JIS解説作成に当たっての留意事項 JIS解説編集事務局 1 解説に関する公募契約 2 解説の書き方 3 解説の充実 4 解説の作成のお願い 5 JSAにおける解説の編集 和田 1 解説に関する公募契約 第1条 第2条 JIS原案及びJIS解説(以下,解説という。)の 共同作成 JIS Z 8301の附属書Mに基づいて作成 第9条 規格値の根拠、国内法規、海外規格、対比 表などを記載した解説案をJIS原案作成委 員会で審議 第13条 成果物(JIS原案及び解説)をJSAに提出 第15条 JSAは必要に応じて、成果物を修正 2 解説の書き方 JIS原案作成の手引(以下、手引という。)参照 a) 一般事項 (手引の10.1参照) 1) 規格の作成に参加していない規格利用者が、 規格に規定、記載した事柄を、理解し、利用し やすいように記載する。 2) 解説は、本体及び附属書(規定)に規定した事 項、附属書(参考)に記載した事柄、並びにこれ らに関連する事柄を補足説明するものである。 〔手引きの10.1d)参照〕 3) 過去に解説した事項の再掲は、今後も規格利 用者にとって特に必要な事柄だけに留める。 4) 解説に国際規格(ISO規格及びIEC規格)、 海外規格(EN、ASTMなど)などの他者の 著作物を翻訳して記載した場合、著作権 に関して著作者と調整する必要がある。 5) 解説の文章の書き方、用語、用字、記述 符号、注記、注、図表の様式、数値の表し 方などは、JIS Z8301に準じる。 b) 解説の構成(項目)(JIS原案作成テンプレート参照) 制定の場合 改正の場合 (既存JISを廃止し、制定の場合) 1 制定の趣旨 今回の改正までの経緯 (今回の制定までの経緯) 2 制定の経緯 今回の改正の趣旨 (今回の制定までの趣旨) 3 規定項目の内容 主な改正点 4 審議中に特に問題となった事項 (問題となった事項及びその審議結果を記載) 5 特許などに関する事項 (該当する場合) 6 適用範囲について 7 法規との関係 (該当する場合) 8 海外規格との関係 9 懸案事項 10 その他の解説事項 11 原案作成委員会の構成表 (執筆者を必ず記載) (該当する場合) (今後の検討課題、ISOへ提案などを記載) 3 解説の充実 a) 法規との関係 (手引の10.4の事例参照) (事例12及び事例13参照) JISは法規に引用されることによって、 その価値を発揮できます。 例えば、法規に引用された場合は、 JIS全体であるか又はJISのどの部分 が引用されているかなどを記載し、法 規における解釈・注意点などを記載す るとよい。 b)海外規格との関係 市場がグローバル化する中、JISと海外規格 (DIN,EN、ASTM、ASMEなど)との関連は、重要な 情報である。このため、海外規格との関連がある場 合、この関係を記載するとよい。 例えば、JISと海外規格との関係において、適用 範囲、種類、要求事項(例えば、品質、試験方法) など同一であるか、差異があるとすれば、差異の 箇所、差異の理由などを具体的に記載するのがよ い。 この場合、海外規格との対比表を作成することも 一つの手段です。 c) 規格値の根拠 (事例8及び事例9参照) 例えば、規格利用者が社内規格の性能値を決め る際、 JISの規定値を知ることができれば、社内規 格でどのような規定値にすべきかが容易になります。 また、試験方法規格の場合の計算式、試験回数 なども同様です。このため、規定した数値の定量的 な根拠は、重要な情報です。 この場合、例えば、規定値又は計算式を決める際、 国の調査研究の研究成果などがあれば、これらの 情報を活用するのもよい。 d) 新旧対比表 (事例11参照) 法規などの改正に伴うJIS改正の場合は、法規な どの改正に関連付けて、旧規格と新規格との対比 表(新旧対比表)を作成することが望ましい。 また、通常の改正の場合でも、改正項目ごとに、 旧規格と対比して改正内容及びその改正理由を新 旧対比表で示すと、規格の利用者に便利です。 この場合、新旧対比表は規格本文をそのまま転 記するのではなく、規格の利用者の利便性を考えて 要点及びその理由を簡潔に記載するのがよい。 4 解説の作成のお願い a) 第1回のJIS原案作成委員会において、なるべ くJSA団体担当者(以下、担当者という。)は、手 引などを基に、解説の作成について説明します。 b) 最終の委員会までに、解説案について審議し、 委員会として解説を作成してください。 c) 追補改正の場合、技術的な改正の時は、解説を 作成してください。 d) 解説の記載などについて分からない場合、担当者 にご相談ください。 5 JSA内における解説の編集 a) 原案作成団体(以下、団体という。)から提出され た解説について、担当者及び解説編集会議事務 局において、構成、記載内容などの確認をします。 b) a)の確認内容を基に、必要に応じて担当者から、 団体へ解説の修正をお願いします。 c) JSA規格開発ユニット内に設置したJIS解説編集 会議において、修正したb)の解説などについて 審議し、解説の向上を図っています。
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