導入事例[東急ファシリティサービス株式会社 様][FUJITSU Enterprise Application AZCLOUD SaaS teraSpection] 東急ファシリティサービス株式会社 様 AZCLOUD SaaS teraSpection導入事例 ビル・商業施設などの管理・点検業務を「タブレット」、 「モバイルプリンター」、 「クラウド」の活用で効率化 キーワード ビルマネジメント|設備点検業務効率化|タブレット端末|クラウドシステム|モバイルプリンター 東急ファシリティサービス株式会社様(以下、同社)は、東急グループの不動産事業において、ビルや商業施設などの 管理業務を手がける「ビルマネジメント事業」、企業や商業施設へのビジネススタッフ派遣やフードサービスを提供す る「スタッフ事業」、ホテルなどの清掃・整備を行う「ホスピタリティ事業」を展開しています。ビルマネジメント事 業部では、オフィスビルや商業施設などにおける管理・点検業務の効率化と業務品質のさらなる向上が課題でした。同 社 で は、ク ラ ウ ド 型 ビ ル・マ ン シ ョ ン 点 検 情 報 管 理 サ ー ビ ス「FUJITSU Enterprise Application AZCLOUD SaaS teraSpection(アズクラウド サース テラスペクション)」を導入。タブレット端末、モバイルプリンター、クラウドを 連携させ、設備点検業務の効率化とサービス品質の向上を図りました。その経緯と効果について、同社の執行役員 ビル マネジメント事業部 副事業部長 兼 営業部長の相原淳二氏、ビルマネジメント東京施設管理部 東京設備管理課 課長の古 市秀樹氏、ビルマネジメント事業部 東京施設管理部 東京設備管理課 主任の川嶋宏和氏に伺いました。 導入の背景 ビルや商業施設などの管理・点検は 効率化や自動化が難しい業務 東京都内や神奈川県を中心に約 550 棟のオフィ スビルや商業施設などの設備管理やメンテナンス を手掛けている同社のビルマネジメント事業部。 都市再開発や新たな商業施設の建設などに伴い、 維持すること』も強く求められていました」 (相 ンターを使って、現場で入力、 原氏) 。業務の効率化、サービス品質のさらなる すぐに印刷して作業報告書とし 向上と均一化、それらの課題を解決するために、 てお客様に渡せます」 (古市氏) 。 同社は ICT システムの導入に踏み切りました。 実際のシステム選定では、現 場での活用を想定したトライア 導入の経緯 導入前のトライアルで 現場での活用を想定した 課題をクリア ルも実施。ビルマネジメント事 業部 東京施設管理部 東京設備 管理課 主任の川嶋宏和氏は、 「システム導入前のトライアル ビルマネジメント事業部 東京施設管理部 東京設備管理課 主任 川嶋 宏和 氏 管理物件が増加傾向にある中、施設の管理・点検・ 同社は、ICT システムの選定過程で、複数のシ で、現場での課題をクリアしてもらえたことが決 メンテナンスといった現場作業の効率化、サービ ステムベンダーからの提案を受けました。ビルマ 定の理由」と指摘します。 「例えば、当初は点検 ス品質のさらなる向上が求められていました。 ネジメント事業部 東京施設管理部 東京設備管理 内容が正しく入力されていなくても印刷できる仕 同社の執行役員 ビルマネジメント事業部 副事 課 課長の古市秀樹氏は、 「巡回管理では、担当者 様でした。これでは、点検漏れを見落としてしま 業部長 兼 営業部長の相原淳二氏は、 「施設の管理 が設備や機器を点検した後、そのたびごとに事務 うかもしれません。そこで、異なる値や入力漏れ や点検は、現場での目視や“ モーター音の聞き分 所に戻って作業報告書を作成し、後日、ビルや商 があると警告がでて、次の画面に進めないように け ”といった耳による確認など、熟練者の経験や 業施設などの所有会社に届けていました。この業 してもらいました。細かい要望にも柔軟に対応し ノウハウが必要とされることの多い業務です。そ 務プロセスを改善しようとシステムを選定しまし てもらえたのが決め手でした」 (川嶋氏) 。 のため、機械化や自動化が簡単にはできない。し た」と経緯を語ります。 かし、管理物件の増加に伴い、業務効率の向上は その過程で、同社は「AZCLOUD SaaS 必須でした」と、ICT システム teraSpection」を選定。理由は、 導入の背景を語ります。 点検設備の位置や点検箇所を「平 また、同社では多くの管理 面図で直感的に確認できる機能」 点検から作業報告書提出までの 時間が短縮 業務効率が大幅に向上 物件を巡回管理しているため、 と「モバイルプリンターの活用」 今回のシステム導入により、同社では、担当者 必ずしも毎回同じスタッフが でした。 「タブレット端末に平面 がタブレット端末を持ち、点検内容を現場で入力 同じ管理物件に出向くとは限 図が表示されるので、経験の浅 りません。 「経験が浅い担当者 でも、現場に出向いて熟練者 と『同じレベルの点検品質を 執行役員 ビルマネジメント事業部 副事業部長 兼 営業部長 相原 淳二 氏 いスタッフでも設備の場所、点 検箇所を間違いなく把握できま す。また、車載のモバイルプリ ビルマネジメント事業部 東京施設管理部 東京設備管理課 課長 古市 秀樹 氏 導入の効果 し、モバイルプリンターで作業報告書を作成、そ の場で所有会社に提出できるようになりました。 「作業報告書を持参するだけで往復 2 ∼ 3 時間、 物件によっては半日もかかってしまう場合もあり 株式会社富士通マーケティング 導入事例[東急ファシリティサービス株式会社 様][FUJITSU Enterprise Application AZCLOUD SaaS teraSpection] ましたが、この る期間や費用概算を迅速に所有会社に報告でき 要です。現在は、 システムに登録 ることで、メンテンス業務のサービス品質が向 作業員が 2 人 1 されている物件 上したと感じています」 (古市氏) 。 組で行っていま では、点検と提 出を一度で済ま せられるように なりました」 (古市氏) 。 点検箇所を平面図で直感的に確認できることの すが、それをタ 今後の展開 ブレット端末に 現場で実感したICT活用の利便性を 他の事業部門へも横展開 入力するだけで 計算までしてく 車載プリンターにより現場で作業報告書を出力 れるようになれば、業務効率の大幅な向上につ 効果も実感しています。 「例えば 3 人 1 組で現場に 同社では、今回導入したシステムを今後、ビ ながります。現場ではさらなる活用の可能性が 行くと、経験が浅い担当者は、設備の場所や点検 ルや商業施設などに担当者が常駐する「常駐型」 あるという声が上がっています。富士通マーケ 箇所などを責任者に指示してもらわないと動けな 業務への順次拡大をはじめ、同社の他事業への ティングには、ぜひ、そういった現場のニーズ いこともありました。 今回のシステムならタブレッ 展開も検討が進んでいます。 「ビルマネジメント に柔軟に対応していただきたい」 (相原氏) 。同 ト端末の画面に平面図が示され、簡単な説明だけ 事業のほか、ビルや商業施設にスタッフを派遣 社におけるシステム活用の領域と可能性はまだ で 3 人が効率的に動けます。作業効率が従来に比 するスタッフ事業、ホテルの清掃などを手がけ まだ広がっていくようです。 べて格段に向上したと感じています」 (古市氏) 。 るホスピタリティ事業にも横展開を検討してい また、クラウドシステムであることのメリット ます。そのためには、 も感じているようです。例えば、設備に故障など 効果をしっかりと検証 が起こった場合、過去の点検や修理の履歴がク すること。すでに、ホ ラウド上に格納されていることにより、現場で スピタリティ事業部か タブレット端末を使って素早く対応できます。 ら効果について聞かれ 万が一の災害などの時にも、過去の修復履歴など たり、また、グループ 重要な情報を失うことなく事業を継続できます。 会社からの問い合わせ 同社では、今回のシステム導入で「仕事の質 もきています」 (相原 や働き方が変わってきた」 (古市氏)と感じてい 氏) 。 るそうです。 「これまで以上に現場に長くいるこ また、ビルや商業施 とができ、より細かく丁寧に設備を点検できる 設などの設備の点検以 ようになりました。移動時間の短縮、タブレッ 外の「検針業務」への ト端末の活用により時間や場所に制約されない 活用にも期待を寄せて 効率的な働き方ができるようになったのです」 います。 「電気の使用 (古市氏) 。画像による記録もできるので、対処 量などをはかる検針で が必要な箇所を撮影し、その場で所有会社と今 は、前月分と当月分の 後の保守や設備交換の時期についても具体的な 差分に単価を掛けて料 報告と話し合いができます。 「修理や交換にかか 金を計算する作業が必 東急ファシリティサービス株式会社様 システム概要 クラウド型ビル・マンション 点検情報管理サービス AZCLOUD SaaS teraSpection 富士通クラウド基盤 社内ネットワーク (SSL暗号化) インターネット 事務所 パソコン(ブラウザ)より アクセス 点検結果のリアルタイムな共有 で進 の見える化、的確な作業 指示等、作業の効率化が実現。 お客様情報 所 在 地 東京都目黒区東山3-7-1 取締役社長 髙橋 俊之 設 立 従業員数 1961年10月11日 1億円 1,951名(2015年3月31日現在) 事業内容 ビル・商業施設などにおけるビルマネジメント事業、人材派遣サービス・フードサービスにおける 資 本 金 スタッフ事業、ホテルなどにおけるホスピタリティ事業 など Webサイト http://www.tokyu-fs.com/ (注)記載されているお役職等の情報につきましては、2015年6月30日現在のものです。 (注)製品の仕様、サービスの内容等は予告なく変更する場合がありますので、ご了承ください。 (注)記載されている製品・サービス名、会社名及びロゴは、各社の商標または登録商標です。 公衆回線(3G/4G、Wi-Fi) (SSL暗号化) ※タブレット画面 (図面ピンイメージ) 位置に紐づけた点検履歴管理と 情報共有が可能 現場 タブレット端末で点検内容の入力や点検データ参照、 報告書の作成、点検マニュアル等の参照が可能 タブレット端末(iPad) 「オフライン機能」で、電波の届かない エリアでの点検業務にも対応。 モバイルプリンター (AirPrint) (注) 「AirPrint」により、点検終了後すぐに 報告書出力。 報告書 (注)iPad/iPhone などのiOS に標準装備のプリント機能 担当営業の声 株式会社富士通マーケティング 流通・サービス営業本部 情報・サービス統括営業部 本田 耕一 この度はビルマネジメント事業の効率化を目的と したプロジェクトに参加させていただき光栄に存 じます。お客様の現場部門とシステム部門の方々 が、一丸となってご協力いただいたことが成功に つながったと確信しております。今後もお客様の 事業成長に向けご支援を続けさせていただきます。 お問い合わせ先 お客様総合センター 0120-835-554 ご利用時間:9時∼ 17時30分(土日、祝日及び年末年始を除く) 株式会社 富士通マーケティング 東京都港区港南2-15-3 品川インターシティC 棟 〒108-6207 jp.fujitsu.com/fjm/ Copyright 2015 Fujitsu Marketing Limited 201509-080
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