一般社団法人日本埋立浚渫協会 東北支部 ○発刊にあたっての経緯 ○写真集の概要 第1章 東日本大震災発生時の状況及び取り組み 第2章 発生直後の対応 第3章 各港の被災からの災害復旧、及び復旧状況 ○記録写真集作成時の苦労話 一般社団法人 日本埋立浚渫協会 東北支部 発刊にあたっての経緯 東日本大震災から5年を迎え、直轄港湾の災害復旧事業も 3港湾施設(釜石港湾口防波堤、大船渡湾口防波堤、相馬港 沖防波堤)を残すのみとなった。(3港湾施設もH29年度末完 了予定) 震災直後の災害応急対策協定に基づく初期対応から、多く の方の力により、今日までの早期復旧に辿り着くことができた。 一方、復旧が進むにつれ、記憶・記録も薄れてくる。震災直 後の対応された当局及び各社の職員の異動も増えてきた。 震災の経験を風化させないために、復旧・復興事業の資料・ 写真・記憶がなくならないうちに、直接の作業・施工に視点を 当てた記録集を残す必要あると考えた。 (今後も発生する可能性のある巨大地震・津波の対応の一助 となれば幸いです) 日本埋立浚渫協会 東北支部 第1章 東日本大震災発生時の状況及び取り組み 地震・津波の概要 第1章 東日本大震災発生時の状況及び取り組み 地震発生後の取組 3 /11 3 /11 14 時 46 分 災 害 協 定 に 基 づ き 対 策 本 部 設 置 東 北 地 方 太 平 洋 沖 地 震 発 生 3 /13 3 /14 開始 17 時 58 分 津 波 警 報 ・ 注 意 報 解 除 緊 急 物 資輸送のための航路等の啓 開 航 路 等 の啓開の継続 港 湾 の (一部)復旧への 支援 利 用 岸 壁の追加 利 用 開 始 日 3 /15 3 /16 3 /17 3 /18 3 /19 3 /20 3 /21 3 /22 3 /23 釜 石 港 小 名 浜 港 宮 古 港 仙 台 塩 釜 港 ( 仙 台 港 区 ) 八 戸 港 、 相 馬 港 久 慈 港 仙 台 塩 釜 港 ( 塩 釜 港 区 ) 大 船 渡 港 仙 台 塩 釜 港 ( 石 巻 港 区 ) 4 /6 開始 復 旧 に向 けた 自 主 研究の実施 油 供 給 、テント設置、国土交通省所有 船(白山、清龍丸、海翔丸等)の支援等 作 業 船 、台船等の動員(起 重機船20隻、潜水士船等30隻) 1-3 地震発生後の取り組み 2011年 2013年 2012年 3 / 11 14 時 46 分 東 北 地 方 太 平 洋 沖 地 震 発 生 3/11~ 災害協定に基づき 対策本部設置 および 航路等啓開 4・5月 復旧に向けた 自主研究の実施 5・6月 復旧工事の実施状況 に関す るアンケート調査 ・災害復旧における課題整理 5・ 6月 復旧工事の実施状況 に関す るアンケート調査 ・復旧工事における課題整理 ‘12年9月、’13年2月・4月・6月 東北地区復旧工事状況の現地調査 ・仙台塩釜港、相馬港 ・八戸港・久慈港・宮古港 ・小名浜港 ・釜石港、大船渡港 7月~ 八戸港、久慈港、宮古港、釜石港、大船渡港、仙台塩釜港(石巻港区)、仙台塩釜港(仙台港区)、 仙台空港、相馬港、小名浜港で復旧 工事に参画 災害応急対応 災 害 復 旧 対 応 防災・減災対応 第1章 東日本大震災発生時の状況及び取り組み 直轄港湾事務所の被災状況・業務再開 石巻港湾(事) 釜石港湾(事) 流出した事務所(石巻) 大破した事務所(釜石) 小名浜港湾(事) 浸水した事務所(小名浜) 流された車両(小名浜) 打ち上げられた台船(小名浜) 第2章 発生直後の対応 2- 1 東北地方整備局(港湾部)との災害応急対策協定について 2- 2 港湾における「啓開」作業とは 2- 3 啓開作業実施上のポイント 2- 4 啓開作業の指揮命令系統 2- 5 最初に啓開作業の要請を受けた岸壁 2- 6 作業船の調達 2- 7 燃料補給船団の確保・回航 2- 8 作業員宿舎の確保 2- 9 福島原発事故による作業船舶航行区域の制約 2-10 通信手段の確保 2-11 被災地への緊急物資の輸送 2-12 啓開作業:異常点調査 2-13 啓開作業:異常点確認 2-14 海上浮遊船の係留 2-15 国土交通省所有船舶等の支援 第2章 発生直後の対応 2-1 災害応急対策協定 2-2 港湾における「啓開」作業 第2章 発生直後の対応 2-3 啓開作業実施上のポイント 1.指揮命令系統の確立 1.指揮命令系統の確立 • • • 誰から指示を受けるのか 誰が判断するのか バックアップ組織は? 2.啓開岸壁明確化 2.啓開岸壁の明確化 • ど の岸壁に向かって啓開するのか? 3.作業船の調達 3.作業船舶の調達 • • • • 船舶の調達 燃料の確保 作業員宿舎の確保 食料の確保 4.資機材調達・その他 4.資機材調達・その他 • • • 通信手段の確保 陸上物資輸送 建設重機、車両の調達 第2章 発生直後の対応 2-4 啓開作業の指揮命令系統 国土交通省 国土交通省 東北地方整備局 東北地方整備局 災害協定に基づく 協力要請 (日本埋立浚渫協会 社) 日本埋立浚渫協会 東北支部 東北支部 ・ 資機材調達 ・ 航路啓開 ・ 応急復旧等 連携 実働部隊 (協会会社) 支援 連 絡 調 整 写真提供:東北地方整備局(港湾部) 国土交通省 情報交換 東北関東大震災港湾関係団体災害対策本部 (社)日本埋立浚渫協会本部 (社)日本海上起重技術協会 (社)日本潜水協会 (社)海洋調査協会 その他関係団体 ・ 資機材調達後方支援 ・ 行政との調整 (注)関東地方整備局等についても同様の対応 第2章 発生直後の対応 2-5 最初の啓開作業要請岸壁 第2章 発生直後の対応 2- 6 作業船の調達 2- 7 燃料補給船団の確保・回航 2- 8 作業員宿舎の確保 2- 9 福島原発事故による作業船舶航行区域の制約 2-10 通信手段の確保 2-11 被災地への緊急物資の輸送 2-12 啓開作業:異常点調査 2-13 異常点確認 第2章 発生直後の対応 2-12 啓開作業:異常点調査 2-13 異常点確認 第2章 発生直後の対応 2-14 海上浮遊船の係留 啓開作業に付随する作業として、海上保安部が回収した浮遊船を 岸壁に係留する作業を実施 第2章 発生直後の対応 北海道開発局 「広域防災フロート」 2-15 各地整所有船舶等の支援 関東地方整備局 海洋環境整備船「べいくりん」 中部地方整備局 海洋環境整備船 「白龍」 四国地方整備局 海洋環境整備船 「みずき」 北陸地方整備局 大型浚渫兼油回収船「白山」 近畿地方整備局 海洋環境船 「海和歌丸」 九州地方整備局 大型浚渫兼油回収船 「海翔丸」 第3章 各港の被災から災害復旧状況 3 - 1 八戸港 3 - 2 久慈港 3 - 3 宮古港 3 - 4 釜石港 3 - 5 大船渡港 3 - 6 仙台塩釜港 3 - 7 相馬港 3 - 8 小名浜港 第3章 各港の被災から災害復旧状況 被害状況 臨港地区 第3章 各港の被災から災害復旧状況 被害状況 FD乗り上げ 護岸崩壊 第3章 各港の被災から災害復旧状況 被害状況 防波堤滑動・水没 防波堤滑動・水没 第3章 各港の被災から災害復旧状況 啓開作業 第3章 各港の被災から災害復旧状況 啓開作業 第3章 各港の被災から災害復旧状況 撤去 既設ケーソン浮上 第3章 各港の被災から災害復旧状況 撤去 第3章 各港の被災から災害復旧状況 据付 第3章 各港の被災から災害復旧状況 製作・上部工 上部工打設 既設ケーソン補修 ケーソン製作 第3章 各港の被災から災害復旧状況 その他 地盤改良船 リクレーマ船 釜石泉地区 SWP 杭打ち ○記録写真集作成時の苦労話 〇資料収集 震災より5年が経過し、復旧作業に携わった多くの職員が異動しており、資料が集 まりにくい地区もあった。地区委員を中心に、各地区の核となっている職員に精力的 に資料を短期間に収集してもらい、編集に間に合わすことができた。 〇構成 事前に技術委員長が全地区を回り、仕上がりイメージを説明して、構成の統一を 図った。各港湾事務所の指導・支援を頂きながら、各地区委員に出来上がりを細かく 見て頂き、形を整えていった。 〇編集 各港の出来映えをできる限り見やすく、また構成を同じ基調にするために、前技術 委員長と事務員の方が、時間をかけて編集を行い、年度内発刊に間に合った。 御礼 当局の多くの方のご指導・ご支援と、全国の多く の方のご協力により、発刊することができました。 この場を借りてお礼申し上げます
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