、教師側 の見る視点を明確にし、児童の変容とその有効性を検証する。 (2)思考力や判断力等の資質や能力の育成 習得したことを有効に活用し、自ら考えたり工夫したりしながら運動の 課題を解決していく学習活動を展開し、授業改善に取り組む。 (3)一層の体力向上を図ることができる指導の在り方の改善 「体つくり運動」以外の領域においても、学習した結果として、より一 層の体力の向上につながる授業づくりを進める。 研究の方法 (1) A~Hのブロックごとに研究を進める。 (2) 研究領域については、各ブロックにおいて領域を選択し、研究を進め ていくこととする。 (3) 区内全校実施となる体力テストの結果も児童の実態に加え、系統性を 意識した学習の構築につなげるようにする。 (4) 授業を複数回行い、PDCAサイクルを活用し、授業実践を積み重ね ていくようにする(各ブロックで検証まで丁寧に扱うため)。 年間計画 6月 初任者・若手教員向けのガイド授業 講師:五反野小学校教諭 武田千恵子先生 富岡 7月 将人先生 実技研修会 8月 講師:平成帝京大学講師 宿泊研修会 石井 友光先生 9月 講師:元東京都小学校体育研究会会長 藤﨑 敬 先生 授業研究 F ブロック 「ボール運動」ネット型(6年生) 授業者:寺地小学校 講師:足立区指導室より 10月 研究授業 B ブロック 柴山由衣子先生 未 定 「体つくり運動遊び」(1年生) 授業者:五反野小学校 講師: 未定 柳 陽介 先生 11月 研究授業 D ブロック 「ボール運動」ベースボール型(6年生) 授業者:保木間小学校 風見 崇義先生 講師: 未定 12月 研究授業 H ブロック 「ボール運動」ゴール型(5年生) 授業者:西新井第二小学校 鈴木 宏太先生 講師: 未定 1月 実技研修会 研究部企画 2月 区小研発表会 H ブロック 3月 講師:元東京都小学校体育研究会会長 藤﨑 敬 先生 ブロック研究発表会 講師:元東京都小学校体育研究会会長 藤﨑 敬 先生
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