・ 目的 ニューロンはシナプス入力を樹状突起で非線形加算する。 っまり

28pmD056S
海馬 CA3錐体細胞樹状突起 にお けるシナプス入力パ ター ン
○小林
千晃 1,松木
則夫 1,池谷
裕二 1(1東大 院薬 ・
薬 品作用学 )
・目的
ニ ュー ロンはシナプス入力 を樹状突起で非線形加算す る。つま り、ニュー ロンは
シナプス入力 の受 けるタイ ミングや空間分布 、す なわち時空間様 式 を情報 として
活用 している。 したがって、シナプス入力の時空間様式 の解 明は、神経 回路 にお
ける情報伝達機構 を理解す るために重要である。 そ こで、我 々は多数 のシナプス
活動 を同時に捉 える大規模 シナプスイ メージング法 を開発 した。本手法 を用いて、
シナプス入力 の時空間様式 を明 らかに し、神経回路で行 われ る複雑 な情報処理 の
メカニズムに迫 った。
・方法
ラッ ト海馬ス ライス培養 を作製 し、海馬 CA3錐体細胞か らホールセルパ ッチ クラ
ンプ記録 を行 った。パ ッチ電極 にカル シ ウム蛍光指示薬 を充填 し、ニポ ウ板型共
焦点顕微鏡 を用 い、樹状突起 に存在す るシナプス後部構造であるスパイ ン内部 の
カル シ ウム濃度 を可視化 した。
・結果 ・考察
今回開発 した大規模 シナプスイ メー ジング法は、最大 235個 のスパイ ンか らカル
シ ウム濃度 を同時に可視化す ることができる。 同スパイ ン活動記録法 を通 じて、
近傍 回路の活動 を推定できる可能性 が示 された。