本 書 は 、国 際 日本 文 化 研 究 セ ンタ ーが 一九 九 〇年 三月 五 日か ら 十 日 にか け て 、京 都 で開 催 し た 国 際 シ ンポ ジ ウ ム の報 告 書 であ る 。 第 - 部 ・公 開 講 演 は都 ホ テ ル 、第 H部 ・国 際 シ ンポ ジ ウ ムは京 都 エミ ナ ー スを 会 場 と し て行 わ れ た 。 日本 文 化 研 究 の国 際 化 の た め に設 立 され た本 研 究 セ ンタ ー は 、国 際 的 な 日本 文 化 研 究 の現 状 への関 心 と 、 こ の地 球 上 のさ ま ざ ま な 地 域 お よ び 多 様 な専 門 領 域 に お け る 日本 文 化 研 究 の総 合 化 の可 能 性 への模 索 と 、 そ し て 日本 文 化 が グ ロー バ ル な文 化 の連 関 の中 で持 つ意 味 の 追 求 と い う 立 ﹁日本 研 究 の パ ラ ダ イ ム ー 日本 学 と 日本 研 究 1 ﹂ ﹂ 日本 研 究 の総 合 化 に つい て ー ﹂ 場 か ら 、 三年 間 に わ た って ﹁世 界 の中 の 日本 ﹂ を 総 合 テ ー マと し て 、 日本 文 化 研 究 の方 法 と 解 釈 にか か わ る 問 題 の 検 討 と 整 理 と を 企 て て き た 。 一九 八 八年 ﹁対 象 と 方 法 - そ の年 度 別 の テ ー マは 、 左 記 の と おり であ った 。 一九 八九 年 ﹁文 化 研 究 と いう 視 点 - 各 専 門 か ら 見 た 日本 研 究 の問 題 点 1 一九 九 〇年 本 書 の内 容 は 、当 然 、第 一年 度 ・第 二年 度 の 研 究集 会 の成 果 を 承 け て 開 か れ た第 三年 度 の公 開 講 演 と 、 シ ンポ ジ ウ ムに お け る報 告 、 コメ ン ト 、 お よび 討 議 の記 録 と いう こと に な る 。 た し か に 、 ﹁世 界 の中 の 日本 ﹂ を 総 合 テ ー マと す る 国 際 シンポ ジ ウ ムは 、 こ の第 三年 度 を 以 て終 了 し たが 、無 論 、我 々 は こ れ で 問 題 が 片 付 い た と は毛 頭 考 え て いな い。む し ろ 、 こ の 三 回 に わ た る シ ンポ ジ ウ ムに よ って浮 かび 上 が り 、解 決 を 待 って い る多 く の問 題 が あ る こ と を 、 我 々 は 心 得 て い る 。更 に ま た 、 こ の総 合 テ ー マは 、国 際 日本 文 化 研 究 セ ンタ ーが 今 後 も 抱 え 続 けね ば なら な い基 本 的 な テ ー マであ り 、 我 々 は 、 こ の課 題 を 抱 え なが ら 、 次 回 か ら は本 セ ン タ ー に お け る共 同研 究 の いず れ かを 核 と す る形 で 、毎 年 、国 際 シ ンポ ジ ウ ムを 開 催 し て いく 予 定 であ る 。 久野 昭 いま 本 書 を 公 に す る に あ たり 、 こ の 三年 間 に わ た る 国 際 シ ンポ ジ ウ ム への国 内 外 の参 加 者 各 位 はも と よ り 、企 画 、実 施 、 そ し て報 告 書 の作 成 等 々 、 さま ざ ま な分 野 で協 力を 惜 しま れ な か った各 位 への感 謝 の念 を 表 明 し て おき た い 。 第 三 回 国 際 シ ンポ ジウ ム実 行 委 員 長
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