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民俗学者宮本常一のことば
・八珍柿による村おこし(佐渡、羽茂地区)
人がいったん一つのことに前向きになると、
すべてのものが前向きになっていく。
農道の改修、農地の改良、港湾の改修、選果場改築、
畜産増進、公民館建設、高校へ園芸科の設置など、
町はめまぐるしく動き始めたのである。
そしてこの町では風景を見るためでなく、
この町の生きた姿を見るための訪問者が次第に増加しつつある。
地域づくりとは、人づくり。人づくりができて、道づくりができる。
道づくりができて、はじめて産地づくりができるのである。
(昭和38年、1963年)
木質バイオマスの学び
・ 木は、かさ張る、汚い、重い(煩わしい) → 地域内消費がベスト
・ ボイラー選定などの利用方法より、
→ 収集・運搬システムが重要
(誰が、いつ、いくらで、どのように・・・地域で決定、地域の自治)
・ 地域内の連携が不可欠 →
エネルギー・素材事業のように見えて、
内実は、地域づくり事業(関係性作り)
・ 利益の出る単純システムより、逃げ道のある複雑系
・ 地域の経済効果
外からお金を持ってくるか
(バイオマスツアー、観光、商品開発・・)
外にお金を出さないか
(バイオマスエネルギー利用、教育・・・)
エネルギー利用の位置づけ
幸せ・自治
経済性
火
力
・
原
子
力
発
電
風
力
・
太
陽
光
発
電
企業(組織)の利益
小
水
力
発
電
バ
イ
オ
マ
ス
発
電
木
質
熱
利
用
地域づくり
薪
ビ
ジ
ネ
ス
木
の
駅
個
人
の
薪
利
用
個人の幸せ
企業・行政の経済
貨幣経済の価値
α
収入
売り上げ
b
支出
一般管理費
金利 等
c
利益
a
a–b=c
森づくり・地域づくり(関係性の経済)
貨幣で
計れる価値 計れない価値(関係性)
α
創り出す社会
支出
収入
β
真庭の社会
・ 新たな産業の創出・新規出店(雇用と経済的価値の創造)
創 α ・ 二酸化炭素排出量の削減、生物多様性の維持
り
・ 流出経済と人材を地域内へ還元(里山資本主義・UIターン)
出
す
・ 市民相互、事業者・市民・行政の信頼(人と人関係性の構築)
社
・ 行政によらない地域ビジョンの創造(地域の自治)
会
β ・ 地域を担う人材の育成(世代と世代、次世代の育成)
・ 商店街の活性化、緑豊かな町並み、自然と文化の保全
・ 情報と人材が世界、日本各地から集り、そして発信する
支出 一般管理費、調査委託費
収入
民間資金(一部売上げ)
助成金・補助金(税金)
生活の質の向上とは
今までの
生活の質
• 所得の増大(生活は買うもの・石油文明)
• まちの拡大と発展(孤独)
• 病気の治癒
価値観の変化
これからの
生活の質
• 生きる実感をどのように体感するか
(生活はつくるもの・森づくり・地域づくり)
• コミュニティの再生(群れにもどる自分・絆)
• 死生観(生と死は同じ。人としての尊厳)
現代社会の問題
農山村の問題
都市(お金の世界)の問題
・過疎化
・空洞化(巨大団地)
・高齢化 ・少子化
・退職高齢者の役割・居場所
・都市との所得格差
・食の安全・安心(確保)
・教育環境
・ストレス・不安・落ちこぼれ
・医療
・健康
・働く場
・若者の雇用(2極化)
・水と食料の自給
・生存の基盤は海外依存
・バイオマス・水力・風力・太陽
・エネルギーの海外依存
↓
「何のために一生懸命生きるのか」
(目指す姿) ・自然共生型社会・地域コミュニティーの再生
・新しいライフスタイル(価値観)の構築
撮影 武藤盈
昭和35年(1960)