マンスリー・ウォッチ 米国ハイ・イールド債券市場

マンスリー・ウォッチ
米国ハイ・イールド債券市場
販売用資料
2016年8月
フィデリティ投信株式会社
米国ハイ・イールド債券の相場動向(過去1年間)
 米国ハイ・イールド債券相場(米ドルベース)は、2015年後半から2016年2月上旬にかけて、原油安などを背景に
下落しました。その後米国ハイ・イールド債券の割安感に注目が集まったことなどから上昇傾向となりました。2016
年6月の英国のEU離脱決定や、足元での原油安の影響は軽微で、米国ハイ・イールド債券相場に大きな変動はあ
りませんでした。
 円高米ドル安が進んだことが、円ベースの米国ハイ・イールド債券の下落要因となりましたが、足元では米ドル円為
替レートは底堅く推移しています。
米国ハイ・イールド債券と米ドル円の推移(過去1年間)
米国ハイ・イールド債券(米ドルベース)(左軸)
米国ハイ・イールド債券と米ドル円の騰落率と
米ドル円為替レート
米国ハイ・イールド債券(円ベース)(左軸)
米ドル円(右軸)
(米ドル円)
110
140
2016年
104.9
7月末
130 米国ハイ・イールド債券
騰落率(米ドルベース)
100
124.0
90
120
88.3
米ドル円為替レート
米ドル円騰落率
80
3カ月間
6カ月間
1年間
2.5%
4.4%
13.9%
4.9%
102.9
109.8
120.9
124.0
1.5%
-4.9%
-13.6%
-15.8%
4.0%
-0.7%
-1.6%
-11.7%
110
米国ハイ・イールド債券
104.4 騰落率(円ベース)
70
60
15年7月
104.4
1カ月間
100
15年10月
16年1月
16年4月
90
16年7月
(注)RIMESおよびBloombergよりフィデリティ投信作成。左グラフの米国ハイ・イールド
債券は期間初を100として指数化。米ドル円は実数値。 2015年7月末~2016年7月末。
右表は2016年7月末時点。
米国ハイ・イールド債券の格付別の騰落率
米国ハイ・イールド債券の格付別の推移(過去1年間)
BB格
B格
CCC格以下
110
106.7
105.0
103.0 BB格
100
90
1カ月間
3カ月間
6カ月間
2.3%
3.5%
11.5%
6.7%
B格
2.4%
3.8%
12.7%
3.0%
CCC格以下
3.0%
9.1%
27.6%
5.0%
80
(注)RIMESよりフィデリティ投信作成。左グラフは期間初を100として
指数化。2015年7月末~2016年7月末。右表は2016年7月末時点。
すべて米ドルベース。
70
60
15年7月
1
15年10月
16年1月
1年間
16年4月
上記は過去の実績であり、将来の傾向、数値等を保証もしくは示唆するものではありません。 最終ページを必ずご確認ください。
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米国ハイ・イールド債券市場
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2016年8月
フィデリティ投信株式会社
米国ハイ・イールド債券のセクター別動向(短期)
 過去1年間では、2015年後半から2016年2月上旬にかけての原油安を受けて、エネルギー・セクターが相対的に大き
く下落しました。同セクターは過去1カ月では上昇しています。
 また、今年からの鉄鉱石価格の上昇などにより鉄鋼セクターなどが相対的に大きく上昇しています。
米国ハイ・イールド債券指数とセクター別指数の騰落率(1年間騰落率上位/下位5セクター)
1カ月騰落率
1年間騰落率
4.5%
鉄鋼
5 騰
セ落
ク率
タ上
位
金属鉱山
ー
ゲーム
3.1%
消費財
3.0%
航空・宇宙
2.4%
米国ハイ・イールド債券指数
2.5%
ヘルスケア
2.0%
1.7%
2.2%
1.6%
2.0%
製紙
保険
ー
5 騰
セ落
ク率
タ下
位
12.5%
3.6%
-0.1%
輸送(空運・鉄道除き)
-5%
10.5%
9.6%
4.9%
0.7%
-5.0%
-10%
10.5%
2.5%
-2.7%
エネルギー
12.0%
0%
5%
10%
15%
20%
(注)RIMESよりフィデリティ投信作成。
2016年7月末時点。米ドルベース。
米国ハイ・イールド債券の相場動向(長期)
米国ハイ・イールド債券と米ドル円の推移
(米ドル円)
250
450
米国ハイ・イールド債券(米ドルベース)(左軸)
400
米国ハイ・イールド債券(円ベース)(左軸)
370.6
200
米ドル円(右軸)
350
333.3
300
150
250
(注)RIMESおよび
Bloombergよりフィ
104.4 デリティ投信作成。
100 米国ハイ・イールド債
券は期間初を100と
して指数化。米ドル
円は実数値。1996
年12月末~2016年
50 7月末。
200
116.1
150
100
50
96年12月
2
99年12月
02年12月
05年12月
08年12月
11年12月
14年12月
上記は過去の実績であり、将来の傾向、数値等を保証もしくは示唆するものではありません。 最終ページを必ずご確認ください。
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2016年8月
フィデリティ投信株式会社
米国ハイ・イールド債券の利回り、デフォルト率等の動向(長期)
 米国ハイ・イールド債券のスプレッド(上乗せ金利)は一時的に拡大した後、現在縮小傾向で推移しています。米国
経済の緩やかな成長を背景にデフォルト(債務不履行)率は安定的に推移すると予想され、今後のスプレッド縮小
余地も残されていると考えられます。
米国ハイ・イールド債券の利回り等の推移
米国ハイ・イールド債券利回り
米国10年国債利回り
スプレッド(上乗せ金利)
スプレッド(上乗せ金利)期間平均
25%
米国HY債券利回り
7.1%
20%
スプレッド
5.6%
15%
スプレッド平均
10%
5.4%
5%
米国10年国債利回り
0%
88年12月
1.5%
92年12月
96年12月
00年12月
04年12月
08年12月
12年12月
(注)RIMESよりフィデリティ投信作成。1988年12月末~2016年7月末。米国ハイ・イールド債券は1996年11月以前はバンクオブアメリカ・メリル
リンチ・USハイ・イールド・インデックス。それ以降はバンクオブアメリカ・メリルリンチ・USハイ・イールド・コンストレインド・インデックス。スプレッド
(上乗せ金利)は、小数点以下第2位で四捨五入した米国ハイ・イールド債券と米国10年国債の利回りの差。
米国ハイ・イールド債券のデフォルト率の推移
(%)
16
デフォルト率
14
デフォルト率期間平均
12
10
8
デフォルト率
6
5.1%
4
デフォルト率平均
2
4.7%
0
88年12月
92年12月
96年12月
00年12月
04年12月
08年12月
12年12月
(注)Moody’sよりフィデリティ投信作成。1988年12月末~2016年6月末。過去12カ月、発行体ベース。
3
上記は過去の実績であり、将来の傾向、数値等を保証もしくは示唆するものではありません。 最終ページを必ずご確認ください。
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フィデリティ投信株式会社
【注目ポイント】
米国ハイ・イールド債券と米国リートを併せ持つ効果
 多くの投資家の人気を集める米国リートは過去の投資収益が魅力的な一方、リスクが相対的に高い資産です。米国
リートに加えて米国ハイ・イールド債券を併せ持つことで、リスクの低減等、運用効率を高める効果が期待できます。
リスク・リターン・マップ(円ベース、過去10年間)
7.2%
米国HY5:米国リート5
7.0%
米国HY6:米国リート4
米国HY7:米国リート3
米国HY4:米国リート6
米国HY3:米国リート7
米国HY8:米国リート2
6.8%
米国HY2:米国リート8
米国HY9:米国リート1
6.6%
米国HY1:米国リート9
米国ハイ・イールド債券
6.4%
米国リート
リターン
6.2%
6.0%
5.8%
5.6%
10%
12%
14%
16%
18%
20%
22%
24%
26%
28%
30%
リスク
(注)RIMESおよびBloombergよりフィデリティ投信作成。2006年7月末~2016年7月末。円ベース。米国HYは米国ハイ・イールド債券を指します。
 米国リートに加えて米国ハイ・イールド債券を併せ持つことで、リスクの低減と利回りの向上が期待できます。
米国ハイ・イールド債券と米国リートを併せ持つことによる
リスクと利回りの変化
30%
利回り
25%
24.3%
リスク
20%
15.3%
15.9%
27.5%
25.9%
16.7%
17.6%
18.7%
20.0%
21.3%
22.8%
15%
10%
7.1%
6.8%
6.4%
6.1%
5.7%
5.3%
5.0%
4.6%
4.2%
3.9%
3.5%
米国HY4:
米国リート6
米国HY3:
米国リート7
米国HY2:
米国リート8
米国HY1:
米国リート9
米国リート
5%
0%
米国ハイ・
米国HY9:
イールド債券 米国リート1
米国HY8:
米国リート2
米国HY7:
米国リート3
米国HY6:
米国リート4
米国HY5:
米国リート5
(注)RIMES、Bloomberg、NAREITよりフィデリティ投信作成。リスクは2006年7月末~2016年7月末。円ベース。利回りは2016年7月末時点。
米国HYは米国ハイ・イールド債券を指します。
4
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米国ハイ・イールド債券市場
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2016年8月
フィデリティ投信株式会社
【注目ポイント】
高利回りの金利収入がもたらす「クッション」の効果
 過去の長期実績を見ると、米国株式の上昇要因では価格変動が半分以上を占める一方、米国ハイ・イールド債券の
上昇要因では金利収入が全てを占めています。
 米国株式はいったん価格が下落してしまうと、再び価格が上昇しなければ、トータル・リターンが回復しにくいのに対し、
米国ハイ・イールド債券では、金利収入が長期になるほど積み上がり、価格が下落したとしても、金利収入が「クッ
ション」の役割を果たしてくれていることが分かります。
米国ハイ・イールド債券の収益要因分解
350
トータル・リターン
価格変動要因
■金利収入要因
300
250
金利収入要因
+235.7%
200
トータル・リターン
+228.6%
150
価格変動要因
-7.1%
100
50
0
00年
02年
04年
06年
08年
10年
12年
14年
米国株式の収益要因分解
350
トータル・リターン
300
価格変動要因
■配当収入要因
250
配当収入要因
+59.3%
200
150
価格変動要因
+64.6%
100
トータル・リターン
+123.9%
50
0
00年
02年
04年
06年
08年
10年
12年
14年
(注)RIMESよりフィデリティ投信作成。2000年12月末~2016年7月末。米ドルベース。期間初を100として指数化。
金利収入要因と配当収入要因は金利配当収入の再投資効果も含みます。
5
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(ご参考)主な資産の騰落率と米国実質GDP成長率
主な資産の騰落率(米ドルベース)と米国実質GDP成長率
米国ハイ・
イールド債券
米国国債
米国投資
適格債
米国株式
米国リート
バンクローン
1997年
12.9%
9.6%
9.7%
33.4%
20.3%
8.3%
4.4%
1998年
2.9%
10.0%
10.0%
28.6%
-17.5%
5.3%
5.0%
1999年
2.4%
-2.4%
-2.4%
21.0%
-4.6%
4.7%
4.7%
2000年
-5.3%
13.3%
12.7%
-9.1%
26.4%
4.9%
2.9%
2001年
4.5%
6.8%
8.0%
-11.9%
13.9%
2.6%
0.2%
2002年
-0.5%
11.6%
11.1%
-22.1%
3.8%
1.1%
2.0%
2003年
28.0%
2.3%
4.1%
28.7%
37.1%
11.0%
4.4%
2004年
10.9%
3.5%
3.9%
10.9%
31.6%
5.6%
3.1%
2005年
2.8%
2.8%
2.5%
4.9%
12.2%
5.7%
3.0%
2006年
10.7%
3.1%
3.8%
15.8%
35.1%
7.3%
2.4%
2007年
2.6%
9.1%
7.5%
5.5%
-15.7%
1.9%
1.9%
2008年
-26.1%
14.0%
6.1%
-37.0%
-37.7%
-28.8%
-2.8%
2009年
58.1%
-3.7%
3.7%
26.5%
28.0%
44.9%
-0.2%
2010年
15.1%
5.9%
6.7%
15.1%
28.0%
10.0%
2.7%
2011年
4.4%
9.8%
8.5%
2.1%
8.3%
1.8%
1.7%
2012年
15.5%
2.2%
4.9%
16.0%
18.1%
9.4%
1.3%
2013年
7.4%
-3.3%
-2.7%
32.4%
2.5%
6.2%
2.7%
2014年
2.5%
6.0%
6.3%
13.7%
30.1%
2.1%
2.5%
2015年
-4.6%
0.8%
0.4%
1.4%
3.2%
-0.4%
1.9%
2016年*
12.1%
6.1%
7.0%
7.7%
18.1%
5.7%
1.2%
1年間
4.9%
6.1%
6.7%
5.6%
22.3%
2.3%
3年間
13.8%
12.6%
14.1%
37.3%
51.2%
9.8%
5年間
33.6%
18.1%
20.9%
87.4%
85.7%
23.2%
10年間
109.4%
60.7%
64.9%
110.9%
106.7%
51.8%
15年間
212.5%
99.2%
108.4%
142.4%
428.7%
97.4%
(注)RIMESおよびBloombergよりフィデリティ投信作成。2016年7月末時点。
* 資産の騰落率は2016年7月末時点の年初来騰落率。米国実質GDP成長率は2016年第2四半期時点の前年同期比成長率。
6
米国実質GDP
成長率
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販売用資料
2016年8月
フィデリティ投信株式会社
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使用・複製は固くお断りします。
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ようお願い申し上げます。なお、当社は投資信託の販売について投資家の方の契約の相手方とはなりません。
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資産の市場における取引価格の変動や為替の変動等により投資一単位当たりの価値が変動します。従ってお客様の
ご投資された金額を下回ることもあります。又、投資信託は、個別の投資信託毎に投資対象資産の種類や投資制限、
取引市場、投資対象国等が異なることから、リスクの内容や性質が異なりますので、ご投資に当たっては目論見書や
契約締結前交付書面を良くご覧下さい。
●ご投資頂くお客様には以下の費用をご負担いただきます。
・申込時に直接ご負担いただく費用:申込手数料 上限 4.32%(消費税等相当額抜き4.0%)
・換金時に直接ご負担いただく費用:信託財産留保金 上限 1%
・投資信託の保有期間中に間接的にご負担いただく費用:信託報酬 上限 年率2.0844%(消費税等相当額抜き1.93%)
・その他費用:上記以外に保有期間等に応じてご負担頂く費用があります。目論見書、契約締結前交付書面等で
ご確認ください。
ご注意)上記に記載しているリスクや費用項目につきましては、一般的な投資信託を想定しております。費用の料率に
つきましては、フィデリティ投信が運用するすべての公募投資信託のうち、徴収する夫々の費用における最高の料率を
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信託により異なりますので、ご投資をされる際には、事前に良く目論見書や契約締結前交付書面をご覧下さい。
フィデリティ投信株式会社
金融商品取引業者:関東財務局長(金商)第388号
加入協会:一般社団法人投資信託協会、一般社団法人日本投資顧問業協会
IM160809-1 CSIS160809-1
資料中グラフの注記に別途記載ない場合は以下の指数を使用しています。
米国ハイ・イールド債券はバンクオブアメリカ・メリルリンチ・USハイ・イールド・コンストレインド・インデックス。
米国ハイ・イールド債券の格付別指数はバンクオブアメリカ・メリルリンチ・USハイ・イールド・コンストレインド・インデックスの格付別指数。
米国ハイ・イールド債券のセクター別指数はバンクオブアメリカ・メリルリンチ・US・ハイ・イールド・インデックスの各業種別指数。
米国国債はバンクオブアメリカ・メリルリンチ・USトレジャリー・インデックス。
米国10年国債はバンクオブアメリカ・メリルリンチ・USトレジャリー(10年)・インデックス。
米国投資適格債はバンクオブアメリカ・メリルリンチ・USコーポレート&ガバメント・マスター・ラージ・キャピタライゼーション・インデックス。
バンクローンはクレディスイス・レバレッジド・ローン・インデックス。
米国株式はS&P500種指数。
米国リートはFTSE NAREIT Equity REITsインデックス。
7