502-4J 設計のポイント LMガイド 案内構造の設計 LMガイドはあらゆる使用条件を満足するように豊富な種類が用意されています。 一般的な水平使用から、立使用、逆使用、スラント使用、壁掛け使用、1軸でモーメントを受ける使用 など、 スペースを最小限におさえて、長寿命・高剛性の直動案内が簡単に得られます。 ただし取付姿勢に応じてグリースニップルや配管継手をLMブロックのどの位置に取付けるかを検 討する必要があります。 取付姿勢が水平使用以外では潤滑剤が転動面までまわりにくい場合がありますので、取付姿勢およ びグリースニップル・配管継手が各LMブロックのどの位置に取付くかをTHKまで必ずご連絡くだ さい。 なおLMガイドはシール付きでも内部の潤滑剤が運動中にわずかずつ外部へ流出するので、使用条件 に合わせて適当な間隔での給脂が必要です。 取付姿勢についてはA1-12、潤滑についてはA24-2をご参照ください。 A1-450 502-4J 設計のポイント 案内構造の設計 案内構造の配置例 LMガイドを使用するときの代表的な案内構造と配置を示します。 (基準面の表示についてはA1-471をご参照ください。) 荷重方向 横方向荷重 LMガイド 各方向に高い剛性が必要な場合の2軸使用 逆ラジアル荷重 ラジアル荷重 SHS形 特にラジアル方向に高い剛性が必要な場合の2軸使用 荷重方向 横方向荷重 逆ラジアル荷重 ラジアル荷重 SSR形 各方向に剛性が必要で高さ方向にスペースがない場合 荷重方向 横方向荷重 逆ラジアル荷重 HSR-YR形 ラジアル荷重 A1-451 502-4J 1軸で使用の場合 荷重方向 逆ラジアル荷重 横方向荷重 ラジアル荷重 SHW形 装置高さをできるだけ低くしたい場合の使用(予圧可変形) 荷重方向 逆ラジアル荷重 横方向荷重 HR形 ラジアル荷重 中荷重で取付面がラフな場合の使用(予圧・自動調整形) 荷重方向 逆ラジアル荷重 横方向荷重 GSR形 ラジアル荷重 A1-452 502-4J 設計のポイント 案内構造の設計 1軸使用 3軸使用 LMブロック基準面 LMガイド LMレール基準面 2軸使用 LMブロック基準面 LMレール基準面 HSR-YR形 HSR-R形 HSR-YR形 LMレール基準面 HSR-YR形 LMレール基準面 LMブロック基準面 HSR-R形 LMレール基準面 HR形 CF形 (カムフォロア) HSR-R形 LMブロック基準面 LMレール基準面 HSR-YR形 A1-453 502-4J 多軸使用 LMブロック基準面 LMレール基準面 LMレール基準面 LMブロック基準面 LMレール基準面 A1-454 502-4J 設計のポイント 案内構造の設計 使用条件に合わせたLMガイドの固定方法 LMガイドは、LMブロックの取付スペースや、構造上、上からボルトで取付けるタイプと下から取付 けるタイプにわけてシリーズ化しています。また、LMレールの取付けも、ボルトで固定するタイプ と、LMレールをクランプして固定するタイプ(JR形)が用意されており、用途に合わせて選定ができ LMガイドの取付けは、表1 に示す方法などがありますが、特に、機械に振動がかかり、LMレールや LMブロックがずれるおそれがある場合は A1-456 図1 に示す固定方法を推奨します。 ( 2軸以 上並列使用の場合、LMブロックの幅方向の固定は基準側のみとします。)構造上このような方法がと れない場合は、A1-456 表2 のようにノックピンを打ち込んで固定しますが、LMレールの上面 および底面は表面硬化されていますので、超硬エンドミルで表面を2∼3mm加工してからピン穴を 加工してください。 表1 主な基準側の固定方法 (a)突きあて面のみの固定 (b)押しねじによる固定 (c)おさえ板による固定 (d)テーパギブによる固定 (e)ピンによる固定 A1-455 LMガイド ます。 502-4J 表2 主な従動側の固定方法 (a)レール突きあて面のみの固定 (b)ブロック突きあて面のみの固定 (c)突きあて面なしの固定 (d)ノックピンによる固定 LMブロック押しねじ テーブル ベース LMレール押しねじ 基準側 図1 機械に衝撃・振動が作用する場合 A1-456 従動側
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