Taro-rainbow2016(5号_Discvery

近江八幡市立
学校・家庭・地域ではぐくむ
島小学校
第5号
平成28年7月20日
校長
HP 学 校 情 報
の発信中
今日の言葉:「Discovery of Nights
中谷喜久男
(夜の発見)」
島小アクションプラン 2016 では子ども
たちの主体的な活動を高めることを一つ
の目標に掲げています。
そのため委員会活
動やクラブ活動の連絡ボードを設けたりして計画、
実行、反省の過程を明確にしたりしています。そ
んな中、7月には
児童会がドッジボール大会を、
保健委員会が校内
クリーン作戦を、そして音楽
クラブがミニコン
サートを、図
書委員会が「ゆるキャラコンテスト」
を催しまし
た。ドッジではほぼ全員の子が体育館
に集まり応援
したり、プレーしたりと熱気に包まれ
た一日でし
た。また全校が縦割り班ごとに窓ガラ
スやレールを拭いたり磨いたりしました。高学年が中心となって、低学年や中
学年にでもできる事をうまく分担指示して行う配慮ある計画もさえていました。
また運動が得意な子、応援が好きな子それぞれが一つに向かって取り組んだり、
「としょ丸くん」
音楽の演奏が好きな子が得意気に発表したり、イラストの得意な子がそれ
(森愛実さん作)
を発揮できたりという姿が見られました。今年のテーマ「世界に一つだけ
の花」。それぞれのよさが輝く7月がみられました。
☆1学期にできるようになったことを「うん」とのばそう!
ひらがな、漢字、本読み、鉄棒、水泳、笛・・・・何でも
いいから「おもしろそう、できるぞ」ということをもっと
もっともっと伸ばして自信をつけよう。
☆オリンピックを見よう! 高い目標に向かって挑戦するアスリートの姿や言葉を!
Discovery of Nights
(夜の発見)
どうして夜になると眠たくなるのでしょうか?どうして
昼間は長く眠れないのでしょうか?どうして赤ちゃんは朝に生まれることが多いのでしょうか?
これらの疑問に答える研究が「時計遺伝子」です。▼近江八幡市の桐原小学校出身で現在、京都
大学大学院薬学研究科の教授で体内時計研究の第一人者、岡村均先生のお話を紹介します。▼生
物が持つ生体リズムは遺伝子の一つである「時計遺伝子」が全身の細胞内にあり、そこでリズミ
ックに発振するから起こるのです。1999年に細胞レベルで24時間リズムで刻むことが発見
されました。この24時間はなぜ生じるのか、それは太陽系に原始地球ができ、そこに生命が誕
生し、昼夜の規則正しいリズミックな変動ともに生まれたと考えられています。▼しかし、18
79年大発明家エジソンの白熱電球の発明で人間の夜間労働が可能となりました。そして人々は
「明るい夜」を手に入れ、これまで暮らしていた昼夜のサイクルが完全に壊れたのです。悠久の
歴史の中で働いてきた生体時計は新しい環境に対峙しているのです。便利さを追究したコンビニ
では昼間より高い照度の環境が24時間あります。夜間の光の照射は生体時計を司るタンパク質
の作用を狂わせ生体時計の針を後ろに動かします。覚醒し、朝が起きにくくなるのです。これと
夏休み中も、子どもをこんな「親の目」で
『親』という字は、「木の上に立って見る」と書きます。高いところから子ども全体を見る、
広い視野、寛い心で子どもを見ることが大切です。そこで、子どもを見る「親の目」にはどんな
ものがあるのか、考えてみました。
期 待 の 目
子どもは親から「期待」されているという
意識をもつようにすることが大切です。
期待過剰は子どもに負担になりますが、関
わってもらえない、知らん顔をされているの
は寂しいものです。自分を高めよう、よくし
ようという意欲を失っていきます。
是 認 の 目
人間は誰でも長所と短所の両方を持ち合わ
せています。しかし、親はどうしても短所に
目をやりがちになります。そうではなくて、
寛い心でもっと長所に目をやって認めてやる
ことが短所をよくしていこうとする最善の方
法であるかも知れません。
支 援 の 目
子どもは子どもながらに一生懸命にやって
いることがあります。その姿に、精神的な支
えの手をさしのべてやることが必要です。支
援のあるなしで1+1は2ではなく1になっ
たり、3や4にもなったりします。
好 意 の 目
人間は人から好かれると、その人を受け入
れようとする意識が自然のうちにはたらきま
す。親から好かれる子どもは親を受け入れよ
うとします。そうすると、親も注意しやすく
なり、また、子どもも素直に注意に心を傾け
てきます。好意の目は、親子のよりよい人間
関係の基礎になります。
激 励 の 目
「励まし」は親のしなければならない大切な
愛情表現のひとつです。子どもの心はいつも微
妙に揺れ動いています。子どもは、いつも親か
らの「励ましの声」をかけてほしいと願ってい
ます。何気ないちょっとした励ましは、大きな
勇気づけになり、意欲を高めます。また、向上
心を育てることになります。
子どもは、親のことばに励
まされて、自分は認められ愛
されているのだと感じます。
親子ほめことばは、子どもの
心の栄養源です。
よく似たこととして、夜遅くに閃光(まばゆい光)を伴うテレビやゲーム機さらに枕元でのスマ
ホなどが考えられます。▼このような環境の変化による体内時計の変化は睡眠や覚醒のリズム、
ホルモンの分泌にも影響を与え、さらには脂質代謝や骨の形成にも影響を及ぼしていることがわ
かってきました。高血圧の罹患率、乳がんや前立腺がんの発症率が人工照明下で暮らす傾向の強
い先進国で高く、途上国でも西洋化に伴ってリスクが上昇する傾向があることがわかってきてい
ます。35億年前に生まれた生体時計の狂いはすぐに病気になるわけではありません。しかし、
一滴の水が同じ石を打ち続けたら石に窪みができるように、生体リズムの異常も急ではなく何百
日、何千日も続けば・・・・。3人に1人と言われる交代勤務者、5人に1人の長時間労働者、
平均寿命82歳を越える日本社会。生体リズムの異常に伴う高血圧、メタボリック症候群、糖尿
病、がん、そして小児生活習慣病の増加が増えています。これらの病気は原因が特定されず「慢
性的」に経過する病気です。▼「夜の発見」は20世紀の偉大な発見でした。人々の生活は格段
に便利になり豊かになりました。しかしその引き替えに新たな課題に直面しています。近江八幡
市では「早寝早起きあさしどう」という教育を推進しています。この夏、子どもたちの規則正し
い生活と夜の過ごし方を考えてみてください。そして大人である私たちの働き方も・・・・。