4 設計のポイント 5 納まり参考図 ・断熱ヴァンドNZ50 P25 P31 ・耐火ヴァンドRZ50と断熱ヴァンドNV50の 張り合わせ P44 ・断熱ヴァンドNZ50V P52 4 設計のポイント 4−1 設計の要点 4−1−1 パネル本体の割り付け 50 10 42 パネル上端 パネル仮想下端 設計のポイント W 4 10 パネル 下端 W W×n+42 n:パネル枚数 W:働き幅 600または900 パネル 下端 25 4−1−2 割り付けの注意点 ・パネル本体長さの種類ができるだけ少なくなるように割り付けてください。 ・極端な短尺パネル割り付けは避けてください。 ・よこ張りのたて目地をシーリングタイプで納める場合は色により対応できる長さが異なりま す。詳しくはP85の●シーリングタイプたて目地幅の表で確認してください。 ・幅切断、切り欠きは現場加工となります。 ・たて張り時、開口脇にたて目地が通らないよう割り付けてください。(たて目地が通ってい ると漏水の危険性が高くなります。) ・切り欠いた残りがパネル本体の2/3以上となるようにしてください。 ・パネル本体のオス、メス両側からの切り欠きは避けてください。 ■割り付け例 パネルの幅切断 〔よこ張り〕 パネル短尺加工 幅切断 大きな切り欠きがある 好ましい例 〔たて張り〕 悪い例 開口脇で、たて目地が通っている 大きな切り欠きがある 狭い幅切断 極めて狭い切断幅 パネル短尺加工 好ましい例 26 複雑な切り欠きがある 悪い例 4−1−3 下地材の割り付け ■下地材間隔の設定 下地材の間隔は、次の3条件を基に、最も間隔の狭いものに設定してください。 ・防耐火構造認定の下地材間隔 ・パネル本体の耐風圧強度(風荷重と支持間隔のグラフ) ・下地材自体の耐風圧強度(構造計算により算出してください) ■下地材の種類 ・下地材は、C100×50×20×2.3、□100×100×2.3以上としてください。 ・鋼材の厚みはt=3.2㎜までとしてください。これを超えると専用ビスが使えなくなります。 ■下地材割り付け例 4 設計のポイント 下地間隔 〔よこ張りの場合〕 開口用 下地 パネル本体のたて目地部の下地 開口用下地 たてつなぎ部の下地 下地間隔 〔たて張りの場合〕 27 4−1−4 延焼の恐れのある部分での張り合わせについて ■準耐火建築物への対応 防火構造と不燃材料または準不燃材料の認定を組み合わせれば、口準耐二号の準耐火建築物に も対応します。 例えば、延焼のおそれのある部分は単体で防火構造の認定を取得している耐火ヴァンド RZ50、延焼のおそれのある部分以外の部分には不燃材料の認定を取得している断熱ヴァンド NZ50をご使用いただくと、より経済的な外壁計画が可能です。 ■設計・施工の注意点 ・延焼のおそれのある部分に施工する耐火ヴァンドRZ50は、延焼ラインを超えて延焼のおそ れのある部分以外の部分にかかるよう割り付けしてください。 (図-1参照) ・延焼のおそれのある部分のたて目地部は防火構造の仕様にしてください。 (図-3参照) ・耐火ヴァンドRZ50と断熱ヴァンドNZ50は、たて目地を境に割り付けしてください。 (図-2、図-4参照) 28 〔延焼のおそれのある部分にたて目地がかかる場合〕 たて目地部(ハットジョイナー RZ+セラミックファイバー) 延焼のおそれのある部分 延焼のおそれのある部分以外の部分 2階以上 5m 図1 1階部分 3m 耐火ヴァンドRZ50 隣地境界線など 断熱ヴァンドNZ50 〔延焼のおそれのある部分にたて目地がかからない場合〕 4 設計のポイント たて目地部(ハットジョイナーGN+バックアップ材) 延焼のおそれのある部分 延焼のおそれのある部分以外の部分 2階以上 5m 図2 1階部分 3m 耐火ヴァンドRZ50 隣地境界線など 断熱ヴァンドNZ50 ■たて目地部の納まり 〔延焼のおそれのある部分にたて目地がかかる場合〕〔延焼のおそれのある部分にたて目地がかからない場合〕 耐火ヴァンドRZ50同士の張り合わせにしてください。 50 耐火ヴァンドRZ50 シーリング(別途工事) かん合部パッキンRZ 横走り防止シーリング 耐火ヴァンドRZ50 ボンドブレーカー(別途工事) かん合部パッキンGX 横走り防止シーリング 断熱ヴァンドNZ50 ロック ウール 50 シーリング(別途工事) ボンドブレーカー(別途工事) かん合部パッキンRZ 横走り防止シーリング 耐火ヴァンドRZ50と断熱ヴァンドNZ50の張り合わせが可能です。 ポリイソシア ヌレートフォーム ロックウール 横走り防止 シーリング ハットジョイナーRZ 専用ビス TWL665RN セラミックファイバー50×30 □100×100×2.3以上 図3 ハットジョイナーGN 横走り防止シーリング 専用ビス TWL665RN バックアップ材(別途工事) □150×100×2.3 図4 29 4−2 設計の留意点 4−2−1 認定関係 断熱ヴァンドNZ50(よこ張り専用品)は「45分準耐火構造」「不燃材料」の認定を取得して おります。断熱ヴァンドNZ50V(たて張り専用品)は「不燃材料」の認定を取得しています。 (P5参照) 4−2−2 結露対策 下記のような条件の場合は、パネル本体のみでは断熱力が不足して、結露が発生する可能性が あります。設計に際しては、あらかじめご相談ください。 〔室内の湿度が高いとき〕 〔室内外の温度差が極端に大きいとき〕 EX:公衆浴場 :繊維工場 :食品工場 :印刷工場など EX:冷凍・冷蔵倉庫など 結露 結露 4−2−3 重量物の取り付け 空調機の室外機や、大型の看板などの重量物は、パネル本体に負担をさせず、躯体鉄骨に負担 させるようにしてください。 30
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