従 属節 述 語 の ト -よ う とす る 」 姫 路 濁 協 大学 山崎 恵 O J は じめ に 舷 に① r動 作 o作 用 が 実 現 す る直 前 の状 態 」 とい うア スペ ク ト的 意 味 を表 す 場 合 と② r努 力 す る ㊤試 み る』 とい った 「動 作 主 体 の意 図 ◎意 志 』 を表 す 場 合 が あ る と言 わ れ て い る 。 基本 的 に は 「 ∼ よ う とす るJ は 主 語が 非 情 か有 情 か 、それ と関連 して b前 接 動 詞 の 種 類 に よ って 下 記 の 表 の よ うに意 味 が分 かれ る と考 え られ るO ( 例 ィ. 日 意図 ア. 夏 休み に 克 って 一 ・ 週 間が 過 ぎ よ うと良工 吐 息 。 ・ t 。 探 呼磯 を して 落 ち着 =i と した 。 タ. 街 で知 . 九を見 か けた の で . も盈 整 数旦 旦 且忠一 立畏 o エ層 で知 丸 を見 か けた ので b憂患一 挺盟違 うと した 時 も ♂ F Dまず を、で こ ろん だO 但 し、 達 成 の 自己 制 御 性 を持 つ 動詞 が 前 按 す る場 合 を 見 る と 宅上 例 ウU 淀 。 さ、 ① の 意 味 に な る には 、用 い られ る形 態 L文脈 に制 約 が あ りそ うで あ る1、 本発 表 で は 、従 属節 述 語 の r - よ うとす る」が どの よ うな形 態 o文脈 にお い て 用 い られ てい るか を調 査 し,特 に、 動 作 主 体 がそ の動 きの発 生 か ら達 成 まで を 自分 の 意 志 で 制 御 す -よ うとす るJ に 接続 した 場 合 、① の 意 味 に る こ との で き る_ 、 い わ ゆ る r意 志 動 詞 」 が r 解 釈 され や す い の は どの よ うな構 文 を取 った場 合 か を整 理 して 述 べ た い o L「 -・よ うとす る jの 用例 の 分 布 傾 向 分析 資料 は レジ 註 メ 末 に 掲 げ た 小 説 。 評 論 等 か ら収 集 した 実 例 で あ る. この 用 例 を 文 中 で使 用 され て い る位 置 に よ って 文 末 述語 、従 属節 述語 、 そ の他 (連 体 修 飾 節 述 語 、 埋 め 込 み 節 述語 e t e . ) に分 類 した 結 果 、「 ∼ よ う とす る」 は従 属節 述 語 と して 現 れ る場 合 が 多 い 事が 分か る。 チ - タ総数 基 文末述 語 従属 節 述 語 そ の他 ( 連 体修 飾 節 述 語 、 埋 め込 み 節 述 語 e t c . ) 2 ,トーr j 二うとす るJ の 現れ る従属 節 の タイ プ 今 回 の調 査 の結 果 、 .㍗- よ うとす る j の周 例 が あ った 従 属 節 は ≠ ㌢中止 飾 jF条 件 付 け の 節 jr 時間節 . 了】接 続 節 J の 5種 類 で あ った。 まず 、そ の 内 訳 と用 例 数 を -・ -覧 表 と し て 示 してお 宅O な お も 本 稿 で の従 属節 の 下位 分類 は宮 島達 夫 a仁 田義雄 編 『日本 語 類 義 表 現 の でい る。 この 嚢 か ら ト-よ う とす る3 喜 郎 旦 き条 件 斬 首 23接 続 節 宕 3き時 間 節 抱き中止 解 の 述 語 と B wで の 健 周 が多 い こ とが 分 か るO l j′ , I r - 選一 ¶ 動 分 摩 周 が 実 現 す る審 前 T J壊 簡 」 を表 す 訂- よ う とす る j 3. 蓋 . 条件筋 連署 膏の場 合 弼 例 数 の 山番 多 い 亭-∼ J弟 プ レ机 の鼻 骨 、 轟 ¢ % 宅紺 且皇悪例 弟 は こ の 意 が健 党 す るO ㌻へ,式 ル 机 が 次 の よ うな 文 型 を 聴 義時 、『. - よ う なす る 』 瞳 r動 作 丹 搾潤 が 窯 落 前 の状態 j を義 L でい る 。 持 僻 潤. 」 L ZL と後件 の 童 Z巧手 i_ _ _ . m ∴∴ -・ . V.・ ヨ 現 せ 恥 急 文型 . -トス . ル ト、 N2ガ ウ -シ , i T N ガ -・V・ごiウ ト ス / L・卜, .- V-ラ レ グ / V・ナ シ < .、 ソ 与∴ノ ∴ ㌔・ ∴ト ラ い : I ; - マ t : , Lタ ′ / ′ ∴ - V-ソ I , 'ニ ナ ッ ク . /発 見 シ タ ′ / /眼 二 人 ッ タ 呈 ・ 鮎 太が神 社 の境 内 勘嵐 豊 艶旦 呈且 と豊鼻息 、盈患杉 の木 立の 中か ら静子 が飛 び 出 して来たひ ∈あす な る物 静 ) 2. - 階 の ドアのベ ル を押 した苛応 答 が な いので も う-密度藍息 と藍急 患 、rお碑 も下 さあ も、j とい う元髄 な声が t,ため E ;女た ちの住宅 事 構 ) 3・ 故 は何 か し ら惹 か れ る気 符 で 、 も と来 た逆 の方4 p -引 蓉か え して来 た。 そ して敵 敷 虹£賭 塵 の潜-盈 払ふ ま息 藍 息 と 、患 輿 そ の四つ 角 の反 対 僻 の横 町 に慮 台で.同 じ名 の聴 廉 を掛 け た銀座 のあ る串 を発 見 した。 宅小僧 の神 様 ) 4. ピル の満 には ダ フ魔 が 臥 五人 立 って いた。 必死 に安 い切符 を売 りつ け よ うとす るダ フ展 を振 り切 り、 ピル の 四 階 にあ るホ -ル -皇 型旦ヱ 血 巳包ま 、入 り口の コ- ヒ- Oシ ョップか ら声 をか け られ た。 (-韓 の京) 前 件 と後 件 の 主 語 は 異 な っ て い る場 合 が 多 い が 、 同 じ場 合 も あ る。 こ の場 合 も後 棒 は動 作 主 体 に とって 予 期 せ ぬ 偶 発 的 な 事態 の発 生 を衷 して い るO 主 文 述 語 は過 去 形 で あ るO 「 ∼ ス ル トj が 不 特 定 主 語 を取 り主 文 述 語 が ス ル 形 の場 合 は 、個 別 ;具 体 的 な 事 態 で は な く 、 非 現 実 事 態 を仮 想 して 一 般 条件 と して 差 し出 して い るの で 、 ① の 将 然 の意 は感 じ ら れ な い。 r -シ タ ラ j も r ∼ ス ル ト」 と同 じ文 型 を と り、過 去 の 個 別 的 条 件 を表 す 場 合 は う と す る」 が 「動 作 ・ 作 用 が 実 現 す る直 前 の 状態 j の 意 に読 み とれ る。 5 . お 通夜 に 出か け よ うと した ら、秦 が 何 か紙包 をこ しらえて私 に汝 した。 (薪 のい る 日々) は ずみ をつ けて背 負 お き_ 呈上 五五 、 そ のまま前につ ん のめ りそ うに な った。 (街 角小 走 り日記 ) 6. f∼ シ タ ラ』 が 仮 定 条 件 を 表 してい る場 合 は 、① の 将 然 の 意 は感 じ られ ない O 98 r -よ 「 ∼ ス レバ / ナ ラJ は用 例 数 が少 ない の で類 型化 出来 ない が 、 両形 式 と も過 去 の 個 別 的 な条 件 を表 す こ とは な く、 常 に未 実現事 態 の実 現 を想 定 して条 件 と して差 し出 して お り、 ① の 将然 の意 は感 じられ な い 。 また 、r ∼ シ ョ ウ トス レバ スル ホ ド、 ∼ 」 とい う構 文 で は 、「 ∼ よ うとす る 」 は ② 「努 力 す る ・試 み る」 とい った r動 作 主体 の意志 ・意 図 」 を表 し、後件 で (ます ま す ) 期 待 と 反 対 の事 態 (制 御 不 可 能 な事 態 ) に陥 る とい った 内容 が述べ られ る。 3. 2. 時間節 述 語 の場 合 「 ∼ 時 」 の 用 例 中 ,90 % (57 / 6 5例 ) は r動 作 ・作用 が実 現す る直 前 の状 態 」 の 意 が 優 先 す る。 前件 と後 件 の 主 語 文型 異 Nlガ ∼ Ⅴヨ ウ トスル/ シタ時 、N2ガ∼ シ タ (∼テ 来 タ/ 現 レク ) タ/感 ジ タ 7 . 曲が り角 か ら小 学 三 、四年 の 男 の 子が三人 現れ 、 ラ ン ドセル を揺 ら しなが ら彼 のほ う-駆 けて きたo 島 崎 の 主題 を通 りす ぎ よ うとす る時、彼 は子供 た ちに声 をか けた。 (異人 た ちの鯨) 乱 「ゆ、幽 霊だ. に、逃 げ ろl 僕 が擬 け出 そ うと した 埠 、 そ の ドア が閃い て、中か ら光が蕗 下にパー ツ とあふれ 出 て きま した。 (異 人 た ち のせ ) 9. 取材 を終 え、叔 補 本 町 のア パー トか ら、旧中山道 沿いの商店街 を J R の額 絹駅 まで歩 いて,券 売横 で 池袋 ま で の切 符 を買お うと した時 、 島崎はふ と背 後 に人 の気配 を感 じた。 首筋が何 とな くこそ ば ゆい気がす るの だ 8 さ りげ な く ふ り向 いたが誰 もい な い。 (鼻人 た ちの鯨 ) 1 0 . スイ ッチ を入れ よ うと した時 、 ワー プ ロの本体が勲 くなってい る ことに気づ い た。 (兵 人 た ち の好 ) r ∼ スル トJ と 同 じ く、 後 件 は過 去形 で 、動 作 主体 に とって 予期 せ ぬ事 態 の発 生 を表 し て い るO 前件 と後 件 が 同 一 主 語 の場 合 、 主節 述 語 は r気 づ い た 、感 じた J の よ うな 藩 知 動 詞や r Vラ レ タ j とい う受 け身 の形 が多 い こ とも同様 で あ る。 次 の例 の よ うに 「ち ょ うど」「ま さに∼ よ うと した ち ょ うどそ の 時 」 な どの 語 句 が あ る と、 前件 が表 す 動 作 。行 為 に切 迫 して後 件 の事 態 が 起 こる とい う時 間 的 に よ り緊 密 な 関係 を結 んで い る。 I l ・ 息 息温泉 を出 よ う土 も且 乞え、 とよ孟盟度 、t話が鳴 った。 (リン グ) 】 2 , 母親 が甘 蕪 に捜 査者 を出 そ うと した壁 に.息 以 うちか ら連絡 が入 っ たので 、 とる もの も と りあ え ず 好 けつ け て きた って辞 さ。 (異 人た ち の館 ) また 、F ∼ よ う とす る」 が r寸 前 、矢 先 、 酵 間、途 端 」 な どに接 続 した 場 合 も 、 そ の 事 態が 「 時 」 に接 続 した場 合 よ りも切 迫 してい る こ とを表す 。 1 3. 被 害者 は すべ て 五歳 の女 の 子 で、犯 人 がユ キを毛 牙に か けよ うと した寸 前 に、兄 の沖 が気 が つ き、 そ の 時 の 日書 証宮 か ら犯 人 が割 り出 され 、 逮捕 され たのだ。 (異人 た ちの賭 ) 1 4 . 身代 金 の 要求 の篭商 もない ので 、公 開捜査 に睦み 切 ろ うとした矢先 、梓 君が書 蕪 に無 事保 禁 され た の で す 。 (異 人 た ちの館 ) 1 5 二 階入 り口の解 内電 話 か ら題 集 者 の佐 藤載 - を呼 び出 そ うと した_ 監 阻 、 目の胎 の応凍 垂 か らワイ シ ャ ツ を脆 ま く り した佐 藤 本 人が現れ た凸 (異人 た ちの輯 ) 1 6. そ してそ れ らは 私 が は っ き りと見よ 主上_ 土星塗 埠 一 つ に重な って 、 また も との退屈 な現 実 に掃 っ て しま うの だ っ た. (寛 の蘇 ) r ∼ よ うとす る」の 主 語 が 不 特 定 の場合 、主体 の意 図的行 為 を-般 論 と して述 べ て お り、 ① の 将然 の意 は な い。 99 3. 3. 中止 節 述 語 の場 合 中 止 節 で は ほ とん どが F∼ シテ j とい うテ 形 接 続 の 形 を 散 っ て い た が 、 こ の 場 合 、 前 件 と後 件 との 関 係 か ら次 の 四 つ の タ イ プ に 分 け られ る。 11例 ) (1)前 件 と後 件 が 同 一 主 語 の 動 作 で 時 間 的 に 緊 密 な 関 係 を 持 っ 場 合 ( ( 2)後 件 が 前 件 の 内 容 か ら期 待 され る結 果 以 外 の 事 態 や 同 - 主 体 の 相 反 す る動 作 を 表 し、 逆 接 的 な 関 係 に な っ て い る 場 合 日2例 ) 飼jそこから円成寺-出ようとして、運転手の不案内から大顔生に出てしまった.' ; 者5 )いる日々) 後 件 に は 予 想 外 甲期 待 外 の 出来 事 を 表 す r- て しま う」 文 や 否 定 形 や 否 定 的 な 意 味 : コ rA . Lt ) L_ ▲ _1 ・ . h I l. t r -J_† ._ 1 ′l _Ja I _I. I J⊥ + _■ ■ : t L. i 官† 守l ' )別 S E l J I: 六 : 恥 9J D ●て 王i T J !?r i l」 / ) -。 L\七 I 亡1t Jr J ご く 3)後 件 が 前 件 を 実 現 させ る た め の 何 らか の 動 作 手行 為 を 衰 して い る轟 合 宅 急畳鰯 I i 例)朝に冨ぺん、夜に百ぺんなどといわれも女の子はみな、髪のつやをよくしもう_ _ と_ 』て、目を吊りあげてブ ラッシングしたもv J h Jだb( かるく-杯) ′ / II ■ l _ 1J L L/ ● i __ L .J h▼ ・ 亡 ゴヽ _ヽ 1, - L. t. 1 h, L 一 ・ ・ 1 ・ト t . . d i LI L J _ , I .ユ . 」⊥ -l--、_▼ Y 慣行 は 削1 守智 東 現 き1 冨i )7 こU )u )1 i ] jりl j 主U j勤 TFやi T4 碍く ど衣 L,Ly、Qo ( 重き前 件 が 後 棒 の 原 因 あ理 由 を 表 し_ , 前 件 と後 件 が 密 集 関 係 を 持 つ 場 合 (轟例 き と、 立互テンビラに郁脅された。( 炎嫡 新宿鮫 Ⅴ) 例うその仲間b函鮪薪三さ ま、晶を直垂_ 乏J F- よ う とす る j が ① 「動 搾 8作 周 が 実 現 す る 直 前 の 状 態 j の 意 に 解 釈 され る の は 洞 の 場 合 で あ る C こ の 場 合 もT l -ヨ タ トシ タ 時 」 で 言 い 換 え。られ る9 室 蘭 述 語 は 「気 づ 宅 や患 呈 75 ス カ は豊里鼻 弧 見 E . 病室を且とi貼 三屋を払われた苛F 搾畠えっさ する 宴三時女を 書」宅 東経の邪 _ 工、鮫島は患いついたD傾 城 新宿鮫 V) 3. 息接 続 節 述 語 の 場 合 接 続 節 の 中 で は ほ とん ど が 逆 接 の 「 ∼ ガ 」 の 形 を 取 っ て い た が 、㍗ - よ う とす る 」が r動 作 。作 用 が 実 現 す る 直 前 の 状 態 j の 意 に優 先 的 に 解 釈 で き る も の は 7例 しか な か っ た C こ の 場 合 、「 ∼ よ う と した が 、 丁 度 そ こ ・ \/ そ の と き こ J と い う形 を と )て 、 後 件 で 新 た な 事 態 の 発 生 を 述 べ て い た り、 後 件 が 前 件 の 動 作 が 実 現 す る 直 前 に 起 こ っ た 同 一 動 作 主 体 の 無 意 識 的 な 動 き を 表 して い た りす る 。 1 9 . 丑松は鳶太郎の跡を追って,直に固辞の方-坦旦旦阜_ ラ_ _ i _ _ らち藍.丁度そこ-叔父も掃って来たので、暫時上 り 輔のところ-簾掛けて休んだ。( 破戒) 弧 矢吹は滝れたでのコ-ど-を梓のほうに差し出そうとしたが,その手が-韓、動きを止めた。( 異人たちの館) 21 .「 では、臥 これで- j と伸子は一礼 して駅長室を出よう出 符を持っていなかったんですか?j( 女社長に乾杯 !) 藍、息と足を止めて、「 あの- 今の女の人、切 F ∼ よ う とす る 」 に 前 按 す る 動 詞 が 意 志 動 詞 で 、 後 件 が Fそ の 意 志 ・意 図 に 反 した 予 想 ∼ ヨ ウ トシ 外 の 事 態 」 を 表 して い る 蕩 合 は 、 ① の 将 然 の 意 は 感 じ られ な い 。 こ の 場 合 ,「 タ / ス ル ガ 、 (逆 ニ ) ∼ テ シ マ ウ」 とい う文 型 が よ く見 られ る O あ る 結 果 を 期 待 して 、 そ の 実 現 を 目 ざ して 行 為 に 及 ん で も 、 期 待 通 りに 実 現 して くれ る と は 限 らな い 。 前 件 の 行 為 段 階 と後 件 の 結 果 段 階 とは 時 間 的 にず れ が あ る. 特 に 客 体 に 働 き か け て 変 化 を も た らす 主 体 の 意 志 的 動 作 を 捉 え て い る 「主 体 動 作 ・客 体 変 化 他 動 詞 」 は 行 為 の 実 行 段 階 と結 果 の 実 現 段 階 が 一 つ の 動 詞 の 中 に 含 ま れ て い て 切 り離 せ な い の で 、 こ れ らの 他 動 詞 の 場 合 、 これ か ら行 う行 為 の 実 行 段 階 の み 取 り上 げ て 言 うに は F ∼ シ ョ ウ トシ タ / ス ル ガ 」 文 型 が 必 要 に な る0 2 2 . 独裁者は巨大なロボットを使って町を粉砕しようとするが、煙突掃除の少年はロボットを乗っ取り.貼 独裁者 をやっつけてしまう。( シネマッド;ティーパ-ティ-) 1 00 2 3. 伝 次郎 は、お千代を押し倒そうとするが、なんと、倒れかかるどころか、びくともしないのである。( 宅霧仁左術 門 ・前 者 ) 主 語 が 不 特 定 の場 合 は r-般 的 な傾 向」 を表 してい る. 4 . ま とめ 動 作 主体 が 何 か を実 行 した り、何 か の 実 現 を 目指 して行 動 した りす る とい う意 志 的 な 動 ∼ よ うとす る」 とい う形 式 は そ の 動 作 作 を表す い わ ゆ る 「意 志 動 詞 」 に接 続 した場 合 、「 ・行 為 の実 行 段 階 と結 果 の実 現段 階 を切 り離 して 、 実 行 段 階 の 局 面 だ け を取 り立 て て い る ので 、順 当な結 果 で あれ 、予想 外 の結 果 で あれ 、後 続 す る結 果 段 階 を表 現 す る必 要 が あ る。 そ こで 、文 末 述 語 と して よ りも従属 節 述語 と して用 い られ る場 合 が 多 い の だ と考 え られ る。 そ して 、 実行 段 階 の局 面 のみ を敢 えて取 り立て て表 現 す る とい うこ とは 、後 続 す る結 果 段 階 との間 に普 通 - 般 に 予 測 され るべ き結 果 と何 らか のずれ が あ る とい う解 釈 に な りや い o E「∼ よ う とす る」 を述語 に持 つ 従属節 と主 節 との意 味 関係 】 タラ ∼ ヨ ウ トス ル ト/ シ そ る の行 為 が 実 行段 階 ま でい つ たが 、予 期 せ ぬ 形 で 唐 突 に 中断 され ∼ ヨウ トシ タ時 そ の行 為が 実 行段 階 までい った 時 に 、何 か別 の事 態 が 起 こ り、 そ の結 果 、そ の行 為 は実現 され な い 一 一ヨ ウ トシ タガ 行 為 の 実行 段 階 ま で い つた が 、期 待 .意 図 どお りに は 行 か ず 実 現 され ない ∼ ヨ ウ トシテ (1)- r ∼ ヨ ウ トシタ時 j と言 い換 え られ る ( 2)- r ∼ ヨウ トシ タガ j と言 い換 え られ る ( 3)そ の行為 の 実現 を 目指 して 、具体 的 な動 作 .行 為 を お こ な う ( 4)そ の行 為 の実 現 を 目指 した結 果 、 思 わぬ事 態 に な り、 そ の 行 [ 参 考文 献 ] (1)グル ー プ ・ジ ャマ シ イ ( 1 9 9 8 )『教 師 と学 習 者 の た め の 日本 語 文 型 辞 典 』 く ろ しお 出版 ( 2 )永井 鉄 郎 ( 1 9 9 7 )r 『∼ よ う とす る』 の 意 味 と用 法 につ い て 」 『日本 語 教 育 』9 2、 日本 語 教 育学 会 ( 3)生 田 目弥 寿 ( 1 9 96 )『日本 語 教師 のた め の現 代 日本 語 表 現 文 典 』 凡 人 社 ( 4 )宮 島達 夫 ・仁 田義 雄 編 ( 1 9 9 5 )『日本 語類 義 表 現 の文 法 (下)複 文 ・達 文 編 』 く ろ しお 出版 ( 5)森 田良 行 目9 8 0)『基 礎 日本 語 2 』 角川 書店 ( 6 )山崎恵 ( 1 9 9 8 ) ∼ よ う とす る』 の意 味 と機 能 」 『姫 路 濁 協 大 学 外 国語 学 部 紀 要 』 li、 姫 路濁 協 大学 外 国語 学部 「 『 [ 用 例 出典 〕 池 波 正太 郎 『巽 霧 仁 左 衛 門 前編 』 『雲霧 仁 左 衛 門 後 編 』 新 潮 文 庫 / 魚 柄 仁 之 助 『うお か つ流 生活 リス トラ術 一生 き活 き人 生 シン プル ライ フ -』 社 団 法 人 農 山漁 村 文 化 協 会 / 大 』 光文 社 / 大 健 次郎 『猫 の い る 日々 』 徳 間 文 沢在 昌 『天使 の牙 』 諦 淡 社 『炎蛸 新 宿 鮫 Ⅴ 庫 / 折原 - 『異 人 た ち の館 』 新潮 文 庫 / 鈴 木 光 司 Fリン グ』 角 川 ホ ラー文 庫 / 高 村 薫 『照 柿 』 講 談社 / 田辺 聖子 『か る く一杯 』 筑 摩 書房 / 中野 翠 『ムチ ッポー 文 学 館 』 文 芸 春 秋 / 原 如 私 が殺 した 少 女』早川 書房 / 松 原博 子 『女た ち の住 宅事 情 』文 春 文 庫 / 群 よ う こ 『鞄 に本 だ けつ め こん で』 新 潮 文 庫 『トラち ゃん』 集英 社 文 庫 『街 角 小 走 り 日記 』 新 潮 文 庫 / 森 毅 『もの ぐ さ数 学 の す ず め』 講 談 社文 庫 /和 田誠 『シネ マ ッ ド 。テ ィー パ ー テ ィ』 講 談 社文 庫/ 朝 日新 聞 の記 事 (1 9 9 4- 呈 9 9 7 )/ CD・ ROM版 『新 潮 文 庫 の 1 0 0冊』 新 潮 社 101
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